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語りと誘い

「魔王が・・・・やられた?」


それが本当であるならかなりのニュースのはずだ


少なくとも俺以外の転移させられたメンバーにとってはだが 


いや、この世界の人たちにとってもなのかひとり


「はい。ほんらいならにんげんごときにやられるまおうさまではないのですが、やつはひれつなしゅだんをもちいてまおうさまにとりいり、さつがいしました」


「卑劣な手段?」


「はい。やつはしにかけのところをまおうきゅうにはこびこまれちりょうされました。なんでも、どうしてもたおしたいやつをたおすためにつよくなるしゅぎょうのとちゅうだったそうです」


成る程・・・魔王きゅうは魔王宮ってことかな?魔王城じゃないんだね


「そして、そいつのたおしたいやつにたいするぞうおをしったまおうさまはそいつをころさずにりようすることにしました・・・・・・つまり、にんげんをまおうぐんにひきいれることにしたのです」


「人間を魔王軍に入れるなんてあり得るのか?」


「もともとわたしたちはまぞくだけではなく、しゃかいからはみだしたもの、ふくしゅうのためにちからをもとめるものなどをうけいれていました。いわばまおうぐんとはにんげんたちのみにくいぶぶんをひょうげんしているともいえます」


・・・・・・人間の醜い部分を表現している・・・・・か


ニーナやタマも何か少しでも違っていれば魔王軍に所属することになっていたのかもしれないな


俺たちにとってはかけがえの無い家族だがニーナとタマのことを知らない他の人たちにとっては未だに忌み子であるタマは軽蔑の対象なのかゴミを見るような目で見てくることがあり、その度にタマは気づいていないのかもしれないがニーナが凄くつらそうにしているのを見たことがある


俺がニーナを奴隷から解放しながらもタマを奴隷から解放していないのにもそこら辺に理由がある


タマは今のところ俺の奴隷ということで、俺に権利がある


つまり、タマを勝手に害せば、俺がそいつに報復したところで法律上なんの問題も無いのだ


そして、俺はS級冒険者だ


それに、最上位種を倒したという実績もある


そんな俺に正面切って喧嘩を売るやつは基本いない


基本と言ったのは実際に手を出そうと画策している奴がいた・・・・とギルドから聞いていたからだ


そいつは冒険者でもなんでも無かったのだが、何を考えたのかタマの誘拐もしくは抹殺の依頼をギルドに依頼しようとしてきたらしい


当然ギルドとしてはそんな依頼を受けることもできずに却下


そして、その後俺にそんなことがあったと教えてくれたのだ


依頼してきた男は全身黒づくめで誰だかわからなかったが、流石に依頼に来ただけで捕まえることは不可能なので、俺に教えるという形をとったらしい


念のために数日タマと一緒に行動してると、冒険者が襲ってきたので返り討ちにして誰に依頼されたかを聞き出し、その依頼者もろとも地獄を見せて差し上げた


勿論殺してしまっては法にふれてしまうので、法にふれない程度にだ


話を戻そう


「それでその男に魔王がやられたのか?何でだ?」


話を聞いている限りだとその男が魔王を倒しうる可能性は零に等しいと思うんだが・・・・・


「はい。そのおとこはまおうさまにちからをあたえられてまおうぐんのまっせきにくわわったわけですが、もとからもっていたちからとまおうさまにあたえられたちからがゆうごうしたけっかあらたなちからにはつげんしたようなのです」


「その力とやらが魔王を倒しうる力だったというわけか?」


「はい。まおうさまはかぞくにはやさしいおかた。そんなかれにとってやつののうりょくとのあいしょうはさいあくでした」


「一体どんな能力なんだ?」


「れいぞく」


隷属?どこかで聞いたフレーズだけど・・・・


「たおしたものをれいぞくさせるのうりょくだそうです。さらにれいぞくさせたものはもとのにばいくらいのつよさになるともいっていました」


うーん。どこかで似たような能力を見たことがある気がするんだけどな


「おそるるべきはそののうりょくはやつによってたおされたれいぞくじょうたいのものがたおしたものにもてきようされることです」


それを聞いてゾッとした


「きづいたときにはゾディアックのわたしとヴぁるご。げんざいいきているたいざいの5にんをのぞいたすべてのせんりょくがやつのれいぞくかにおちていました」


えーっと・・・・・ヴァルゴってたしか・・・・ルーナさんが倒した相手だったよな?


「そこでやつはまおうさまにたいしてせんせんふこくをしました。ふくじゅうかれいぞくかをえらべと。まおうさまはかぞくにはこうげきできないとせめてわたしだけでもやつのれいぞくかからにがそうとひとりおとりとしてのこりあしどめをかけました。いくらまおうさまとはいえあのかずがあいてなうえ、おやさしいまおうさまはきずつけることさえもできない・・・・・・いまごろはきっと・・・・・」


魔王すらも隷属状態になっている・・・・か


しかも、そのせいで元の二倍ほど強くなっている・・・・と


うわぁ・・・・・これはやばそうだな


「これでじょーほーはいじょうなのです。それではわたしはいくですよ」


背を向けて去ろうとする水瓶座アクエリアス


「どうするつもりなんだ?」


と声をかける


あぁ、本当に俺はお人好しだ


誰かに言われた


俺は本当にお人好しだと


だけど、こんな話聞かされて黙ってられるほど非情でもない


「とりあえず、もっとつよくなるですよ。かくちのめいきゅうやつよいまもののでるところへといって。そして、しばらくはなかまのじょうほうをあつめるです」


・・・・・おそらくそれは悪手だ


テンプレ通りに罠にかけられて多勢に無勢でやられてしまう結末しか見えない


そう理解してしまった俺はこんな言葉を投げ掛けてしまった


「俺たちと一緒に来ないか?」

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