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魔王と二人

魔王の話を信じるとするならば、魔王は信じていた部下の一人に裏切られただけということになるが・・・・・


俺は信じてもいいんじゃないかと思っている


何故なら魔王の話は今まで疑問に思っていた事の一つの解答となるからだ


その疑問とは


「なぜ、ニーナとタマは生きて街を脱出することができたのか」


というものだ


いくらルファさんが魔物を間引いていたとしても、街には相当数の魔物が残っていたと推測される


そして、そんな魔物が残っていたとしたらニーナとタマが逃げ切れるとは思えない


もし、ニーナとタマが逃げ切れたのだとしたら他に逃げ切れているとしたら他に逃げ切れている人がいないというのはおかしいのだ


・・・・・・いや、案外逃げ切れていた人はいたのかもしれないな


でなければシフル様にこの場所が魔物の領域になっている事を教えたのが誰かということになるし


だって今の話が本当ならば魔物はニーナとタマが逃げ切ったタイミングではもう駆逐されていたということになる


ようするにニーナとタマが逃げ切る前に逃げ切った人がいるということか・・・・・


「どう思う?俺は信じてもいいと思うけど」


「うーん、私もかな?なんだかこの人が悪い人だとは思えないよ」


俺と小鳥は魔王の事をそれなりに信じてもいいと思っている


それではニーナとタマは?


「本当にそんな命令はしていないの?」


「勿論だ。我がルファの事を受け入れてくれた街を害する理由がない」


魔王の即答にニーナは少し考えていたが


「タマ・・・・どうする?」


「んー、タマはこの人悪い人じゃないと思うのー」


まぁ、タマは野生の勘とかでいい人か悪い人か見分けることもできそうだしね


それをニーナもわかっているのかひとつ頷くと


「なら、私もあなたを信じることにする」


その言葉と共に魔王がニーナとタマを抱き締める


「んにゃ!?」


「にゃー!!」


おおっ、凄いな。ニーナとタマがまるで反応できないなんて


そう言う俺も、見えてはいたんだけど動くことがまるでできなかった訳だが


しばらくニーナとタマを抱き締めて満足したのか魔王が二人を放す


ニーナも最初は抵抗していたが途中から諦めてなされるがままだったし


タマ?タマは何を思ったのか魔王の頭を撫でなでしてたよ


「ところだ・・・・・二人とも、魔王軍に来ぬか?」


「は?」


まさかの勧誘である


しかも、名目上とはいえ保護者である俺を通さずにである


「お主らは混血・・・・・人の間で言うのなら忌み子と呼ばれ忌み嫌われておると聞く。しかし、魔王軍でならそんなこともないし、ルファの娘なら我らの家族も同じ・・・・みなも受け入れてくれるだろう」


そうなのか・・・・・確かに今ではそれなりに馴れたのかタマに忌避の視線を向けるものも少なくなっているが、それでもそう言う視線を向ける輩も少しはいるのだ


それが二人のためになるのなら・・・


「嫌なの!タマはお兄ちゃんとずっと一緒なの!」


「まぁ、私もキラと一緒にいたいかな」


おぉ、ニーナとタマが嬉しいことを言ってくれる


「ふむ・・・・・・・」


ん?なんか魔王の目が小鳥に向いた後ニーナとタマに抱きつかれている俺へと向く


「二人を助けてくれたのは感謝しているが・・・・・女がいるのに二人に手を出したりすれば・・・・・・引きちぎるぞ」


どこを!?とか聞けなかった


というかいきなりめんどくさくなったな!この人!!

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