終了と辟易
こうして俺たちの少し慌ただしかった闘舞祭は終了した
実は俺たちの決勝戦の前には終っていた3位決定戦ではソラさんが圧倒的な実力差を見せて勝利していた
うん、セラフさんも弱くは無いんだけどソラさん相手だと無理があるだろう
というわけで最終的な順位は上から俺、コヨミさん、ソラさんの順番になる
とはいっても次にまたこの大会に参加しようと思ったら優勝はできないだろう
魔装を見せに行ったときに会長さんが
「これは流石に次の大会からは禁止にしなければいけないですね」
と言っていたからだ
まぁ、今回はソラさんの最終試験として参加しただけだし二度と参加することもないだろう
「次は負けないよ」
と言っていたコヨミさんには悪いとは思うが
ソラさんからも晴れて卒業の言葉を頂き、俺もそこそこは強くなれた気がする
「何か困ったことがあったら知恵くらいならかしてあげる」
そうソラさんは言ってくれた
後、闘舞祭の決勝戦前から魔法闘士を含めた新しい職業もいくつか現れたため、それらも検証していきたいなとは思っている
とまぁ、現実逃避はここまでにするとして現実を見るとしよう
現在俺の住んでいる家の前には大勢の人だかりが出来ている
この集まっている者達の用件は
「パーティーメンバーにいれてほしい」
「有名なS級冒険者と話をしたい」
「闘舞祭を見て、感動したから師匠になってほしい」
「金の融資に興味はありませんか?」
「俺の物にならないか(意味深)?」
「結婚を前提でのおつきあいをお願いします!」
「私に使えてみないか?」
などと、様々な用件がある
なんだか身の危険を感じるような内容もあるにはあるので、これでは俺が外に出る事がかなり難しくなっている
外に出ようとしたらその度に隠密を使うか外にいる人たちとの追いかけっこになるのだ
しかも、俺は本気で逃げているはずなのにいつの間にか回り込まれているという恐ろしい状態になったりする
「というわけでどうにかならないですか?ソラさん?」
闘舞祭が終わって一週間がたってもろくに変わらないこの状況に辟易して早速ソラさんの知恵を借りに来ていた
ちなみに今日はなんとか隠密で逃げきることができたからギルドに迷惑はかけていない
「こういうのは時間が解決するしかない。一人一人ときちんと話をしてみたら?」
「実はそれもうやったんですが・・・・・」
あの時は悲惨だった
常時手は誰かと握手している状態だし、誰かは知らんが複数の手で尻を撫で回されるし
気配察知を使っても逆に回りには人しかいないから誰が俺の尻を撫で回しているかなんてわからないし、人が多すぎて動けないため回避もできないのだ
俺はあの日自らの貞操を(別の意味で)失うかと覚悟したくらいだ
遠い目をしている俺にソラさんは何かを察したようで
「なら、これを受けてみるといい」
と一つの依頼書を俺に渡した
そこには
「新しい迷宮を探索してくれる人を募集中。ランク、人数問わず。報酬はクリアしたパーティー、もしくはレイドにのみ支払われる」
と書いてあった
一応場所はノルンの街よりも少し近いアノ街という街だ
最近、ニーナだけでなくタマも『面白そうなのー』と言いながら冒険者になったため、俺、小鳥、ニーナ、タマの4人でその迷宮に挑むのもありな気がする
ちなみに迷宮は最奥部にある迷宮核というものを破壊しない限り無限に成長していき、そのうちに魔物が溢れだして回りの村や街に被害を与えることになるため、発見された迷宮は早期の攻略が求められるらしい
迷宮核を破壊されたダンジョンはそれ以上成長することもなく、魔物の出現率もましになるので、魔物さえ少しずつ間引いていればそれなりの儲け場となる
それに、町を離れている間に皆のテンションが元に戻っていることを期待したい
「わかりました。それではその依頼を受けさせてもらいます」
そう宣言して俺達はその日の内に荷造りして、次の日には出発したのだった
これで第2章闘舞祭編は終了です
次は第3章迷宮攻略編を書こうと思っていますがその前に恒例の閑話でソラルートをやります
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