ウォルタと魔王
今日改めて話を書こうとして、ウォルタと魔王の戦場だけ書いていないことに気づく・・・・・
時は再び巻き戻り、場面は主従の戦いの場へと移行する
「ぐおおおおおぉ!!」
「まおうさま・・・・」
獣のような雄叫びをあげ、襲い来る魔王様にウォルタは新しく手に入れた魔眼を発動する
そもそも魔族は転職などという概念はない
職業につくという概念が元々無いからだ
それでは魔族はどのようにして自らを強化するのか
まず、前提として魔族にはレベルの上限がない
そして、魔族には転職の代わりに変格というものがある
変格とは自らのレベルと資質に応じて新たな能力を付与していくもので、能力と引き換えにその能力に相当するレベルを失う
勿論レベルはもう一度上げ直すことは可能であるし、ステータスは減少することはない
それでは最大レベルが30になってしまう成長限界短縮 (弱)はデメリットでしか無いのではないか?
しかし、そうではなかった
ウォルタがキラによって成長限界短縮 (弱)を譲渡されたときのレベルは150
そして、成長限界短縮 (弱)の効果は
手に入れた時にレベルが30を越えていれば「その時の」レベルが最大値となり、「次回の転職から」最大レベルが30となる
つまり、転職を必要としない魔族であるウォルタはレベル上限が150になってしまったがステータス的には魔王様に少し劣る程度、魔王軍の最強の部隊である大罪よりも強くなってしまったのだ
そして、ウォルタが強くなった理由はそれだけではない
なんとキラの転職師のスキルはなぜかウォルタの資質すらも見ることが出来たらしい
それを知ったウォルタはキラに自分がどのような資質を持つのかを確認し、自分に必要な能力を付与していった
その一つが魔眼
相手の体の魔力を確認することができる
ビームも打てる
どこかの中二病でも恋がしたいような黒髪の少女が世界を消失させる時のあれみたいな感じだ
「やはりまおうさまのちからのいちぶがどこかへとながれていっている・・・・・でもおかしい・・・・・なんでにかしょに?」
ウォルタが魔眼で見た感じでは魔王様の力の半分以上が二つに分けられ片方は奥に、もう片方はどこかわからないけどまた別の場所へと送られているようだ
これじゃあ魔王様は元の力すらも出すことが出来ないだろう
事実、魔王様はウォルタ一人相手に苦戦している
ウォルタが放つ様々な魔法の波動程度でダメージを受けているし、魔法の密度に押されてこちらに来ることも出来ていない
いくらウォルタが強くなったからといって普段の魔王様であるなら強引に突破することも可能ではあるし、そうでなくても他の方法で突破するだろう
しかし、これはチャンスでもある
ここで麻痺の魔法などを当てることさえできればいくら魔王様といえども少しの間は動けない
そこで一気に叩き込めばいくら魔王様といえども倒れるだろう
そう考えたウォルタは今まてや放っていた魔法に麻痺の魔法を混ぜ始める
操られていても魔王様なのかその直感で変なものが混じり出したと感じたのか先程よりもかわす制度が上がっている
しかし、それもそう長くは続かず次第に魔法は当たり始め、遂には麻痺の魔法も当たった
それにより魔王様は硬直し、力の込められた魔法の雨あられで撃ち抜かれる
「これだけうてばいくらまおうさまでも・・・・・」
キラがいれば思わず「ちょっ!それ言っちゃダメなやつ!」と生存フラグ(別に死んでいる訳ではないが)を注意してくれただろう
しかし、ここにはキラがいるわけでもなく、他の日本から来た者達がいるわけでもない
なので死亡フラグについて注意してくれるものがいなかった
「ぐらぁぁぁぁぁぁぁあ!」
気を抜いていたウォルタに魔王様の拳が迫る
「しまっ・・・・・・!」
油断していた自分に後悔するけれどもう遅かった
魔王様の拳は避けられ得ないところまで迫り
ギィン!
という音を立ててウォルタの目の前で止まった
それが控えていてくれたソルの結界のお陰だと理解して改めて魔法を打ち込む
「がぁぁぁぁぁぁあ!」
魔王様が断末魔のような叫び声を上げて倒れたことを確認してから万が一起きても動けないようにソルに結界で行動を縛って貰った
「すいません、おてすうをおかけしました」
「いや、問題ない。君を守ることが俺の役目だったんだから」
と簡単に助けてくれたお礼をすませてしまうと
「おーい!そっちも終わったかい?」
それと同時にゼン、しずく、ソラ、アースが追い付いてきた
皆無事なようでよかった
さて、それじゃあ魔王様をこんな風にした元凶の元へと向かいましょうか
次回からまたキラ君主体に戻ります
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