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強者と理由

強い・・・・


素直にそう思った


相手はA級冒険者と名乗っていたし戦っている時の感じも並みのA級よりは上だけど俺には及ばない程度のステータスしか感じない


なのに攻めきれない


この人下手したらソラさんよりも強くないか?


というかソラさんに似てる気がする


まるでこちらの動きが先読みでもされているかのような動きだしの早さと的確な攻撃、気配察知を使っているのに察知しきれない気配


それだけならまだしも、一番驚いたのは瞬間的な速度だけなら俺をも上回っていることだ


正直俺に圧倒的なステータスかなければすぐに倒されていただろう


なぜか俺が仕掛けた風術の攻撃方法は全てタイミングを外されて不発にさせられてるし


ってかこんなに強いやつがわざわざ本戦出場者内定チケット奪う必要あるのか!?と疑問に思ってしまう


俺でも簡単に本戦出場できるのだからこれだけ強いのなら普通に本戦出場できるはずなんだけど・・・・・


この頃には俺にもこの本戦出場者内定チケットに感じた嫌な予感の正体に気づいた


いや、気づかせられた


つまりこれは本戦が始まるまでの1日間チケットを守れないような奴に本戦に参加する資格なし、という運営からのメッセージであると共に壮絶な敗者復活戦でもあるのだ


それもそうだろう。運要素で勝ち上がったような弱いやつを本戦に出場させるよりも運が悪くて負けてしまった強者を出す方が試合としては盛り上がるのだし、予選は観客がいないため出場している人が本当に予選で勝った人なのかなど誰にもわからないのだ


多分ソラさんが伝えていなかったのもこの事なんだろうなぁ


出場選手が毎年少ないのは敗者復活戦の間にチケットが破れたりして使えなくなったとかそんな理由だろう


しかし、それだけの理由だけで毎年最低12名も参加できないとは考えにくいのだが・・・・


「っと!?あぶねぇ!?」


目の前に迫っている回し蹴りを回避するために大きくバックステップする


「ふぅーん・・・・技はまだまだだし、動きもまだ素人の域を出ないけどそれを補って余りあるステータスを持つ・・・・・・か。さすがはS級冒険者だ」


なんかいきなりコヨミさんが誉めてきた


「どっどうも?」


「まぁ、あんたなら問題ないだろう。それじゃ本戦で会おう」


そう言いながらコヨミさんは背中を向けて歩いていった


「なんだったんだ・・・・・・?」


まぁ、わからないことはいくら考えてもわかんないんだしほっといて帰ろう



俺は疲れた体を引きずりながら家へと帰った


当然買い物のことなど忘れていて小鳥に怒られたのだが、その怒っている顔がお世辞にも怖いとは言えなくて、逆にほっこりとしてしまったことは秘密だ


・・・・・・なんか忘れているような気がするけど気のせいだろう



「「ぶぇっくしょん!」」


街道に二つのくしゃみが響き渡った



次の日になり俺は本戦に出場するために闘技場へと向かった


今日は本戦で一般の観戦が可能なため小鳥たちも見に来る予定だ


『お兄ちゃんがんばってなのー』


とタマにも言われてしまったので、そう無様な姿を見せることも出来なくなってしまった


「おはようございます」


「おはようございます。本戦出場者ですね?本戦出場者内定チケットのご提示をよろしくお願いします」


受付の人に本戦出場者内定チケットを渡して中へと入る


「・・・・・無事に本戦に来れたようでよかった」


中に入るとソラさんが俺に話しかけてくれる


「ソラさん・・・昨日メチャクチャ強い人に襲われたんですけど?」


「・・・・ちゃんと本戦に来れたんだから問題ないはず」


ぐっ、目線を外されてしまった


「・・・・・それにしてもコヨミに襲われて大丈夫だったのなら問題は無さそう」


あれ?今ソラさんからコヨミさんの名前が聞こえたような・・・・・?


「やぁ、来たね。-鬼神-」


後ろから聞こえた声に思わず振り替える


相変わらずこの人の気配はよみづらい


「・・・・・・一年ぶり?」


「うん、そうだね。今回の闘舞祭は楽しめそうでよかったよ」


「・・・・・・・今回は?」


「んー、20ってとこかな?誰かさんに時間とられて予想よりも少なくなっちまった。今回なら25は行けると思ったんだけどね」


「・・・・・やり過ぎ」


よくわからない会話が続く


なんだ?この20とか25とか


「おい・・・・あれって・・・」


「あぁ、-猛虎-だ・・・・闘舞祭の殺戮機械キラーマシン


ん?今すごい怖い単語が聞こえたぞ?


「あのー・・・・つかぬことをお伺いしますが・・・」


「ん?どうしたの?」


「さっきから会話に出てきてる20とか25とかの数字は一体・・・・・」


「ん?あー、あれだ・・・・私が実力不足と感じて本戦が始まる前に狩ったやつらの数だよ」


はい!確定ですぅぅぅぅぅ!!


ソラさんが隠してたことって絶対こっちだ


そう確信してソラさんを見ると


「・・・・・知ってたら対策しただろうし、教えたら意味なかった」


この人相変わらずのドSだよ


というか修行の時の容赦なさが半端ないよ


このやり取りを聴いて事情を理解したのかコヨミさんも呆れ顔だ


「あなたが頼むから新人を重点的に狙ったんだけどそういうこと?私を利用して-鬼神-を鍛えようとでもしてたの?いくら私に勝てないからって・・・・・」


「今回はわからない」


ソラさんが即答する


ソラさんってこんな風に負けず嫌いなところがあるよね


そんなこんなで参加人数12人の本戦トーナメントの幕が切って落とされた

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