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生誕祭、1日前

んー…特に書くことないですね…

現状報告でもしときますか。

10月の21日にまた予定が終わるのでそれまではこれくらいの投稿間隔になると思います。

 盗賊に襲われるというもはや予定通りの予想外の自体が起こりはしたものの、無事2日で王都へと到着した。


「すげーー!」


 王都は石畳の道。石造りの建物が並び立つ光景は圧巻の一言。


 街が陽の光を浴びてキラキラと光るほどに、期待のボルテージは上がる。


 到着したその日の夕方、ミアとリナと三人で王都をブラブラと観光しているのだった。


 マッティアさんから、夜には、城に戻ってきてほしいがそれまでは暇だから、ミアと一緒に街でも散策してくれないか?とミアを盗賊から助けたお礼と共に今回の護衛料金と称して色のついた報酬をもらったのである。


 そう小金持ちになったのだ。


「ねぇ!リンあれ食べましょ!」


 興奮気味にリナはある店を指差した。

 しかし、やっぱりその店は甘い匂いを漂わせていた。


 ほんと甘いものに目がないと言うか。


 金持ち喧嘩せず。

 快く頷いた。


 好きなもんを買えー!


「ねぇ!それ三つちょうだい!」


 リナは俺が許可した後全速力で店へと駆け出した。


「あらあら、随分と愛らしいお客さん達だこと」


 ミアと一緒に遅れながら近づくと店番をしているおっとりとした口調のお姉さんにそんな事を言われた。


「もしかしてどこかの貴族さんかな?」


 思わずミアの方を見た。


「何ちゃって!それくらい可愛いわね。はい、3つね」


 お姉さんは、袋に包まれた3つの丸く甘い匂いを漂わせたフワフワな食べ物をみんなへ渡した。


 おねさんに食べ物の対価1200アリスを払ってから一口、パクリとかぶりついた。

 中にはたっぷりと濃厚なクリームが詰まっており口の中にその甘みが広がった。


「ん!?シュークリームか!うまい!」


 まさかシュークリームが食べれるとは。

 しかし、久々に食べるとほんと美味しい。


 リナはと言うともらった瞬間からかぶりついており。すでに半分以下になっていた。

 ほっぺにたっぷりのクリームをつけて...


 急いで食べるのはもったいないとチビチビと食べながら観光のづづきと洒落込む。


 あぁー、なんて贅沢な日


 ボフッ。


「ブフッ!!」


 俺は、シュークリームへと顔面を突っ込んだ。


 あぁ…なんて不運な日なんだ。


「邪神様ー!!!」


 今度はいきなり不躾な事にも見ず知らずの人が抱きついて来たのだ。


 ん?…邪神?


「探しました!邪神様邪神様!!」


 そう言ってさらに腕の力を強めた。


「く、苦しい…」

「あ!すいません!」


 不届き者はパッと慌てて手を離した。

 そこでようやく後ろを振り向き狼藉者の顔を確認できた。


 …ん?…誰?


 そこには茶色の髪の毛にフードをかぶりった女性が一人。

 お姉さんは全体を黒で統一したシンプルでゆったりした服を着ていた。

 しかしそれでいてもはっきりとわかるほど豊かなであった。どこがとは言わないが。


「ん?リンの知り合い?」

「いや…知らない人」

「あっと、失礼しました。」


 後ろに2、3歩軽やかなステップを踏みながら下り


「私、ドロシーと言います」


 ローブの裾を軽くつまみお辞儀をした。


「ドロシー…さん?」


 んー、聞いた事の無い名前だ。


 口に出して見たもののやっぱり聞き覚えは無かった。


「呼び捨てで構いません!邪神様!」


 ドロシーと言った女性は興奮気味に言った。

 と言うかずっとテンション高い。


「えーっと、どこかであったっけ?」

「ほら!前に邪神様から『()()』を貰った魔()です!」


 知識?魔狼…


「あ!もしかして神殿の時の狼か!」

「そうです!邪神様!」


 いや、なぜ人の姿してるし。


「ん?やっぱりリンの知り合いなのか?」

「知り合いというか殺されかけたというか…」

「ん?殺されかけた?」


 ミアは首を傾げていた。


「あんたってほんとすぐ死にかけるわね」

「うるせー!」


 何も好き好んで狙われてるわけじゃない。


「んで、そのクソ犬…失礼、ドロシーはどうして俺を探してたと?と言うかなんでそんな姿に」

「あの時はどうかしてたんです!だからクソ犬呼ばわりはやめてください!せっかく邪神様から貰った力で人型になったのに!!努力したのに!!」


 ドロシーは涙目になってすがりついて懇願した。


「わかった!わかったから!」


 大の大人に縋り付かれるのはなんとも恥ずかしい。


「本当ですか!」


 ドロシーは膝についた土を手で払いながら立ち上がった。


「あ、なんで探してたですよね。そりゃ!もちろん神に会いたいと思うのは従者もとい信者として当然の事ですよ!」

「信者!?」

「邪神様どうぞ貢物です。お納めください。黄金色の饅頭にございます」


 ドロシーは大仰に頭を低くしどこからともなく取り出した手のひらサイズの袋を手の上に乗せ掲げていた。


 俺は少し重いその袋を何気なく受け取った。


「おぉ、そうか!私は饅頭には目がないんだ!…って何これ?」


 中には本当にはち切れんばかりの黄金色の饅頭(きんか)が入っていた。


「いえ、なんかここに来る途中でボロい服装の人たちに襲われたんですが、返り討ちにしたらなんか貰えたはした金です」


 これをはした金!?俺の給料2ヶ月分以上は有りそうだぞ!?

 いやいや!受け取れるわけがない。こんな大金!


 小袋をドロシーに突き返す。


 いや、それよりも途中で襲われたってもしかしてドロシーがミアが話してた盗賊を倒した女!?


「ドロシーお前もしか」

「お主もしかして!魔法使いなのか!?」


 ミアが声を張り上げ前に出てきた。


「んー…魔法使いではないですけど」


 ミアはしゅんと俯いた。


「魔法は使えますよ?」


 今度はパッと顔を上げ目をキラキラと輝かせた。


 忙しいなぁ。


「本当か!ならわしに魔法を教えてはくれぬか!」

「あ!俺も!」

「いいですよ」


 あっさりとした返事だった。

 まさに二つ返事での了承。


「でも、難解ですよ?」

「バッチこいだ!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 サッパリ意味がわからなかった。

久しぶりのファンタジーの疑問でも、

隷属の首輪みたいなのが有ったりしますよね。

あんなの有ったら国民全員に王はつけようと思ったりしないんですかね?

とか疑問に思います。

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