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あれこれ

「それじゃあ行こうか」


俺は先程奴隷として契約した二人の猫耳少女ニーナ(12歳)とタマ(10歳)を連れて奴隷商から出る


ちなみにタマは俺とニーナの話が長くて難しかったためか、いつの間にか寝ていたため今は俺が背負っている


本来ならタマを買う時にタマの了解も得なければならないのだが、タマが予め「お姉ちゃんと一緒なら誰でもいい」とエドさん(奴隷商の受付のお姉さん)に言っていたらしく、ニーナが契約することをオーケーした時点でタマも契約することができた


「いやぁ、それにしても驚いた。まさか二人会わせても金貨10枚だとは・・・・この世界の人の命安すぎだろ・・・・」


「いやいや、奴隷ってそこまで高くないよ?奴隷からの要求とかが出ていなければ奴隷商の手数料だけだから、普通なら一人につき金貨で2~3枚くらいだし・・・・私たちは長く残ってしまっていたからって言うのもあるんだろうけど」


そうなのだ。これもよく考えればわかることなのだが奴隷は基本的に自らを売っているのだから元手がゼロなのだ


だから手数料・・食費や服代と奴隷紋を刻むときの人件費だけでいいらしい


ついでにこの世界のお金の価値は


銅貨→一枚で日本の100円くらい

銀貨→一枚で日本の1000円くらい

金貨→一枚で日本の10000円くらい

白金貨→一枚で日本の100万円くらい

王金貨→一枚で日本の1億円くらい



ついでに俺が王女様から渡されていたのは金貨50枚


日本で言うと50万円ってところだ


奴隷を買うのに足りるのか心配だったが全く問題なかったようだ


「それじゃあ少しお腹も減ったしご飯がてら宿でも探そうか。ニーナ、この近くにおすすめの宿ってある?」


ついでにこのニーナはかなりの情報通でさっきまで奴隷だったはずなのにこの街の施設やおすすめの場所なら任せてと言っていた


「私がおすすめしたいのは木漏れ日の館っていう宿かな」


「それじゃあ案内をよろしく」


「はーい」


ニーナの口調は奴隷と言ったものでは無かったがそれは俺がそうしてくれと頼んだからである


堅苦しいの嫌いなんだよなぁ


等々考えているうちに木漏れ日の館についたようだ


「いらっしゃいませー3名様ですか?」


中から出てきたのは見た感じ俺(18歳)と同い年に見える女の子だった


「はい。3名でお願いします。ご飯って今から食べることできますか?」


「はい、大丈夫ですよ。それでは受付の方にお願いします」


受付で俺達3人の受付を済ませる


部屋は一部屋しか借りていない


二部屋借りるよりも一部屋にまとめる方が圧倒的に安かったので仕方がない


ついでに値段は3人で一晩銀貨3枚だ


べっ、別に俺がエッチなイベントとか期待している訳じゃないからな


移動する間ずっとニーナの冷たい視線にさらされながら、部屋に荷物を起き、それと同時に起きたタマに俺が二人と契約したことを説明する


するとタマは持ってきていた荷物の中からホワイトボードのようなものを出すとこちらに向けた


そこには


『これからよろしくお願いします。お兄ちゃん』


とかかれていた


「お兄ちゃん」の威力に悶絶しながらタマが持っているものについてニーナに訪ねると、どうやらあれは「心伝板」という魔道具らしい


効果は読んで字のごとく思ったことをその板に写してくれるそうだ


それにしても二人とも俺の奴隷になることを随分と簡単に受け入れているけどこれは大丈夫なのだろうか?


そんなことを考えながら食事を取り、ニーナとこれからすることについて話し合う


タマはそれを聞きながらもどちらかというと食べる方に意識が集中しており、たまに思い出したかのように顔を上げると頬が膨らんでリスのようになっている・・・・可愛い


そんな話し合いで出た結論を言うと、俺たちご飯を食べてすぐに冒険者ギルドに行き、冒険者登録をすることになった


本当はニーナ(とできればタマも)冒険者登録をしておきたかったんだけど奴隷は冒険者登録をできないらしいので俺だけの登録だ


一応ニーナとタマに戦えるか聞いてみたが二人とも首を横に振っていたのでかえってよかったのかもしれない


その後武器屋と防具屋に行って俺の装備を整えて、最後に教会へと行くことに決まった。それにしても教会になんの用事があるんだろう?


ニーナは「行けばわかるし、絶対にキラのためになる」と何も教えてくれないため、何が起こるかもわかっていないのだ


命令で無理矢理話させるとかしたくないしね


ご飯を食べ終わったので冒険者ギルドに向かう


小説とかだと登録しようとして絡まれるのがテンプレなんだが・・・・・・


結論から言うとほんの少しの問題で登録は終った


よく考えてみればこんな真っ昼間からギルドに沢山の人がいるわけがなかったのだ


それでも起こったほんの少しの問題というのが俺がロリコンの謗りを受けたことだ


綺麗な受付嬢から社会の敵みたいな目で見られたときは流石に少し死にたくなった


少なくとも俺には蔑むような目で見られて喜ぶ趣味はない


冒険者登録時の説明はテンプレ通りだったのでスルーするとして俺はFランク冒険者になることができた


流石にこの時間から依頼を受けると武器や防具を買いにいく時間がなくなるし、教会にいく時間もなくなるので依頼はチラ見だけして受けなかった


さすが王都の冒険者ギルドだけあるよ


ドラゴンの討伐とか誰がいくんだって依頼まで普通にあるし


あっ、誰もいかないから残っているのか(察し)


その後武器屋では軽く扱いやすい短剣を二つと使いやすい片手剣を一本購入して、防具屋では皮の鎧を一着購入


合わせて金貨1枚の出費だ


「なんだかこの世界って物価が安いような気がする」


教会に行く途中に俺が呟くと


「そりゃあ今の王様がいい王様だからね。王が良ければ民もよくなるってもんなのよ」


「そういうものなのか・・・」


俺にはよくわからない


「ほら、ついたわよ」


ニーナが指をさした所にはこれぞ教会といった建物があった


「キラにはここで盗賊から転職してもらうわ」


ニーナが膨らみかけの胸を張りながらそう宣言した

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