第43話 オシーン様ごめんなさい
月に滞在していた沙悟浄は月でも一番とされる最高級ホテルに宿泊していた。
これはスミス&ティンカー社所有のゴンドラ、スターラダー号をムーンビーストから防衛した功績による報酬だが、ついに立ち去る時が来た。(第32話参照)
ホテルのロビーにいると、スミス&ティンカー社の玉兎がやって来た。
「沙悟浄、ゴンドラ塔の修復も終わって塔に挟まっていた降魔宝杖も回収できたから返すわ」
沙悟浄は玉兎から降魔宝杖を受け取る。
「……?」
首をかしげる。降魔宝杖から発せられる仙気に変化が見られたのだ。
「気付いたようね。
あなたの降魔宝杖は取経の旅やらなんやらで使いこまれていたからだいぶ痛んでいたのよ。
ここは月だし、降魔宝杖の材料の桂は容易に手に入る。修理させてもらったわ」
「色々と気を遣っていただいて感謝します」
沙悟浄は拱手して礼を述べる。
玉兎は手をふる。
「礼はいいよ。S&T社はそれ以上に恩がある。
……で、もう旅立つの?」
「はい。八戒が来ないなら、もう月にいる意味はありません。
師匠の待つ普陀山に向かいます」
「そう、玄奘法師によろしくね」
「え、あぁ、はい」
沙悟浄はためらいの苦笑を見せた。
これには理由がある。
三蔵法師は十世の修業を積んだ身なので、その肉を食べれば不老長生なると数多の妖怪たちがその命を狙ったが、実は不老長生を得るには肉を食べる他にもう一つ方法がある。
童貞を奪うことである。
そのため女妖怪たちはこぞって三蔵法師を誘惑し関係をせまった。玉兎もその一人だった。
しかし、玄奘三蔵は信念の人である。恐怖に魂が消し飛ぶことはあっても色情に揺らぐことはない。かえって不愉快にさせるだけであった。
余談ではあるが、『西遊記』を子供に語り継ぐうえで このような童貞だの誘惑だのは好ましくないと判断されるのだろう、割愛されてしまうことが多い。
他に三蔵法師と猪八戒が妊娠してしまう話も同様の扱いを受ける。
猪八戒は、がらんとした自宅に一人いた。いや、もう自宅ではないのだ。
家財道具も何もない。スミス&ティンカー社時代の貯蓄も全て消えた。
昨夜、レストランバーで起こした乱闘騒ぎ。(第42話参照) 壊した店の修理費、病院送りにしたチンピラどもへの入院治療費、警察への罰金に溶けてなくなった。
「結局、私に残された財産はこれだけか」
着古した青い僧衣と九歯馬鍬。どちらも取経の旅を供にした色あせた思い出の品である。
家を出るとフィアナ騎士団が出迎えに来ていた。
騎馬兵の間から騎士団長オシーンが進み出る。
「猪剛鬣さん、あなたが昨夜起こした騒ぎについては聞いています。
しかし、私は自分の言ったことを曲げるつもりはありません。あなたをフィアナ騎士団に迎えます。
さぁ、共に行きましょう。ニャルラトテップとその眷族を討ち滅ぼし、大いなる深淵、我らの大帝に勝利の栄光を!」
オシーンが合図すると騎士の一人がケルト神族用の衣服を持ってきた。
「これに着替えて。そんな見るに堪えないボロ着ではみっともない」
「……見るに堪えない」
猪八戒は自分の僧衣を改めて見直す。これに袖を通したのは実に三年ぶりである。
ろくに手入れをしていなかったので。ところどころほつれて色あせしている。
「そうですね。随分長い事ほったらかしにしてましたから。でも――」
猪八戒は握り拳をかためてオシーンの顔面を殴りつける。
あまりに突然のことに誰も止める間もなかった。
「これが私なんです! この僧衣は私の旅の軌跡でありお師匠様との絆の証です。
だからボロなんて言われて、ついカッとなって殴っちゃいました。反省はしてません。
せっかくのお誘いですが、フィアナ騎士団には入りません。
オシーン様ごめんなさい。そして、さようなら!」
そして拱手もしないで仙雲に乗って逃げ出した。
フィアナ騎士の一人が殴り倒されたオシーンを助け起こす。
「オシーン様、口から血が」
オシーンは口についた血をぬぐう。
「口の中が切れただけだ。たいしたことはない。
それより猪剛鬣をすぐに追え!」
フィアナ騎士はかしこまって命令を受ける。
「はっ、あの無礼なメス豚は串に刺して火あぶりにして兵糧にしてやります」
「馬鹿者ッ! 殺してどうする。彼女は洗脳されているだけなんだ。正常な判断力の欠如!
