拠点準備と解除魔法
「ちっ、俺も菜々子も捕まってるってことは最初からバレバレだったってことか?-鬼神-?」
部屋へと入ってきた俺にガリレオが話し出す
「まぁ、前に会ったときに比べればほんの少しだけど違和感があったからね。新しい魔王の能力を聞いてからなら少しは警戒しようとするさ」
俺の言葉にガリレオは一つ舌打ちをする
しかし、その直後に笑みを浮かべると
「だけど、この勝負は俺たちの勝ちだ」
とこちらへ宣言した
どういうことだ?
「おいおい、王都からノルンまで馬車で4時間程度・・・・そんで、その様子じゃ王女様にきいてんだろ?王都が襲われたのが3日前だ・・・・・さてと、その間俺たちは何をしていたんだろうなぁ・・・・?」
その言葉に顔がひきつる
「ここだけは俺たちでどうとでもできると思っていたから後に回すよう言ってあるが果たして・・・・後どれくらいの時間があるんだろうなぁ?」
ちっ!腐ってもギルドマスターか!
詰め将棋かよ!
俺だって流石に持久戦に持ち込まれたらいつかは集中力も切れてやられるときが来るだろう
特に、ルーナやソラさん、小鳥、ニーナ、タマが襲ってくれば余計にだ
アース?アースは襲ってきた時点で詰むんじゃないかな?
それをなんとかできる方法を見つけなくてはいけない
それに俺が考えた対魔王用の作戦も実を結ぶのに多少の時間がかかる
強くなるには迷宮があるからそこで魔物を倒せばいいだけなんだけど・・・・・・迷宮?
「そうだ、俺たちの拠点を迷宮にしよう!」
迷宮なら迷宮内の魔物が勝手に侵入者を排除してくれるし、なんとか奥まで来た程度の奴等なら俺たちでどうとでもなるだろう
少なくとも時間稼ぎにはなりそうだ
俺の突然の提案にいきなり周りがこちらを向く
しかし、俺は直ぐにこの方法の弱点に気づいてしまった
「あっ、でも食料がないか・・・・・」
流石に外に補給しにいくのは危険だし、やはり、出てきたところを狙われたら一気にやられる可能性まである
いい考えだとおもったんだけどな
「食料ならなんとかなる」
俺は思わずその言葉の持ち主であるアースの方を見る
「私の持つ世界樹の加護の一つ成長促進はあらゆる植物の成長を300倍にする」
「だけど迷宮内で植物って育つのか?」
俺の疑問に最もだとばかりに皆が頷く
「いや、育つことは育つんだ。ただ、育つ前に魔物達に食い荒らされる事になるからセーフティーエリア以外では見かけないけどね」
ゼンから返答が返されたことにより、信憑性が得られた
「ふん、迷宮を拠点にしたところで周りが魔物ばかりで休めないことに代わりはない。やはり考えなしだな」
ガリレオが噛みついてくるがコイツこそバカなんじゃないのか?
「セーフティーエリアがあるだろ」
だが、俺の言葉を更に鼻で嗤ったゼンは
「セーフティーエリアなら尚更俺たちが直ぐに奇襲をかけられるわ!」
「ふーん」
かけられたらいいな
その言葉を口には出さずに先程から集中しているシフル様を見る
それだけで俺の言いたいことが伝わったらしいシフル様が頷く
どうやら洗脳解除魔法ができたようだ
「私は何時でもウェルカムですよ?佐藤さん!」
「「「「「「「ぶふぉお」」」」」」
そう言って手を広げたシフル様に皆してふきだす
「いっ、いきなり何を言ってるんですか!?」
「やだなぁ・・・・・冗談ですよ・・・・0割は」
それを人は本気と呼ぶのだと思いますがそれについてはどう思いますか?
俺たちの責めるような視線を放置してシフル様が口を開く
「とまぁ、完成しましたよ。洗脳解除魔法」




