重装と勝者
今回の話を書くに当たって前話のラストを少し変えています
魔装追加→重装
こっちの方が格好いいしなにより書きやすいので
重装
魔装状態の時に発動することが出来る
別の魔装の力を上乗せ出来るが上乗せする数によってその負担は増えていく
ちなみに今の俺で魔装は同時に使えるのが二つまで、しかも二つ使った状態だともって10分
二つ同時に使うなら魔装の片方は-朱雀-でなければならないなどと様々な条件がある
魔装の片方を-朱雀-にしなければならない理由は-朱雀-の圧倒的な回復力がなければ人外にずっぽりとはまりこんでいる俺でも体がもたないからだ
イメージとしては俺の魔拳をぶちこまれた状態と言えば分かりやすいだろうか?
体内から徐々に破壊されていくのだ
-朱雀-以外で二つ組み合わせようとすると最高の防御力を誇る-玄武-を使った組み合わせでさえ、それを防ぐことはできなかった
なら-朱雀-さえ使っていれば魔装を三つ組み合わせることが出来るのかと言われればそれは否だ
確かに-朱雀-の回復力は高いが、魔装三つ組み合わせ状態の体内破壊は-朱雀-の回復力さえも越えていくので最悪死ぬことになる
試したときも一瞬で無理だと理解して解除したし
話はそれてしまったが俺が今回発動した魔装-青龍-は言ってみれば他の魔装と違い名前とイメージがそこまで噛み合っているわけではない
なんせ、ドラゴンというもののイメージがうまく纏まらなかったためだ
そのため、-青龍-の能力で代表的なものはその感知能力になるだろうという適当な感じで能力が決まっている
-青龍-発動時の俺は体内からとても薄く魔力の波動を放出しており、それに触れた相手を物理的に感知する
これには隠密でも隠れることはできないので感知することが出来るのだ
後は基本的な能力もかなり上がる
言ってみれば拳士系統の職業の強化といった感じだろうか?
とりあえず、これで勝負を決めなければほとんど俺の敗けは確定する
制限時間が過ぎると魔装は自動的に解除され、そこからしばらくの間俺は魔装どころか魔力すら使用できなくなるのでその間に気絶させられることだろう
この大会のルールの外でならやりようはあるかもしれないが今は大会中なのだ
「というわけでさっさと決めさせてもらう」
そう言って俺はコヨミさんを殴り付けた
「がっ!?」
どうやら今の俺のスピードはコヨミさんでも見えなかったようで、驚愕の顔をしている
今の俺は翼から魔力を放出したスピードアップもなんとか使いこなせるので、-青龍-の能力アップと合わせてかなりのスピードになっている
ステータスで言えば二倍から三倍と言ったところだろうか?
つまり、完全解放状態のタマと同じかそれ以上だ
一応防ぐような素振りを見せたことから気配察知では反応していたようだが恐らくこの試合中に完全に防ぐのは無理だろう
俺はコヨミさんに向かって挑発するように指を曲げる
正直な話俊足で逃げられ続ければかなり厳しい戦いになるだろうからだ
コヨミさんは挑発に乗ってくれたようで俺の後ろに現れた
俺は慌てずに新たに魔力で形作られた尻尾でコヨミさんに攻撃する
「うあっ!?」
さっきまでなかった尻尾の存在に気づいていなかったのか一発もらう
そのまま追撃を加えたがしぶといことにコヨミさんはまだ気絶していなかった
再び俊足で俺の後ろに回り込まれる
今度も俺は尻尾で迎撃しようとするが尻尾を振った瞬間にコヨミさんがもう一度俊足を発動し、俺の目の前に現れた
慌てて腕を十字に組んでガードするが、コヨミさんは更にそこで俊足を使い再び後ろに回った
「ぐあっ!」
今度は俺がコヨミさんの攻撃を受ける
「やっぱり普段から体にない尻尾や翼はそこまでスムーズに動かせないみたいだね」
流石に戦闘経験では負けていたようであっさりと俺の魔装の弱点がばれた
「まぁ、だからと言って勝てるかと言われれば難しいとしか言い様のないわけで・・・・」
いや、魔力を纏っているとはいえ生身で俺の魔装状態の攻撃受けて普通に戦えてるってだけで普通にもう人外なんだけど?
っていうか本当にこの人A級なの?S級並の強さは持ってると思うけど?
「最後に一発。お互いに最強の攻撃をお互いに放ってそれで押し負けた方が負け。それでどうだい?」
なるほど、確かにそれなら後腐れも無いだろうし、ここで変に断って逃げ続けられるとかなりきついものがある
それに自信がないわけでもないのだ
「わかりました。やりましょう」
俺の宣言に観客が沸く
さっきまで消えたり現れたりを繰り返して、いつのまにか勝負がつくんじゃないかと思われた二人が最後に純粋な力で決着をつけると言ったからだ
お互いに助走をつけれる距離から構える
コヨミさんは右手に全ての魔力を込めて後ろに引く
対する俺は同じく右手に魔力をためて後ろに引くが右足と左足にも魔力を集める
お互いに合図など必要なかった
お互いの準備が出来てすぐ
二人は地面を蹴った
ぶつかる拳と拳
その瞬間俺は拳に込めていた魔力を後ろ向きに放出する
まるで翼から魔力を放出して推進力へと変えたように
勝負は一瞬で着いた
俺は背中の翼を使い、先回りすると壁に激突しそうだったコヨミさんをしっかりと抱き止める
「はぁ・・・・流石にここまで来て足掻くのもみっともないね・・・・・あたしの敗けだよ」
俺に抱き止められているコヨミさんは、両手をあげてそう宣言する
『勝者!キラ選手』
会長が宣言すると同時に会場が爆発したような声援に包まれた