でなければ我ら大いなる深淵の誘いを蹴って、仏教とかいうカルトに走るはずがないんだ。
私は彼女を正気に戻す。必ずだ。そのためなら、涙を呑んで私自身の手で矯正(拷問)しよう。
追え! 彼女を捕えろ、月から出すな!」
オシーンの命令を受け、フィアナ騎士たちは軍馬を駆り怒涛の勢いで猪八戒を追走する。
沙悟浄は地上行きのゴンドラ乗り場へと歩く。河童からもらった金のチケットは往復券だったのだ。(第22話参照)
彼女は途中で何度も立ち止まりふり返った。しかし、視界に入るのは兎や蛙といった月の住民ばかり。
深く溜息をついて力無く歩く。心残りでもどうにもならなかった。
「悟浄~」
背後から呼び声が聞こえた。猪八戒の声である。
沙悟所はまたも溜息をついた。
「……幻聴か。いくら未練があるからと幻聴まで聞こえるとは……」
振り返らず歩く。
しかし、呼び声は続く。
「悟浄~」
無視して歩き続ける。
すると声は聞こえなくなった。かわりに地鳴りが響き渡る。
「!?」
さすがに幻聴ではないとふり返ると、土煙りをあげてフィアナ騎士団の騎兵団が突っ込んでくる。
通行人はあわてふためいて道の端に逃れている。ただ一人、端に逃れず道の真ん中を仙雲に乗って逃れる者がいた。
「八戒!」
沙悟浄は驚愕の声をあげる。
「なんでフィアナ騎士に……え!?」
猪八戒は沙悟浄の腕をつかんで自身の仙雲に乗せる。
「ひどいじゃない! 後ろから呼んでるのに無視して」
「ごめん、幻聴かと。
って、なんでフィアナ騎士団に追われてるのよ!?」
「オシーン騎士団長を殴ったからかなぁ」
「なんでまたそんなことを?」
「あの阿呆、私の服をみっともないボロ着とかぬかしてきたからさ。
ついカッとなって」
「ふふふ」
「あ? なんで笑うのよ?」
猪八戒が着ている服は取経の旅時代の僧衣である。これを馬鹿にされて怒るということは彼女が仏門に帰ってきた証拠でもあった。
「八戒、おかえりなさい」
「悟浄、ただいま。
さて、今はフィアナ騎士団から逃げなくちゃ」
猪八戒が港にむかって雲を進めるので沙悟浄が止める。
「こっちじゃない。ゴンドラ乗り場に向かって!」
「ゴンドラって……、あれは金持ち専用。そんな金は無い」
「大丈夫、チケットは持っている」
沙悟浄はゴンドラのチケットを見せる。
「うはっ、なんでそれを?」
「説明は後で」
「わかった。逃げ切るのが先決ね」
そして、雲をゴンドラ乗り場の黄金塔へと向ける。
沙悟浄に降魔宝杖を渡し、一仕事終えた玉兎は喫茶店に入る。
窓側の席に白衣仙女が座ってお茶を飲んでいた。
「白衣仙女、おまたせ」
「お疲れ様、悟浄はもう旅立った?」
「うん、普陀山に行くって。
愚かな選択よね。結局、あの子は真面目すぎなのよ。それが身を滅ぼすことになる。
このまま月にいれば良かったのよ」
「けど、目的があるって素敵じゃない?」
「それが建設的な目的ならね」
突然、店内ががたがたとゆれ出す。
白衣はカップのお茶をこぼしそうになった。
「きゃっ、何、地震?」
「違う。窓の外見て!」
猪八戒と沙悟浄を乗せた仙雲が通り過ぎ、それをフィアナ騎士団の騎馬兵団が駆け抜ける。
たった一瞬の光景だったが二人は全てを理解した。
玉兎はあきれた。
「結局、猪剛鬣も如来の亡霊に取りつかれてたのね。
見た? 僧衣着てたし。
あの二人は典型的な自己破滅型よ」
白衣仙女はうなずきながらも、微笑んだ。
「でも猪剛鬣、なんか楽しそうだったね。いきいきしているというか。
やっぱり根が冒険者なんだろうね」
「どんな冒険も必ず終着点がある。大切な事は目的を果たす事じゃない。
ベストなタイミングで終わらすこと。月で終わりにすれば良かったのに……。
そうすれば安楽に暮らせるのに……」
玉兎は立ち止まることのできない冒険者の本能に同情した。
猪八戒と沙悟浄がゴンドラ乗り場に辿り着くと、地上行きのゴンドラが発進しようとしていた。
沙悟浄は、乗組員のヒキガエルにチケットを見せる。
「これで」
しかし、ヒキガエルはチケットを見てゲコッと鳴いた。
「いけませんな。このチケットはもう使えません」
「なんで? これは往復券でしょ」
フィアナ騎士団軍馬があげる土煙りを見て猪八戒は焦る。
「どうなってんの? 乗れないなら今からでも港に行こう」
「今からじゃ鉢合わせするし、港もきっと封鎖されてる」
ヒキガエルは動揺する二人に落ち着きはらって説明する。
「先日の強盗事件でスターラダー号はヴァージョンアップされました。
そのチケットはスターラダー号のチケットですので使えないと申し上げたのです」
「じゃあ、目の前にあるゴンドラは何? スターラダー号じゃないんですか?」
沙悟浄は煌びやかに輝くゴンドラを指差す。
するとヒキガエルは胸をはって答えた。
「これは名状し難い狂気を乗り越えたスターラダー号の新たなる姿、進化系、最終形態、ムーンラダー号です!
