作戦会議と作戦開始
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「作戦会議をしよう」
俺の口から出た言葉に明日さんが何か言いたそうな顔をしたが結局は口を閉ざした
多分、そんな悠長なことはしてられないと言おうとしたけれど作戦も考えずに突っ込めば悪戯に被害を増やすだけというのも理解しているから結果黙るしかなかったといったところだろうか?
「まずは明日さん。敵はどんな感じなの?」
同じ人族を敵というのはどうかと思うのだけどどうしても呼称を分けなければならないため、今回は便宜上敵と呼ばせてもらうことにした
「うーん、まだ倒していない人や、戦っている場所を見つけたらその人の所に殺到するけど、それ以外の時は普通の人より歩くのも遅い感じ。目も虚ろになってるし見たらある程度はわかるはず」
なるほど、これは予想通りだが嬉しい情報だ
こういう展開で厄介な味方だと思っていた人物から攻撃されるということがないだけでも凄く楽になるし
それに、俺は魔王の能力を隷属状態にすると聞いている
隷属状態というのがどんな風になるのかはわからなかったが、意思とは関係なしに行動させるというのならば普通の人間とは動きが違うと思っていた
また、単純な行動しかできないというのもこういった展開のお約束である
新しい魔王が人族だと聞いたときから考えていたことだが、そんなに沢山の人を操った所で詳細な命令は出せないのだ
だけど、それは裏を返せば・・・・・・
ということなので気を付けなくてはいけないんだけど・・・・
「それなら作戦は簡単だ。王都に行くのは俺と明日さんのみで、残りの皆はここで待機と町の様子の確認だ。もし王都から王女様を助け出せたとしても戻ってくるこの町が王都みたいになっていたらどうしようも無いからね」
「ちょっと待て!俺たちもいった方が・・・・!」
ガリレオが叫ぶが俺はそれを遮る
「いや、この作戦なら俺と案内役の明日さんがいるだけでいい。多分この方法が最終的に一番犠牲者が少ないと思う」
「いっ、一体どんな方法なんだ?」
ガリレオが唾を飲む
「んー、まぁ俺が明日さんを背負って正面突破・・・・だな。簡単に言うなら」
その言葉に皆が一様にポカンとする
「要するに俺が王女様のところまで走る。王女様達を回収する。全員背負って逃げる!ほら、俺と明日さんだけでいいだろ?」
「・・・・・・それ、なっちゃん必要なの?」
小鳥が呆れたように聞く
・・・・・うん、聞くのができるのかではなく明日さんが必要なのかというところから、言外に俺が人外だと言っているみたいに感じるよ
うん、もう諦めてるけど
「だっ、だがそんなことができるのか!?人を四人背負いながらステータスが二倍になった者共を突破してくるなんて・・・・・」
「平均男性がいくら束になろうとも俺に触れることすらできやしないよ。もしA級が襲ってきても撥ね飛ばせる自信はあるし」
さりげなく邪魔するやつは轢き倒すと言っているが誰もそこに突っ込むものはいなかった
こんなときに「誰も怪我をさせるな」などと言っている余裕がないのは理解しているからだ
「むぅ・・・・・確かにその作戦なら二人の方が・・・・・って待て!?菜々子を連れていく理由にはなっとらんぞ!」
一瞬会議場に微妙な空気が流れたがそれを無視して答える
「あぁ、明日さんを連れていくのはただの道案内のため。俺じゃあ王女様の隠れている正確な位置までわかんないですし」
その俺の言葉で会議自体は終了し、俺はパーティーメンバー全員にとある念話を送った後明日さんと一緒に王都へと向かうことにした
「さてと、明日さん・・・・・ちょっと急いでいるし馬車に乗っていこうか」
「わかった!皆・・・・・直ぐに行くからね!」
そう言ってから明日さんが馬車に乗る
「さてと、引くやつは俺が用意するから心配せずに明日さんは中で待っててね」
・・・・・・うん、嘘は言ってないな
こうでも言わないと小鳥から話を聞いているかもしれない明日さんが馬車から逃げ出す可能性があるし
そして、明日さんが馬車に乗ったのを確認してから俺は馬車の扉を閉める
中で明日さんが
「あれ!?佐藤君は乗らないのかな!?かな!?」
とか騒いでいるが当然である
なぜなら
俺が馬車を引くのだから!
馬車の中からいつもと違って少しおっさんっぽい
「ぎょわぇえええええええええ!?」
とかいう悲鳴が聞こえたが気のせいということにしておこう
うーん、馬車を引くのって楽しいな。なんか新しい扉開いちゃいそう
「うぷっ、おぉおおおおお」
王都についた途端に馬車から転げ落ち口からキラキラのモザイクの塊を放出し始める明日さん
うん、家のニーナよりも根性がないな
ニーナは少なくとも吐かなかったぞ?
・・・・・・気絶はしていたけど
そして、明日さんが落ち着くのを待って
「そんじゃまやりますか!」
と意気込む
とその前に
「明日さん、王女様が隠れてるのって大体どの辺だっけ?」
聞かなければいけないことを忘れていた
幸いなのかどうかはわからないが門に門兵がいない
これでは異常事態が発生していると言っているようなものだ
「私の・・・・・・うぷ・・・・店の・・・・おえっ・・・・・食料庫の近くに隠れているはず・・・・」
訂正
まだおちついてはいなかったみたいだ
なら明日さんが落ち着くまでの間にやるべきことをやっておこうと思う
俺はフレイムをいくつか発動すると王都の中に一つ一つ座標を変えて打ち上げ花火のように打ち上げた




