カット君と崩壊
洗脳解除魔法・・・・(正確に言えば契約強制廃棄魔法というらしい)は対象が持つ契約系統のステータスを全て強制的に解除するという能力らしい
まぁ、要するに未だ奴隷のタマを奴隷から解除したり、ポチも含めた俺との従魔関係を解除することもできるらしい
ただ、範囲が狭く、対象に直接触れていなければいけないらしい
「どうして直接洗脳を解除する魔法にしなかったんですか?」
「実はそれをしようと思ったらまず、洗脳の定義について・・・・たり・・・・ですので・・・だとしたら・・」
うん、途中から何を言ってるのかわからないけど、とりあえずこっちの方が楽ってことは理解したよ
とにかくシフル様の長い説明が終わったのでシフル様に魔法の発動を頼む
シフル様は一も二もなく頷くと
「じゃあ行くよ~カット君発動!」
なんだか周りに星が飛び散っていそうな仕草で魔法を発動させる
ネーミングセンスとか色々と突っ込みたいところはあるんだけど何よりも・・・・・・
キャラ崩壊おこしかけていないかが心配である
っていうかもう手遅れな気もするが
魔法の対象の二人は精一杯逃げようとしているけれど縛られているから逃げることはできない
「ふふふ・・・・触りますよ?触っちゃいますよ?これに触れられたら貴方達はもうおしまいです・・・・苦しむ暇もなく一瞬で⚪⚪してあげますよ」
ちょっ!?シフル様!?
ヤバイ、ついにシフル様が壊れたのかもしれない
見るとここ3日くらいは行動を共にしていたはずの如月さんや山野さんも呆然としているし
そして遂にシフル様の手が二人に触れると
「「うっ!」」
二人は同時に呻き声を上げて再び気絶した
一応確認してみたが隷属状態は解除されていたので問題は無いだろう
念のためソラさんにも確認してもらうがやはり隷属状態はついていないようだ
とりあえずこれでどうにかなったかと俺は一息つく
さてと・・・・次は迷宮を拠点にするための作戦だが、一つ疑問に思っていたことがあるのだそれを確認しなければ行けないだろう
「誰か迷宮の一番新しいところまでの地図を持ってる人はいませんか?」
俺の問いに手をあげたのはゼンだがなんだか歯切れが悪い
「持っていることには持っているんだが・・・・少し変な話を聞いている」
「変な話?」
「あぁ、今のところ最高到達は54階層なんだけど、次の階層への階段が見つからないそうです。それに、私も共有されたマップを持っているのですが、どう見ても次の階層へと向かう階段が無いんですよ。それでも流石に敵がここまで弱いのに54階層が最後とも考えられませんし、ボスもいなければ迷宮核もありませんし・・・・」
なるほど、じゃあやっぱりそういうことなのかな?
「とりあえず、俺にマップデータを共有させてもらってもいいですか?」
「それくらいなら構わないよ」
そう言ってあっさりとカードを渡すゼン
お金とか要求されると思ってたんだけど何もなかったな
そしてマップを共有してみてようやく理解した
「やっぱりそういうことか・・・・」
俺は一つ呟いてから皆に言った
「よし、迷宮攻略しに行きましょうか」
俺の言葉に何か考えがあるのだろうと皆がついてくる
しかし、俺が入ろうとした入り口を見て皆が足を止めた
その中でも代表して口を開いたのはルーナだ
「あのー、キラ?そっちには転移罠しか無いはずですが・・・・・」
そう、俺が今にも踏み込もうとしていたのは転移罠密集地帯だったのだ