さぁ、悟浄様そして同伴の方、お乗り下さい。間もなく発進いたします」
オシーンを先頭に騎馬隊がすぐそこまで迫っている。
「え、なぜ私の名前を」
「ゲコゲコ、あなたは覚えていないでしょうが、私は覚えていますよ。(第31話参照)
あの日、私はスターラダー号に乗っていました。そして、あなたに命を救われた。
命の恩人のピンチを黙って見過ごすことはしません。
それにしてもたいした方だ。ムーンビーストを蹴散らしたと思ったら、次はフィアナ騎士団に喧嘩を売るとは」
「別にそんなつもりじゃ」
沙悟浄は猪八戒を睨んだが、横を向き口笛吹いて素知らぬ顔をしている。
沙悟浄が先にゴンドラに乗りこむ、そして猪八戒も――
「猪剛鬣さん、待ちなさい!」
ゴンドラの目の前まで追いついたオシーンが腕をつかんでいた。
「あなたは行っちゃいけない。あなたはフィアナ騎士団に入るんだ。
仏教なんか信じちゃ駄目だ!」
猪八戒はオシーンの手をふりほどき、透明な粘液のような物体をオシーンの顔面に浴びせた。
「うわぁ、なにこれ……?」
それに答えるように猪八戒は鼻を鳴らす。
「あんたね、惚れた女の名前を間違えるなんて最低よ。
私の名前は猪八戒。猪剛鬣じゃありません、この阿呆。
おしおきに鼻水かけてあげたから、これでチャラにしてあげるわ。じゃあね!」
そして、バタンと乱暴にムーンラダー号の扉を閉めた。ゴンドラは地上に向けて発進する。
「はっ、鼻水!? 汚い! ひえええええ!!」
オシーンは鼻水デコレーションのショックで本日二度めの尻もちをついてしまった。
騎士団長が、このような辱しめを受けては配下の騎士たちは怒り狂う。
「あの豚め、ばらばらに引き裂いて出荷してやる」
彼らはチケット売り場に押し寄せる。
「今すぐ、ゴンドラを止めろ」
受付の兎は、気だるそうにカウンターに肩肘をついて応対する。
「止めろと言われて止めるわけがないでしょう。運行ダイヤが乱れる」
「あのゴンドラには我らの騎士団長に無礼を働いた豚が乗っているのだ」
「私には関係ありませんね。お引き取りを」
「貴様ッ、我らフィアナ騎士団の命令が聞けんのか!?
我らが騎士団長オシーンは月の芸術家理事の一柱だぞ」
兎はダンッと力強くカウンターを叩く。
「ならば我らのCEOティンカーも月の芸術家理事の一柱!
だいたいムーンビースト強盗団襲撃時にフィアナ騎士団は何してたんだ!
