ポチとテイム
今回も小鳥視点です
尚、話が進んでいないので読み飛ばすのも可です
ようやくキラ君が明日から迷宮入りします
「それで?そのウルフはどうしたの?」
かなりのミスをした上に女将さんに怒られてまたしょんぼりしてるキラ君に気になっていたことを訪ねる
「ん?あぁポチのこと?」
ポチ!?キラ君の名付けのセンスって・・・・・・
そう思ったけど今言ったらキラ君に止めをさしちゃいそうな気がして言うのを止めておく
ニーナちゃんとタマちゃんはさっきからキラ君の肩の上にいるポチに興味津々だ
それに気づいたのかキラ君は肩の上のポチを肩の上から下ろすと何か呟いた
それを聞いたポチが何やら不満そうに一声鳴いたがキラ君が「頼むよ」と言うと仕方なさげにニーナちゃんとタマちゃんの所へと行った
ニーナちゃんとタマちゃんが嬉しそうに小さな歓声を上げてポチとじゃれあい始める
キラ君に不満そうな声を出していた割にはポチも嬉しそうだ
「あぁ・・・・」
後ろでルーナが羨ましそうにそれを見ているが見なかったことにしておこう
「それで?結局そのポチは一体なんなの?」
少し話が脱線した気がするので早いところ元の所に戻しておく
「えぇーっと・・・・・あれは確か3回目のループの時だったかな・・・・・・?今までのループと同じようにまずは狼の群れを殲滅しようしたんだけど、なぜかこのポチだけが俺が魔法を撃った後にも生きていたんだよ・・・・偶然回避したのかそれともしっかり回避したのかはたまた親に守られたのか・・・・・理由はわからないけど流石に殺す気になれなかったから放置して行こうと思ったら、ついてきたから追い払おうとしたんだよ・・・・・そしたらその時に一つのことに気づいてな・・・」
「一つのこと?」
聞き返したワタシにキラ君が頷く
「ポチのステータスが見えたんだ」
キラ君がステータスを見ることができるのは敵対された者だけ。つまり、敵対されたということだろうか?
「俺も一瞬敵対されたのかと警戒したんだけどステータスをよく確認すると「テイム中」っていう文字がついてたんだ」
テイム中ってことは・・・・・あのポチはキラ君の従魔二号というわけか・・・・
ちなみにお分かりかもしれないが一号はタマちゃんである
「どうしていきなりテイム状態になったの?」
「多分だけど・・・・・その時職業を「テイマー」にしていたのが関係してると思う」
なるほど、手に入れたときはステータス上昇があまり見込めない弱い職業なんて言っていたのに一応育てることは育てていたんだね
要するに殺す気にはなれなかったしテイムしちゃったから連れてきました・・・・・みたいな感じだろうか?
「それで、なつかれたから連れてくことにしたんだ」
あ、やっぱり・・・・・
なんだか最近色々なキラ君を見てる気がするなぁ
日本にいた頃には絶対に見ることのできなかった姿
日本でのキラ君は良く言えば平凡、悪く言えば無個性
まさにそんな感じの人だった
なぜか周りの人から敵対心を浴びることが多かったがそれでも周りの人に当たったりするような人では無かった
もしかして他の人に興味が無いのでは?と思えるくらいには・・・・・
まぁ、それも違うのだとこの世界に来て理解している
他人に興味が無いのならばニーナちゃん達や私、ルーナを助けなかっただろうし、関わることすらしなかっただろう
ん?あれ?今考えてみたらキラ君って来るもの拒まずなだけでは?
そう考えるとあり得ないと言い切れないから困る
「そういえばこの中に犬アレルギーの人っている?」
いやいや、流石に犬じゃないと思う
狼じゃないかな?
私は違うけど
「キラ?あれるぎーって何?」
この世界にはアレルギーって言葉が無いのか・・・
よく考えれば逆にあった方がおかしいのかもしれないけど
「ええっと、今ポチに触ったりして痒くなったり気分が悪くなったりしてないかってことかな」
「それなら大丈夫ですね」
「うん、私も大丈夫だよ」
『タマも大丈夫なのー』
「わうっ!」
なんか最後に返事してきた狼がいたけどポチは関係ないと思う
それにいつのまにかルーナまで触るのに参加してるし
「それでだけど・・・・」
ん?キラ君が何か言いたそうにこっちを見てる
「ポチを家で飼ってもいいかな?」
なんでそれを私に聞くの!?
「だって一緒に住んでるし家事とかもやってもらってるから聞くのが筋じゃないかなと思って」
なるほど・・・・・
見るとニーナちゃんとタマちゃんも飼いたそうにこちらを見ていた
「うん、いいんじゃないかな。番犬に丁度いいと思うよ」
うん、そんな目で見られたらダメなんて言えるわけ無いじゃん
どうして私が決めているのかと疑問に思ったが、他の皆が疑問に思って無さそうだしいいんじゃないかな?
こうして我が家に番犬が増えました




