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魔王とニーナとタマ

更新遅れてすみません!


本日の更新分です!

「魔王・・・・・?」


何でこんなところに魔王が?


「貴様らはなにものだ!?」


俺の魔王という単語に反応してか魔王が警戒度を上げる


「誰って・・・・・」


あっ、そう言えば魔王とは洗脳されている時に少しだけ顔を合わせた程度なんだっけ?


そして、洗脳されている間の事はガリレオや菜々子いわく覚えていないとか・・・・


つまり


この魔王さん俺らの事覚えてねーわ


んー、でもウォルタが話してくれている可能性にかけるか?


「貴様らもここを荒らしに来た人間か?早々に去るなら許してやるが・・・・」


あれ?今の言葉って・・・・確かに「俺の領域で好き勝手してんじゃねーよ」とも取れるがもう一つ別の意味にも取れる


「待ってください!俺達はここを荒らすつもりなんてありません。少しだけ話を聞いていただけないでしょうか?」


こういうときは下手に出るに限る


「ふむ、聞くだけ聞いてやろう」


そうして俺は語りだした


王女からこの街の領主にしてもらったこと


「なに?人間ごときがこの土地の所有権を主張するだと?」


この街を復興させたいこと


「貴様・・・・先ほどここを荒らすつもりはないと言ってなかったか?」


そのために、ここを魔物の領域から解放したいということ


「ほぅ・・・・貴様は我にケンカを売っているとみえる」


ヤバイ・・・・・さっきからなぜか魔王さんが殺意マシマシでこちらを睨んできてる件について


「貴様の目は節穴なのか?こんなに空気の澄んだ魔物の領域があるわけがなかろうが」


あれ?そうなの?


そう思いニーナの方を向くと無言の頷きによる肯定


「あれ?ここって確か二年前の魔族の襲撃以来魔物の領域だって話を聞いたんだけど・・・」


「貴様!!」


えっ!?またなんか地雷踏み抜いた!?


「どこでその話を知った!」


えっ?どこでって・・・・・?


「その襲撃で唯一生き残ったこの子達に聞いたんだけど」


ニーナとタマの方を見て言うと、魔王の視線がグリンと二人に向かう


ちょっと怖かったのかニーナとタマがびびってる


「ふむ・・・・・なるほど・・・・確かにこの村に住んでいたと言われる猫人族の特徴は持っている・・・・・む?この気配は・・・・・まさか!?」


いきなり魔王のテンションが上がっていく


「お主!父の名はまさか・・・・ルシフェルというのではないか!?」


いきなり詰め寄られたニーナは驚いていたが魔王の問いに頷く


「そうか・・・・・よかった・・・・」


いきなり魔王が崩れ落ちた


「そうか・・・・ルファ・・・・お主達の娘か・・・・・・・よかった・・・・・」


その様子を見て思い出した


そう言えばニーナ達の父親は魔王の兄だった


つまりこの魔王からしたらニーナとタマは姪なのだ


しかし一つだけ解せないことがある


「二人の生存をそんなに喜ぶことができるならどうして・・・・・どうして二人の住む街を襲わせた!」


今の俺は自分でも不思議なくらいに冷静だった


ウォルタの話で聞いていた魔王の姿や今目の前でニーナ達の生存を喜んでいた魔王の姿が、どうしてもニーナの話で出てきていた魔族の言ったように街一つを自分の目的のためだけに破壊できるような人には見えなかったのだ


「それについては我が全面的に悪いのだ」


そう魔王が呟く


「我が自らの忙しさに甘えず、自らの足で動き、ここに今いるように自らで行動しておけば・・・・あのような惨劇は起こることはなかったのだ」


そうして魔王は語りだした


一人の優しさと愛。そして、それを嘲笑うかのような一人の野心によって引き起こされた悲劇の物語を

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