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アノ町と迷宮

今回から第3章開始です

俺たちが逃げるように王都から出発した次の日、俺たちはアノ町へとついていた


それにしてもアノ町っていうのはネーミングセンスが無さすぎるだろう


と思ってしまったのは秘密だ


本来なら俺が馬車を引っ張れば昼過ぎにはつくことができたのだが、なぜかタマ以外の皆から全力で拒否されて馬に馬車を引いてもらった


そのせいでついたのは夜遅くになってしまった


なので、その日は町の散策などはせずに、宿屋を取ってすぐに休むことにした


夜が明けると、まず冒険者ギルドへと向かった


ギルドに入るとこちらに視線が集中する


しかし、別段誰かが絡んでくる訳でもない


・・・・・・なんだ?


それを無視して受付のお兄さんに「迷宮探索」の依頼を受けに来たことを伝えた


お兄さんはこちらをみて何か考え込んだ後


「悪いことは言わないからやめときな。この依頼は確かに受けるための制限ランクとかは無いが、クリアしようと思えばどんなに低くても、Cランクの実力が必要になってくる・・・・あんたたちみたいなガキがこの依頼をうけても無駄死にするだけだ」


この人が親切で言ってくれてるのはわかってるし、それが正論なのはわかっているけど、流石に少しイラっとしたので自分のギルド証をお兄さんに見せる


「は・・・・・・・?」


お兄さんは少し固まった後


「Sき・・・・ぐもっ!?」


うん、テンプレ通りに叫ぼうとしていたので口を塞がせてもらった


お兄さんはしばらくフゴフゴ言っていたがやがて落ち着いたのかそのフゴフゴもやめて手を離してくれと視線で訴えかけてくる


仕方がないので手を離してやる


流石に俺にも男の息使いを楽しむ趣味はない


実際少し唾液がついて気持ち悪かったくらいだ


俺はハンカチで唾液を拭いながらお兄さんの方を見る


「すまなかったよ。まさかそんなに高いランクの人だったとは思いもしなかったからね・・・・・若いのに大しもんだ。これなら普通に依頼に承認も出せるな」


申し訳なさそうなお兄さんの顔を見ながら俺は少しすっきりしていた


・・・・・・・あれ?俺ってこんなことしてスッキリするようなやつだっけ?


自分で考えていた以上にストレスが貯まっていたようだ


「それじゃあこれが迷宮探索依頼用のダンジョンカードだ。こいつには色々な機能があってな」


そう言ってお兄さんは一つずつ説明してくれる


まずは到達階層の記憶


これは脱出石とかで脱出した後で迷宮に潜り直すとき、脱出した場所からリスタートするために必要な機能だ


ちなみに更新は自動でされるから心配する必要は特にない


二つ目にマッピング機能だ


歩いた場所が自動的に記録されていき、そのマッピングを見たいときにはカードを額に当てて「マップ」と言えば、マッピングが完了している場所と自分のいる場所、パーティーメンバーのいる場所が表示されるようになっている


ちなみに、この地図の機能だがパーティーメンバーで共有することができるそうだ


それを利用して稼ぐマッパーと呼ばれる人達もいる


あぁ、こんな呼ばれかたをしているが流石に皆が皆裸族と言うわけではない・・・一部には裸族もいらしいがその裸族も、ダンジョンで身ぐるみ全て失った人達だ


別に好きで裸でいるわけではない


後はダンジョン内で倒した魔物の詳細を見ることができるんだけど、これはギルド証でも可能だからあんまり関係ないかな?


まぁ、ギルド所属じゃないけど迷宮で稼ぎたいという人用の物だ


一応迷宮核も魔物扱いなのだそうで、破壊した際にギルド証とダンジョンカードにも記録がつく


最後になったけどダンジョンカードは盗まれても再発行が可能だけど中々にお金がかかるのと、かなりの情報の固まりだからギルド証と同じように管理には気を付けてね


だそうだ


そこまででお兄さんの説明が終わり、ダンジョンカードが人数分渡される


「ふぅ、長い説明だったなぁ」


ギルドから出て思わずためいきをつく


「さてと、それじゃあダンジョンに潜るか」


「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」


俺の呟きにニーナが突っ込みをいれる


「ん?どうしたの?」


「どう考えてもまずは準備からでしょ。最低でも脱出するのに必要な脱出石は人数分は用意しておかないと・・・・それに可能ならマッパーを探してマップも売ってもらうのがベストでしょ?」


そういえばあのお兄さんもそんな人がいるって言ってた気がするな


話長いから半分聞き流してたわ


「悪いが、話は聞かせてもらったぜ。あんたらマッパーを探してるんだってな。俺でよければマップを提供してやるよ」


さっきギルドの中でこっちを見ていたやつの一人だとニーナが教えてくれる


それでもこの人マッパーだったのか・・・・それはありがたいな


「じゃあ頼むよ。料金とやりかたを教えてくれ」


そう言うと男が少し笑った気がした


しかし、次の瞬間には顔は先程と同じ顔に戻っていた


気のせいか?


「やり方は簡単だ。俺をパーティーに入れて、その後ダンジョンカードを額に当ててマップと宣言するだけでできる。お代にかんしてはどこまでの提供を望むかによって変わってくるな」


そう言って男がカードを5枚見せる


「左から10、20、30、40、50階層までのマップデータだ。値段は左から金貨1枚、3枚、7枚、10枚、15枚ってとこだな。ちなみに今は最前線で54層まで攻略が進んでいる」


「んー、じゃあその金貨15枚のやつで」


「ならパーティー申請画面を出してくれ」


俺は一つ頷き申請画面を出そうとするが


「待ってください!」


右から聞こえる女の声に指が止まる


「よかった・・・間に合いました。お久しぶりですね。キラさん」


そこにいたのはかつて共に戦ったS級冒険者


-聖女-の二つ名を持つルーナさんだった

久々にルーナさん登場させました


ここからしばらくルーナさんが同行します

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