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突入と囮

皆で脱出石を使って迷宮から脱出する


たまに外に出ていたメンバーである、俺やソル、アース以外にとっては半年ぶりの外だ


少し感慨深いものがあるだろう


「ぁぐがげぐぁぇぢぐぃ・・・・・」


「げぉあげぎぅぐぃぃうつう!」


あれさえなければ


「最後に見に来たときにあんな声あげてたっけ?」


「いや、記憶にないな」


最後に外を確認したのはソルと俺だったため、一応確認を取ってみたがやはりソルの記憶にも無かったようだ


あっ、ちなみに今の俺たちにはシフルがかけてる隠蔽魔法がかかっているのでよっぽど索敵が上手でも無い限り見つからない


「さてと、それじゃ魔王城までの案内頼むよ。ウォルタ」


「任せて」


ウォルタとは水瓶座アクエリアスの本当の名前らしい


目が覚めてしばらく一緒に戦っていたら教えてくれた


なんでも、一度負けて自由を奪われるはずだったウォルタにチャンスをくれたことへのお礼だそうだ


それならソルに言うべきじゃないか?とも思ったがソルにはソルでお礼を言ったら


「そこまで感謝する必要はない」


と言われたそうだ


ウォルタの話では魔王城へ入るのは魔王城へと入るためのアイテムを持っているため、すぐに入ることは可能だが、結界のせいでほぼ確実に関知されてしまう


そこで俺たちはどうするかを話し合ったのだが、囮に近い感じで何人かで敵を分散させ、必要なメンバーを進ませることにした


必要なメンバーとは


まず案内役にウォルタ


そして、俺は戦闘要員として必要として、後はルーナとシフルもだ


シフルは契約解除魔法を委員長に当てる役目


ルーナは委員長が逃げないようにというのと、委員長がほぼ確実に伏せているだろう伏兵を戦闘の場所に入れさせないように結界を張る役目だ


そのため、今回のパーティーは少し歪な形になっている


俺のパーティーである俺、小鳥、ニーナ、タマ、ポチの4人と1匹の第一パーティー


シフル、ルーナ、ウォルタの3人の第二パーティー


それ以外は一人一人バラバラにしてある


「それじゃあ、突入・・・・・する」


ウォルタの声と共にウォルタが鍵のようなものを取り出し、なにもない場所へとさしこんで回す


その瞬間空間に歪みが生まれて歪みの向こう側の景色が変わる


歪みの向こう側には待ち構えていたかのように大軍の魔物の群れがいた


「うーん。ここは僕が足止めをしよう。皆!先に進んで!」


「私もお手伝いします」


ゼンとしずくが足止めすることを宣言する


「わかった!ここは任せるよ!」


俺の声と共にゼンの影縫いが今にも襲いかかろうとしてきていた魔物たちを縛る


その影の力を「パワー」を使って底上げしていくしずく


魔物たちは動けないまま影に体を貫かれて消滅していく


しかし、消滅した奥からも新たな魔物が出現するため、数は一向に減る気配がなかった


しかし、ゼンの微笑もしずくの笑みも崩れることは無かった


自分達の役目は時間稼ぎ


別に敵を殲滅する必要は無いのだ


なんなら負ける気は更々無いが、負けても構わない


最終的に魔王を倒すことができればそれでいいのだ


「それにしてもこんなところに残るなんて君も物好きだね。しずく」


キラ達が行ってからしばらくしてゼンが口を開く


「ゼンさん一人を置いていくわけにもいきませんでしたから」


そんな二人の元へと二つの足音が迫る


「はぁ、俺ってそんなに頼りないかな?」


「支えがいがあって楽しそうですよ」


縛られて動けない魔物たちの前に二つの人影が現れる


「それって暗に俺が頼りないって言ってるよね!?」


「ノーコメントでお願いします」


ニコッという擬音が付きそうな微笑みてま返答するしずく


それに対してゼンは


ギンッギンッ


投擲された短剣を影によって弾きながら


「じゃあこの戦いが終わったらさ、俺を一生支えてくれないかな?」


などと告白を開始する始末


「いいですけど・・・・それ死亡フラグですよ?」


軽く言った告白にまさかOKをもらえるとは思わず茫然とするゼン


そこに再び飛んでくる短剣だったが今度は影に弾かれずにゼンの頭にささり、ゼンの頭が破裂する


「もう!おふざけはいい加減にしてもらえませんか?わかっていても心臓に悪いんですよ!」


しずくが怒ると頭が吹き飛んだゼンが液体のように床に溶け、影から再びゼンが生えてくる


「あはは・・・・死亡フラグなんて関係ないってとこ見せようと思ったんだけど逆効果だったか・・・」  


そう言ってから先程短剣を投げつけてくれた人たちの方へと向き直る


「さてと・・・・・ここから先へと通りたければ先ずは名を名乗れ」


「うがぁ!」


「うぼぉ!」


ゼンの言葉に対して相手はただ呻き声を上げるだけだった


「うがぁさんとうぼぉさんか・・・・独特な名前の付け方だね。親にいじめでもされていたのかな?」


わかっているくせにこういうことを言うゼンに呆れながらもしずくも戦闘準備を開始する


ここに魔物たちに見守られた二対二の戦いが始まった

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