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最上位種と敵

「ここがクラインか・・・・・」


ルーナからの話では花が咲き乱れ、常に笑い声が絶えない街と聞いていたが今のクラインの街からは死と絶望とかなりの数の敵意しか感じることはできなかった


「キラ、昨日も言ったと思いますが今日はあくまで一当てです。魔物の数を少しでも減らすことと、生き残ることを優先します。わかってますよね?」


俺になんらかの不安を感じたのかルーナがしっかりと釘を刺してくる


「いや、わかってるよ・・・・・俺ってそんなに信用ないの・・・?」


「救助任務に来たついでとばかりに敵を一掃するなんてバカなことをしてましたからね」


「うぐっ!」


正論過ぎて言い返せなかった


そういえば俺前科持ちだったわ


「わかったよ・・・・・それでも戦力の充実は今まで以上だし案外簡単に行くかもしれないよ?」


「それでも油断大敵というやつです。何せ敵の中には魔王軍の戦力の第三位に位置する十二宮ゾディアックの一人がいるんですから」


ルーナの言葉に皆の空気が引き締まる


「さてと、それでは作戦どおりにまずはメリスお願いします」


ルーナの言葉にメリスが頷く


「わが願いに答えて来たれ、大いなる炎-メガフレイム」


メリスの詠唱と共にメガフレイムが飛んでいく


それに並行して


「我が祈りを持って仲間に強さと堅さと速さと回復の加護を与えよ。-パワー--ガード--スピード--リジェネ-」


俺や副委員長は何故か詠唱無しで魔法を使えるがルーナ達は詠唱無しでは魔法を使えないらしい


どういう理屈かは理解できないが


なので余裕がある時は攻撃魔法をメリスが補助魔法をルーナが使うことにし、切羽詰まっている時は俺や副委員長が魔法を使うことになる


と言っても基本的に街に入れば戦闘が始まるから魔法を使うのは俺たちになるんだけど


「それでは行きます!」


ルーナの声と共に補助魔法がしっかりとかかった皆が街へと突進する


「うぉおおおおおおお!」


クラインの街奪還戦が今幕を開けた



クラインの街に入ってから1時間


Potローテ(ポーションなどでの回復などのローテーション)もうまくいっており、周囲からは魔物が隙間無く押し寄せてくるが、ルーナの結界により襲い来る数を制限され、レベルが上がったギルやロン達によって瞬時に叩き潰される


「っ!!!来ます!」


そんな中いきなりルーナが叫ぶ


ルーナが来るって言ったら・・・・・・


『ほう・・・・・こりずにまた来たのか・・・・惰弱な人間風情が。流石の私でもお前達の相手をするのはもう飽きた・・・・・そろそろ私の二つ名通り「殲滅」してやろう』


その言葉と共にいきなり遠くにいた大きめの敵意が11個、目の前に降り立った


ピンポン玉クラスの最上位種が10体と一人の女・・・・恐らくあれがルーナの言っていた-殲滅-の乙女座ヴァルゴなのだろう


しかも、今までは乙女座ヴァルゴと一緒に最上位種は出てきたことが無いって聞いていたけど今回は同時に来やがった


本気で俺たちを殲滅するつもりなのだろう


しかし、どうしてルーナは俺たち気配察知持ちよりも早く奴の接近に気づけたんだ?


