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偽物姫の苦難、その1

感想きました!すごく嬉しいです!

やっぱりここに感想くださいって書く意味有りますね!

味をしめてもう一度!


感想ください!!

 リナ達が祭りに行ってから数時間経った後の事。


 何だかんだで縮んだ身長が新鮮に想いベットでゴロゴロ転がったり、ピョンピョン跳ねてたりすると不意に扉が叩かれた。


 テクテクと歩き扉を開けると、そこには俺たちをこの部屋まで案内してくれた騎士が立っていた。


「あれ?アリス様結局いっしょに行かなかったんですか?」


 騎士は身をかがめて目線を合わせそう疑問を俺に投げかけた。


 この騎士はアリスと知り合いか?


 会って数時間も経っていないお姫様の人間関係を俺は当然ながら知ってるはずもなく。


「うん。」


 適当に言われた通りに俯いて小さくうなずいたのだった。


 いやしかし、言った後に気づいてしまったが、初対面でいきなり人のお腹の上に乗ってるような女の子が普段はこんな態度を取ってるとは到底思えない。


 いきなりの失態にやっちまったか?と遠慮気味に騎士を覗き見る。


「じゃ、行きましょうか」


 どうやら何の違和感もなく受け入れられたようだ。


 とてつもない猫被りだ…


 そう内心アリスの事を評価しながら、先を行く騎士に少し小さくなった歩幅でついて行った。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 そぞろ歩いて観察してみればどの部屋の扉も同じ形で同じ大きさで同じ色のが殆どだった。

 故に自分がどれだけの距離を歩いたか、どこを曲がったかここが何の部屋なのか全くもって検討がつかない。


 ちょっとした迷路かよ。


 そんな感想を抱きつつ数分ちょっと歩き騎士に連れてこられた場所は他と代わり映えしない特質すべき点のない扉の前。


 騎士は1つ大きな深呼吸をした。


「アレクサンドル王国最高位騎士第3師団黒鷲代表取締役代理兼アリスティア王女特別教育推進機構統括マネジメント本部騎士団団長、アート・ベイリーです。アリスティア王女を連れて参りました」


 滔々と騎士、もとい部長は言った。


 え?なに?その役職名…

 株式会社か何かでしょうか??…


 全くこの世界は、ファンタジー世界の期待を裏切るという期待を裏切らないひどい世界だと改めて思い知った。


 アートが名乗りを上げてからすぐに扉は開かれた。

 どうやらすぐそばに控えていたメイドの女性(初めて見る本物のメイドで少し興奮したのは内緒の事)が開けたようだ。


「どうぞアリスティア様。」


 メイドの女性に中へ入るように勧められる。


「では、アリスティア様。私はこれにて失礼いたします」


 アートは踵と踵をしっかりと付け足を45度に開き指をビシッと揃えた敬礼を俺にしてから来た道をキビキビとしっかりと地を踏みしめた足取りで歩いて戻って行く。

 その姿だけを見れば正しく本でしか見ないような由緒正しい立派な騎士然としたもので存外かっこいいものに見えた。


 が、


 メイドの女性の視界から外れただろう所でアートは突然後ろに振り向き、ぐっとこぶしを握り親指を立ててから戯けた動作で舌を出して可愛げのあるウィンクをした。

 騎士の格好とあまりに不釣り合いなその茶目っ気たっぷりの仕草に思わずクスリときてしまった。


 しかし、


 それと同時に俺の一瞬現れた騎士に対する憧憬はUFOの如き動きでどこか別の惑星へとテレポートしてしまった。

 せっかく出来かけた憧憬を返してくれと、アートに呪詛の念を送りつつ俺は部屋の中へと入って行った。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 部屋はガラス張りの机に紙の束がたくさん詰まった棚、傷ひとつない漆黒の椅子が1つ。

 そして、その漆黒の椅子に座った御仁が一人。


 立派なあごひげ、シミ汚れひとつない真っ赤なビロードの服、身を飾る色とりどりの宝石装飾品、ディテールの隅々まで拘った大きな青色の宝石を咥えた大鷲の銀細工が施された王笏。

 そして何よりその頭に乗った如何にも私あれですよと言ってるような激しく金色に輝く冠。


『アリスはホラ吹き。やうやう白くなりゆく脳髄、思考止まりて、悪しき夢だと細くうめきたる。』


 俺は思わず辞世の句を読んだ。


 まずいやつ。

 間違いなく今最も会ってはならなかった人。

 脳が体が心が直感した。


 これでもかと盛り込まれたレガリアのオンパレード。

 誰がどの角度でどの時間にどの場所で見てもあれにしか見えない酷いファッションセンスの持ち主は多分アリスのお父さんなんだろう。


 いやむしろ、()()主張激しすぎてコスプレに見えなくもない()()主張。


 今俺の前にいるのは道化者(ジョーカー)(コスプレおじさん)であると言う超大穴狙いにスペードの3を持って全人生をベットする。


「どうした?アリス?」


 コスプレおじさんは、扉のすぐそばにボケーと突っ立ってた俺に向かって優しく尋ねた。


 やはりというか、当然というかこのおじさんはアリスの知り合いだった。


 しかし、俺は諦め悪く頑固にもまだこのおじさんはアリスの親戚もしくはそれに近しい存在だと言う前後賞にかける。


 不安をツバと一緒に飲み込んで勇気を持って歩みを進めた。

 さながら断頭台に登るマリーアントワネットのように。(と勇ましく言うもののその歩みは牛歩遅々たるもの)

 部屋の中程まで進んだ所で不意におじさんが口を開いた。


「ついに明日は、アリスティアの誕生日だな」


 そう、遠くを見て呟く。


「ついに娘も15歳か…父親としては嬉しいような悲しいような。なんとも言えんな」


 ショーダウン。

 出たカードは13。

 つまりはキング(K)


 大貧民。


 かーどにまい支払います…


 だから、それで許して…

最近友達も小説書いてるって言うの知りました。

何というか嬉しいですね。


あ!

そう言えば話変わりますが、皆さんのファンタジーに置いての三種の神器は何でしょうか?

私は、魔法。剣。王国だと思っております。


出来る事なら皆さんのファンタジー三種の神器をお聞かせください!

(本日2度目の感想催促)

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