激戦の予感と新たな仲間
よく見たらいつの間にか総合評価100ポイントを越えていました!!
実は今まで書いてきた物でここまでポイントが高くなったことは無いので作者は少し興奮しております
これからも評価やブックマークをよろしくお願い致します
最上位種が10体
ようするにあのゴブリンキングが10体って感じかな?
あいつ・・・そんなに強かったっけ?
俺の中ではゴブリンキングは勝手に自爆する程度の存在でしかなかったのだ
「実は今-聖女-とそのパーティーメンバーが必死で奴等を足止めしてその間に民衆の避難を済ませている。-聖女-自身も言っていたが正直な話ノルンはほぼ100%落ちる」
ん?ならどうして戦力なんて必要なんだ?
「-聖女-達の救出依頼・・・・・・・」
「流石はソラだ・・・王都のギルドマスターを任されるけはある」
なるほど・・・・・
「お前の言うとおり-聖女-は世界に7人・・・・いや、お前がさっき言ってたように一人任命したのなら8人だな・・・しかいない貴重なS級の一人だし-聖女-のパーティーメンバーもAランクの強者ばかりだ・・・今死なれると正直困る」
なんだか嫌な言い方だな・・・
「それは嘘・・・・正直に言うべき」
ん?嘘?
「・・・・流石は-全智-のソラだな・・現役を退いてもその力は衰えていないか・・・」
-全智-?それがソラさんの二つ名だったのか
全てを知るって・・・・多分人物鑑定の能力が関係してるんだろうな
「ぶっちゃけて本音を言うと俺はあいつらと一緒に飲む酒が好きなんだ。だからあいつらを助けてほしい。皆でどんちゃん騒ぎして、それを-聖女-がおろおろしながら止めて・・・そんでも最後まで騒いで・・・・・そんで皆で酔い潰れる。そんな時間が何よりも好きなんだ・・・だから俺はあいつらを助けてほしい」
ガリレオが頭を下げた
「ん、確かに聞き届けた・・・連続になるけど大丈夫?-鬼神-」
まぁ、こんな話聴かされたら断れないなぁ
多分ソラさんもそこら辺を理解しながら話を聞かせていたんだろうし
俺は未成年でまだ飲んだこと無いから酒の味なんてわかんないけどね
「わかりました。その代わり後払いとはいえ報酬はお願いしますよ?」
「勿論」
こうして俺はまた大きな戦場へと向かうことになったのだった
だけど問題はニーナとタマだ
前も同じようなことで悩んだがニーナとタマをどうするかだ
連れていくだけなら前と同じ方法で良いのだが現地でどうするのかだ
一応聞いてはみるがたぶん前回と同じく押し通されるだろうし
最悪聖女のパーティーに預けても良いのだが流石にいくらS級のいるパーティーとはいえ見ず知らずの人間にニーナとタマを預ける気にはならない
まぁ、それは副委員長に預けているニーナとタマを受け取ってからでいいかな
『ニーナ、タマ。今どこにいる?』
念話を使ってニーナとタマに今いる場所を聞く
『何時もの宿と同じところにいるよ』
『フクイインチョさんも一緒なの~』
『了解』
と言ったところで違和感を感じた
フクイインチョさんも一緒?まるで他の皆は一緒じゃないみたいな言い方だ
まぁ、気のせいだよな
そんなことを考えながらいつも使っている宿に行く
「お待たせ」
「お帰りなさい。佐藤くん」
「お帰り!キラ」
あれ?副委員長しかいない?やっぱりさっきの違和感は間違えてていなかったようだ
「あれ?副委員長。他の皆は?」
そう言うと副委員長は少し困ったような顔をしてから
「皆はもうそれぞれ新しい家に向かったわ」
「新しい家?ここに定住して付近の魔物狩りでもするの?」
正直魔王を倒そうとしているパーティーが王都付近の弱い魔物ばっかり狩っていても仕方がないと思う
「ううん、違うの佐藤君。私たちはね・・・・戦えなくなってしまったの」
「え?」
「私たちのパーティーは今まで自分たちのレベルやステータスを考えて絶対に勝てる相手としか戦って来なかったの」
まぁ、わかる話だ
やり直しの利くゲームなら多少の無茶は出来るがこれはゲームではなく現実だ
わざわざ死にに行くことも無いだろう
俺だって意図した訳ではないが今まで倒しているのはゴブリンやスライムやウルフだけだ
・・・・・あっ、最近ゴブリンキング倒したっけ?
