表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/48

忘れらてた事?1つ。

かんそう…かんそう…かんそう…かんそう…

ください。


誰でも書けるようにしてるのに殆ど誰にもかかれないとは。もしや気づかれてない??

「どうにかするってどうするんだ?」


 はてさて一体どうやってこの甘党女神(リナ)は、王女誘拐という大それた事件を未解決へと持って行くのか。


「フフフフ…要はバレなければ良いのよ」


 何やら不気味な笑みを浮かべた。


 まぁ、確かに。

 殺人事件だろうが窃盗だろうと犯行を気付かれなければ捕まらないわけではあるが、そこは幾万もの犯人が塾考し失敗している1番の難関である。


 それをこいつが出来るとは到底思えない。


「バレないって、お姫様が居なくなれば流石に誰かに気づかれるだろ」

「そう、()()()()()()気づかれるわ。でも、()()()何の問題もないでしょ?」


 リナはそう自信満々に言った。


 …何言ってんだ?

 まさかまさか、アリスを置いて祭りに行こうって事か?

 それじゃ、何の解決にもなってないが…


 チラリとアリスとミアを見れば二人とも頭の上に『?』が浮かんでいるのが見えた。


「…どうやって?」

「フフフフ…私が一体誰だか忘れたの?」


 リナが一体何者か?

 忘れるはずもない。即答してあげましょう。


「疫病神」

「誰が疫病神よ!忘れてるかもしれないけど私は美の女神よ!美と!美しさと!可愛さと!友愛を!司る女神よ!!!」


 リナは厚かましく熱弁した。


 なんか司るもの1つ増えてません?


「女神!?」


 アリスが女神というワードに食いついた。


 あぁ…説明がめんどくさい。


「あー、えっとそう思ってる、可哀想な奴なんだ」


 面倒ごとは適当にごまかすに限る。


「可哀想って何よ!あんたなんて邪神の癖に!!」

「邪神!?!?」


 アリスがまた大きく跳ね上がって反応した。


 ミアはリナの事を虚言癖の女神だと信じているのかなんとも思って居ない様だった。


 話が進まねぇ…


「取り敢えずその話は隅に置いとくとして、具体的にはどうするんだ?」

「リンあなたがアリスになるのよ!」


 リナは堂々と指差して言った。


「……は?」


 脳が世界が一瞬その働きを止めた。

 止まるはずもないその動きが無惨にも残酷にも止まった。


 何を言っているのだろうか。この妄想女は。


「あんた本当に私が女神だって事忘れてない?」


 疫病神が疫病女神になるだけの事実だけでは無いだろうか。


「神は、それぞれ1つの使えそうで使えない権能を1つ持ってるのを忘れたの?」

「あ…」


 リナが今日一番のドヤ顔で言った。


 そう言えばこいつも神ならば何か能力を持って居るのか。

 すっかり忘れていた。

 となればその何か微妙な能力が今回のカギになると。


「私は、美の女神。そんな私の権能は、『甘党の意匠』よ!」


 リナは軽く俺の方に手を乗せた。


 ポンッ


 一瞬間、瞬きをしただけで俺はいつの間にかアリスと同じ服を着ていた。


「え!?!?」

「この権能はね、あらゆる衣装を作り変える事が出来る、まさに美の女神に相応しい権能ね」


 リナは腕を組み胸を張って自信満々に言った。


 何たる権能…てか

 意匠と衣装…

 ダジャレかい


「この素晴らしき権能で、アリスに変装すれば良いのよ!幸い髪の色も同じ事だしバレないわよ」


 なるほど。確かに髪は同じく銀色。猫耳はピンクのヘアバンドで隠せる。そして、幸いロング丈のスカートなので尻尾も中に仕舞い込めば見えない。


 …と言うか。仕事で履き慣れてスカートに何の違和感も感じない自分が怖い。


 それはさておき。


「身長が違うだろ」


 身長。それだけは誤魔化しようが無い。


「私を甘くみないで欲しいわね。『スモール』!!」


 そう言ってリナが手のヒラをこちらに向けたと思えばキラリと光り始めた。


 いきなり天井がリナの顔が遠くなり、アリスの顔、ミアの顔がぐっと近く感じた。


 …ん?これってもしかして。


 嫌な予感がした。


「よし!これでチョチョっと化粧すれば完璧ね。」


 …背、縮んだ??


 周りをグルリと見渡す。

 ここに来てまだ数時間で見慣れてはいない風景ではあったものの、ベットが椅子が本棚が前より大きく見えるさらに見慣れない風景へと変貌していた。


「何じゃこりゃぁぁ!!!」


 いつもより少し甲高い声で叫んだ。


 こいつは何の相談も無く何て無茶苦茶な事しやがる。

 俺はまだやるとも何とも言ってないと言うのに。


「あ!ちょっと動かないでよ。チークがずれるから」


 何処からとも無く取り出した化粧品ですでにその化粧の大半を終わらせていた。


 なんて早業。


 目線が垂直に交わるようになったお陰でアリスが目を前よりも輝かせているのがはっきりと見えた。


 もはや状況は今更、やめると言うことを許してはいないようだった。


「よし!我ながら完璧ね!」

「おぉ!そっくりじゃ!」

「うむ。可愛いぞ!」


 三人からの賞賛を浴び化粧は終了となった。


「じゃ、リン。もといアリスちゃん。よろしくね」


 そうリナが軽く言った。


「でも声がちょっと違う気が」

「大丈夫だ!私は、ミア以外の人前ではほとんど喋らん!俯いて黙っておればバレることはない!」


 俺の攻めてもの最後の抵抗にと訴えてみるだが軽く封殺されてしまった。


 人前で喋らないって、俺らは人じゃないのか…

 いや、まぁ一様、人ではないけども。


「じゃ、行ってくるわねー」


 リナ、アリス、ミアの三人は、変装のつもりかリナの権能で黒装束を着ていた。


 その服だと逆に目立つ思うけど…


 そんな事を知ってか知らずか三人は、扉の向こうへと行ってしまった。


「お前たち止まれ!何だその怪しい格好は!」

「怪しくないわよ!」

「怪しいやつらめ。者共であぇであぇ!」

「ミア!!どうにかしてー!!!」


 そんな声がドア越しに聞こえて来た。


 …大丈夫かな。

最近、寝不足で、睡眠不足で、居眠り充足です。


健康に悪く、健やかによろしくないです。


皆さんはちゃんと、就眠しましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