『我はこの小娘と遊んでいる・・・お前達は残りの雑魚どもを片付けろ』


考える暇も与えられず、乙女座ヴァルゴの命令により最上位種が襲いかかってくる


「皆!乙女座ヴァルゴは私が!そのうちに最上位種を!キラ!皆を頼みます!」


「任せろ!」


本音を言えばルーナの加勢にいきたいところではあるけど、流石に今の皆ではルーナとタマ以外でようやく最上位種と1対1で戦えるかどうかだ


倍以上の数を相手にすれば勝てる見込みなんて無い


だから


「まずは最上位種をまびく!」


雑魚を倒したお陰でレベルが上がり全ステータスが500オーバーになった俺には正直最上位種はそこまで怖い相手ではない


なのでまずは魔法を使いそうな個体をメガフレイムで攻撃して、その後メガアースで壁を作り最上位種の大半をこちら側へと隔離した


これでルーナ対乙女座ヴァルゴ。副委員長、ギル、ロン、メリス、ニーナ、タマ対最上位種2体。俺対最上位種8体にうまく分けることができた


位置的には俺を挟んで二つの戦場がある感じだ


あの乙女座ヴァルゴとかいうやつも副委員長達の所に行かせちゃダメなやつっぽいし


うん、5分かけずに全滅させた


もういつものごとく魔拳使ってワンパンぶちこむだけの簡単なお仕事だ


変に捻る必要もない


『終わったけどそっちはどうだ?』


とりあえずニーナに連絡を入れてみる


『もう終わったの!?相変わらず早いね・・・・まぁ、今までキラが最上位種と戦っていた時はずっと気絶してたからどうやってキラが戦っているのかとか知らないんだけどね』


『うっ・・・』


ニーナが気絶している一因を作っている俺には痛い言葉だ


『まぁ、こっちは今のところ大丈夫だから・・・・』


「きゃぁぁぁぁぁあ!」


ニーナとの念話を遮って悲鳴が響く


あの悲鳴は


「ルーナ!?」


『キラ!私たちは大丈夫だからルーナさんを!』


ニーナに言われるまでもなく俺はルーナの所へと走った




「ルーナ!」


俺が駆けつけたときにはルーナは無数の乙女座ヴァルゴに囲まれていた


「どうですか?この私が殲滅と呼ばれるに至ったスキル・・・・私と同じ存在を無数に作り出す幻影乙女ファントムヴァルゴは・・・・私たちは感覚と補助魔法を共有し、もし一人が戦闘不能に陥ったとしても誰かに回復魔法をかければ復活する。まぁ、説明しなくともわかるよなぁ・・・・お前の母親の巫女と父親の拳王を倒した技だ」


あれ?今の言い方だとこいつはルーナの母親と父親を倒したどころかルーナのことをまるで一人の人間として理解しているみたいな言い方だったぞ?


言い方は悪いが魔族とか魔物は人間のことをただの餌としか見ていないイメージがあったから正直驚いた


「えぇ、だから私は・・・・私があなたを倒さないといけないの・・・・例え死ぬことになっても・・・・」


その言葉が聞こえたとき俺はルーナの後ろから忍び寄り


「てい!」


ルーナの頭に軽めなチョップをかます


防御力の高いルーナならこの程度でダメージが入ることも無いだろう


「あぅ!」


驚いたルーナがこちらを振り向く


「ちょっ!?キラ!?なんでここにいるんですか!他の皆は!?」


「皆なら最上位種と戦ってる」


「どうしてこっちに来てるんですか!?皆を頼むって言ったじゃないですか!」


「こっちの方が危なそうだったから」


戦場にも関わらず口喧嘩を始めた俺たちを乙女座ヴァルゴはポカンと口を開けて見つめている


100人以上の同じ顔の人間(?)が同じまぬけ面を晒しているのは中々にシュールで笑いを誘う光景なんだが、今はこっちの方が重要だ


俺は少し怒っている


「それに今ルーナ「例え死ぬことになっても」って言っただろ?そんなの俺は認めない。俺には無茶するなとか言っておきながら自分だけ無茶するなんて・・・・だから決めて・・俺と一緒にコイツらと戦うか、一人で戦おうとして俺に無理矢理離脱させられるか」


俺のあまりの剣幕にルーナはしばらく口をパクパクした後


「巫女を極めた母様と拳王を極めた父様でさえ乙女座ヴァルゴのこの技の前にはあっけなく沈んだんですよ?」


「ルーナはその巫女を越えた結界師だし、俺は格闘しかできない訳じゃないし勝機はある。それに・・・・」


「それに?」


「俺はルーナの隣に立てるようになるって決めたからな」


その言葉の何に反応したのかいきなりルーナが慌て出す


「それは・・・・はっ、反則ですよぅ・・・・」


しばらくワタワタしてから落ち着いたのか


「勝機はあると言ってましたが・・・・・?」


と質問してきたので


「ん、いつもの方法だ」


と言って魔闘を発動させる


さっき奴は回復魔法を共有すると言っていた


つまり、過回復であるマヒールの効果を持った魔拳で殴れば一気に全滅させられる可能性まである


ホントに魔拳師ってチートな職業だと思う


「ほぅ・・・・紫色のオーラとは初めて見るな。あの拳王は黄色のオーラを纏っていたが・・・・これも何かの因果かな?巫女の力を持つ者と拳王の力を持つ物と戦うとは・・・・そしてまた結果も変わらぬ」


乙女座ヴァルゴがなんか言ってるが関係ない


「行くよルーナ!守りは任せた!」


「はい!」


俺たちは無数の乙女座ヴァルゴに向かって戦いを挑んだ

次回は別視点でのリザルト回になると思います


もうお気づきのかたも多いかもしれませんが作者は戦闘描写が苦手です


そのため、戦闘シーン等を期待されているかたの期待には応えることが難しいのですがこれから練習していきたいので応援よろしくお願いします


一応次回でこの閑話は終了予定です

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