それでもステータスから考えたら本の少しとはいえ格下だったしな
「それで?それがどうしたんだ?」
「私達はね確実に勝てる戦いしかしてこなかった。そんな状態であのゴブリンの最上位種との戦いを経験して、圧倒的な力の差を感じてしまった。そのせいでもう皆は戦えない。圧倒的な力への恐怖を知ってしまったから」
つまり戦うことが怖くなってしまったということだろうか?
「だから剛君には悪いけど私たちのパーティーはもう解散するの」
「そうか・・・」
委員長には悪いけど仕方ないのかもしれない
ということはここにいない副委員長以外の皆はどこか静かに過ごせるところに行ったと考えるべきかな?
「それなら副委員長はどうするの?」
不意に浮かんだ疑問をぶつけてみる
「私は出来れば佐藤くん達と一緒に行きたいと思ってるんだけど・・・・ダメかな?」
は?
「いやいやいや、副委員長さっき言ってたじゃん!もう戦えないって!」
「うん、それは私以外の皆の話だね。あっ、剛君には話を聞いてないからわからないけど」
「逆になんで副委員長は戦えるの!?」
むしろ一番長くゴブリンキングと相対してたはずなんだけど!?
「さぁ?誰かさんが助けてくれたからじゃないかな?」
ん?でもこれって丁度いいんじゃ・・・・
「副委員長、ニーナ、タマ。よく聞いてくれ」
三人の視線がこっちにむく
「実はさっきギルドマスターから新しく指名依頼を受けた。内容はノルンで奮戦しているS級冒険者-聖女-パーティーの救出だ。敵は最上位種が少なくとも10体」
ガリレオは10体と言っていたがそれは確認した数のはず
確定と考えるのは危ないだろう
俺の言葉に副委員長とニーナが身を固くする
「だけど今回は救出依頼だから全部と戦う必要はないし普通になんとかなる」
身を固くしていた二人がほっと息をつく
「問題はニーナとタマの事だ」
『ついていくの!』
さすがタマはやい
「あー・・・・」
今回は本当に危険かもしれないから待っていてほしいと言おうとしたのに間髪いれずに言われてしまった
『絶対にお兄ちゃんについていくの!!』
「キラ・・・これは多分意地でもついていくと思うよ?」
「うん、その辺は俺も理解してる」
前回も何だかんだで押しきられたし、気づかないうちに出たとして、タマが俺を追いかけてくるなんて事態になる未来しか見えない
それで、もしタマが魔物に襲われて死んだり、他の人間に捕まったりしたら悔やみきれないし、何より、後日会ったときにどんな顔をしてタマに会えば良いのかわからないし
「問題は・・・・」
「最上位種との相手となると連れていけないって事だね」
流石一回その場にいただけあってよくわかっている
「そうなんだよなぁ・・・・流石に背中にタマをくっつけたまま10体相手取るのはきついし・・・」
俺の言葉にニーナとタマが考え込む
そんな中で俺は副委員長をちらりと見て
「だから副委員長に二人の守りを任せたい」
「あれ?私は付いていくこと確定なの!?」
「えっ!?一緒に来てくれるんじゃなかったの!?」
俺としてはこれから付きまとうだろう問題を普通に解決できる最善手だと思ったんだけど
「いや、普通に連れてってくれるならいいんだけど・・・・なんか佐藤くん変わったね・・・・」
副委員長が最後に何を言っているのかよく聞こえなかったけど来てくれるようだ
良かった
「それじゃあ早速行こう!移動には馬車を使うけど時間短縮のために俺が引くよ!」
「えっ!?ちょっ!?待って!?」
「えっ!?馬車ってそんな使い方するものだっけ!?」
ニーナと副委員長が何か言っているけど急いでいるから悪いけど無視させてもらう
「行くよ!」
3人ともが馬車に乗ったことを確認して俺は馬車を引いて全力で走り出した
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
『イケイケなの~!』
ノルンへと向かう街道に二つの絶叫と一つの念話が響き渡った




