大罪とアース
しずくとゼンの足止めによって、俺たちは無事に魔王城の中へと侵入することができた
魔王城の中は迷路みたいに通路がいりくんでおり、ウォルタの案内がなければかなりの時間がかかっていただろう
「しずくちゃん大丈夫かな?」
俺の隣で小鳥が呟く
気持ちはわかるけど・・・・・
「大丈夫だと信じよう。皆少なくとも迷宮に入る以前の俺並みには強くなったんだよ?いきなり魔王でも襲来しない限りは大丈夫だよ」
ただ実際に似たようなゲームはやったことがあるから不安っちゃ不安だ
敵からの追撃を避けるために少しずつ仲間が犠牲になっていく感じのゲーム
・・・・・・そんな鬱展開にならないことを祈ろう
それに俺の仲間達のステータスだがあくまでも最低で迷宮に入る前の俺の強さだ
まぁ、その最低とはしずくの事なんだが、考えても見てほしい
後方支援型のしずくが近接戦闘系・・・・というわけでも無いがまぁ、アタッカータイプとでも言えばいいのだろうか?
そんな俺と同じくらいに戦えるのだ
明らかに異常である
ちなみに、補助魔法まで絡めれば強さでは理名や菜々子を圧倒できるようになる
そして、ゼンは俺たちの中でも中堅レベルの実力はある
そして、そこにしずくの支援魔法が飛んでくるのだ
そんな二人を倒せるとすれば魔王か・・・・・
「うん、魔王以外にはいねぇな」
ウォルタから聞いていた大罪の奴等が全員で襲ってきた場合のみだと言いたかったのだが、奴等の方からこっちへと来てくれた
といっても来たのは四人だけだけどウォルタから聞いていた話と符合する
「色欲と暴食と嫉妬と強欲・・・・か」
それならこっちから出すのは
「私の出番だね」
「ん・・・それと私」
最初から二人以上の大罪と対峙した場合は相性を考えて足止めする役を決めることにしていた
全ての魔法的攻撃をすいとってしまう暴食が混じっていた場合は、純粋な拳で戦うソラさんかアースを、相手の補助呪文を奪い取る強欲がいた場合にはしずくとシフルは除外みたいな感じだ
そんなこんなでここは二人に任せるとする
「さてと、まずは道を作るところからだね」
「それくらいなら・・・・・・簡単」
ソラさんが手を振るだけで暴風が巻き起こり敵の動きが一瞬止まる
その隙をついたソラさんが
「風術・合気 改」
と呟くと敵が勝手に浮かび上がり、俺たちの頭上を通って俺たちの後ろに投げ飛ばされる
流石に受け身は取っていたが、敵は四人とも何をされたか理解してはいないようだ
「流石だね」
「これで道は問題ないはず。先にいって」
俺達はソラさん達に頷くと先へと進んだ
それを追おうとする敵だったがいきなりの突風に再び体の自由を奪われる
「ここから先へは行かせない」
「まぁ、行きたかったら私たちを倒せって話だよね。お婆ちゃん」
何気なくアースが呟く
「それ・・・・・言ってよかったの?キラに聞かれるのは不味いんじゃなかった?」
「んー、おじいちゃんは流石にもう聞こえない場所へと行ってると思うし大丈夫だよ!それに・・・・・」
とアースが続ける
「流石のおじいちゃんでも私やソル君が存在したかもしれない未来からユグドラシルの願いを受けてやって来たなんて想像できないでしょ」
「・・・・・確かに」
よく考えれば自分も話を聞いただけでは半信半疑だったのだ
さすがのキラでもそこまで思い付くことはないだろう
それなら問題ないか・・・・と今尚吹き荒れる突風に足止めされている大罪達を見る
「私の竜巻は木の葉も岩も関係なく砕く・・・せめて楽に死ねるように祈るといい」
まぁ、大半の人が予測してたと思うのできちんとした種明かしまではしていません
・・・・・単に作者がめんどくさがったという事実も否定できませんが
評価、ブクマ、感想お待ちしております




