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ニーナの過去と幸せな日々

今回の話を書くに当たって前回の終わりかたでは話が繋げにくい、繋げても無理矢理過ぎる展開になることがわかりましたのでまことに勝手ながら前話21話の最後を少し書き換えております


21話更新前に読まれたかたには話がよじれている風に感じるかもしれないのでそういうかたはお手数ですが21話から読み直してからこのお話をお読みください

「私とタマはね、猫人族の母と魔族の父との間に産まれたの」


うん、それはなんとなく理解している


「父さんはどことなくキラに似ていた。明るくてあんまり怒らずにそれでいて近くにいると安心感を与えてくれた。母さんと一緒にいるときなんて笑顔じゃなかった瞬間なんて無かった」


俺に似てるって俺ニーナからそんな風に見られてたの!?


精々むちゃくちゃしてるお兄ちゃんくらいの見方だと思ってたんだけど


「私たちは最期の時まで父さんと母さんの馴れ初めとかは教えてもらえなかったけど、二人とも仲が良すぎて見てるこっちが恥ずかしくなるくらいだった」


少し羨ましいかもしれない


俺の家庭ではそんなこと無かったから


「でも、そんな父さんにしょっちゅう会いに来る人がいたの。その人の話によると父さんは魔王の兄で、魔王が人間界に攻め混むから戻ってこいって父さんに言っていたみたい。でも父さんはずっと断り続けた。あれが起こったのはそんな時だったわ」


「一体何が・・?」


いや、そんなこと聞かなくてもわかっているんだ


ニーナが「あれ」だなんて言い方をするのは一つしか考えられない


すなわち


「奴等は沢山の魔物を連れて父さんに魔王の元へと戻るようにと言ってきた。街一つ人質に取って・・・流石の父さんもこれには戻ると言わざるを得なかった。そんな中魔物を率いていた魔族が父さんに魔力を封じるための腕輪を着けたの。なんでも父さんが心変わりして魔物を全て殺してこの街に戻られても困るって言ってね。それに納得したのか父さんはその腕輪を着けた・・・・そしたらその魔族は・・・・・・」


「魔族は?」


「魔物に街を襲わせ始めた。「これは魔王様からの命令だ!」と騒いでいたわ」


「っ!!!!」


思わず怒気が沸き出る


「そして街の人々はどんどんどんどん死んでいった。父さんは魔物が街に放たれた瞬間に、魔力を封じられながらも父さんを迎えに来た魔族をぶん殴って、可能な限り魔物を倒していったわ」


おそらくその倒しかたは俺と同じく物理で殴ってだろう


そういうところも似ていたのかもしれない


「父さんは私たちを見つけるといざというときの為に作っておいた隠し部屋に私たちを押し込んで「すぐに戻るから安心して待っていろ」って言って、隠し部屋を閉ざすと外へ出ていった・・・・・・・・でも結局外の音が収まっても父さんも母さんも私たちを迎えに来ることはなかった・・・・・泣きじゃくるタマを宥めて外に出た私たちが見たのは無数の武器が刺さった状態で倒れた父さんの遺体とその遺体に抱かれて息耐える母さんの遺体だった・・・・・・それを見たタマはその場で気絶して、起きたときにはもう声が出なくなっていた」


ニーナがそれっきり口を閉じる


どうやら話は終わったようだが俺は体の奥底から沸き上がる怒気を押さえきれなかった


これが魔王のやり方なのか


こんな卑怯者のようなことをするのが魔王なのか!


だけど怒ってばかりいるわけにもいかない


今ニーナは俺のせいで思い出したくもない記憶を思い出してしまったのだ


ニーナのギフト完全記憶の能力なら多分だが思い出したくない記憶は思い出さずに記憶の引き出しにしまって置くことで、擬似的な忘却状態にし続ける事ができるんじゃないだろうか?


だから俺はぎゅっとニーナを抱き締めた


今ニーナが感じている怖い思いを少しでも減らせればいい


と思って


ニーナはそんな俺の気持ちに気づいてか気づかずか俺の胸にすがり付いていた。胸の辺りがニーナの涙で濡れているのを感じる


俺はニーナの頭を撫でながら


「話してくれてありがとう」


と呟いた


ニーナはしばらく俺の腕の中で泣き続けた




「う・・・・・・」


朝日が目にかかる


いつの間にか寝ていたようだ


俺の手の中ではまだニーナがぐっすりと眠っている


寝ているニーナの顔があまりにも可愛かったので頭を撫でて、髪をすいてやる


すると、寝ているニーナが気持ち良さそうにするので、嬉しくなってずっとなでつづけた


そんな中いきなり俺の部屋の扉が開き


「お早う!佐藤く・・・・・」


副委員長が挨拶の途中で固まる


「おっ・・・・」


「お?」


「おまわりさぁぁぁぁあん!!ここにロリコンがいますー!!!」


「ちょっ!?副委員長!?」


いきなり酷い!誰がロリコンだって!?


そう思い今の状況を確認してみるが


俺→ニーナを腕の中に抱きながら微笑んで髪の毛をすいている


ニーナ→俺に抱かれて髪の毛をすかれながら嬉しそうにしている


うん、傍目から見たらそう見えるのも納得かもしれない


「とっとりあえず副委員長!!叫ぶのやめて!!これには深いわけが・・・・・」


五分後には副委員長の絶叫と共に目を覚ましたニーナの協力もあり、副委員長の暴走も止まって、なんとかなったことをここに記しておく



朝から色々と騒々しかったけれども気を取り直してギルドの訓練所で俺はソラさんに向き直る


ソラさんとはこれからしばらくひたすら模擬戦を繰り返す予定だ


そこでソラさんが色々な技で俺をいなして俺はそれをなんとか突破してソラさんに触れる


その途中でソラさんが使っていた技を幾つか盗む・・・というか覚えることが出来た


そのうち代表的なものが風術というものだ


風術とは風の魔法を使って身体能力を上げたり体の動きを補助したりする物らしく、委員長や初日の俺が転ばされたのはこの風術の一つ空合気という技だ


空合気は相手の勢いを利用して相手の体制を崩す技で、体制を崩された俺たちは、体制が崩れたにもかかわらず加わり続けた運動エネルギーによって凄い勢いで倒れてしまったという原理らしい


中々に勉強になる


ここ最近俺の生活サイクルは朝起きて昼まで軽めな(S級の依頼なんてめったにないのでA級の)依頼をこなし、昼から夕方までひたすらソラさんと模擬戦を繰り返し、夜はニーナ達と家で食べる


ご飯は副委員長が作ってくれている


いつもくたくたな俺としてはありがたいことだ


その席で今日あったことや、行きたい場所について皆で色々と話をする


この世界に来てから1ヵ月が立つまで俺たちはそんな日々を送っていた

一応今回で第1章は終了です


多分第2章入る前に-聖女-ルートを入れるんじゃないかな?と考えております


これからも精進していくので評価感想等よろしくお願いします

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