助けにも来なかったくせに偉そうに命令すんのか。おととい来やがれ」
「もういい、力ずくでも止めてやる」
フィアナの甲冑騎士たちは騎馬で黄金鉄塔をかけ上りゴンドラを追撃しようとする。
それに気付いて兎は止めに入った。
「いくらお前たちの馬が特別な馬でもムーンラダー号を襲うことは不可能だ」
しかし、騎士たちは兎を無視して次から次へとゴンドラを追いかける。
フィアナ騎士団の馬は覚醒世界の家畜とは違う。一頭一頭が魔力を備えた天馬なのだ。
垂直の鉄塔であろうとも地上と変わらず駆け抜けることができる
騎士たちはムーンラダー号に追いつき、ランスや弓矢で攻撃をしかける。
その様子を兎は見上げつぶやく。
「馬鹿な奴らだ。
悟浄様がスターラダー号を落下から防ぐため投げた降魔宝杖。
そのとき捲簾大将の仙力がスターラダー号に影響しムーンラダー号に進化させたのだ。
ムーンラダー号になったことで、いかなる攻撃もうけつけない鉄壁のシェルター、狂気の征服者となったのだ。
ゴンドラ塔は、もうムーンビーストのような強盗に怯えることはない。それがたとえフィアナ騎士団でも例外じゃないんだ」
兎の言葉通り、ムーンラダー号はフィアナ騎士のいかなる攻撃をも跳ね返し駆け抜けて行った。軍馬も疲弊し息切れする。
とうとうムーンラダー号は空の彼方に見えなくなってしまった。
オシーンは部下から受け取った布で鼻水をぬぐいとり怒りで咆哮する。
「地上に行くぞ! 私は猪剛鬣を諦めない!」
部下たちはそれを諌め止める。
「いけません! あなたは月に必要な方。
それに大帝の命令であります。月を手中に収めるまでは月を出てはなりません」
「しかし、だがしかし! 猪剛鬣を仏教から救わなくては」
「お忘れ下さい。あのような豚に心奪われては大事を誤ります」
「うぐぐ、猪剛鬣ぅ、猪剛鬣ぉ……」
オシーンは仏教と天秤にかけられ敗北した悔しさで涙を流し追撃を断念した。
ムーンラダー号は地上へ向けて進む。
猪八戒と沙悟浄は乗組員に案内されて個室に入る。
「では悟浄様、地上に着くまでごゆっくりおくつろぎください」
乗組員は深く頭を下げて去っていった。
「うはああああ、何これ超VIP待遇じゃない!」
猪八戒は感嘆の声を漏らす。
天井から吊り下げられたシャンデリアに足が沈みそうな絨毯。豪華絢爛、贅の限りを尽くした最高級ルームだった。
「月に来るとき、ゴンドラを襲った強盗団をやっつけてね。とても感謝されたのよ」
「へぇ、やるねぇ。お、ゴンドラのガイドブックがある。どれどれ……」
八戒は机に置かれた冊子を手に取る。
「『――崩壊戦争以前、S&T社創業者ティンカーはエヴ王家に依頼された星の採集のため地上から月まで届く梯子を作り、初めて月の大地を踏みしめた。
この伝説にちなんでゴンドラはスターラダー号と名付けられた。
後年、偉大なる捲簾大将沙悟浄の仙力によってスターラダー号は外敵を寄せ付けなくなった。
お客様、乗組員ともに強盗やテロに怯えることなく安全に利用できるようになったのである』悟浄やるじゃん!
『――これを祝してスターラダー号はムーンラダー号に改名。この名前には狂気の征服者という意味が込められている。
しかし、残念なことに精神力の弱いダンフォースのような人間が乗ると精神に支障きたす場合がある』え、なにそれ怖い。
そもそもダンフォースって誰よ?」
「さぁ、人名だと思うけど」
ゴンドラは下降を続けた。漆黒の宇宙空間から成層圏に入る。眼下に広がる雲の上では妖精や天女たちが戯れていた。
沙悟浄は、その妖精たちの中に見覚えるのある少女がいることに気付いた。
「あれはポリクローム!」
猪八戒は窓の外に目をやる。
「え、誰、知り合い?」
「いいえ、虹の娘で、よく雲から落ちることで有名なんですって。
私も月に行くとき落ちるとこを見たわ」
「よく落ちるってなによ。それも怖い。
堕天の才能があるってこと? もっと怖い」
悟浄と八戒は、窓からポリクロームを観察した。
虹の娘はくるくると優雅なステップでダンスを踊っている。
八戒はそれを見てほっこりとする。
「虹の娘、なかなか可愛らしいじゃない」
ポリクロームは徐々に踊りに熱が入っているようで動きが激しくなっていった。
気持ちが入ると周囲が目に入らなくなるようである。そして――
「あ、やった!」
虹の娘ポリクロームは雲から足を踏み外し地上へと真っ逆さまに落ちていった。
「きゃああ! 落っこちたぁ!」
八戒が悲鳴をあげたが、悟浄は落ち着いて言った。
「落ちるところを見れれば幸先が良いそうよ。
きっとお師匠様も無事でいらっしゃる」
「もう嫌だ怖い。こんなゴンドラ早く降りたい。VIPルームなのに全然楽しくない」
顔を手で覆って嘆く八戒に、悟浄は首をすくめる。
「わがまま言わないでよ。窓も開かないみたいだから途中で降りることはできないみたいよ。
それにしても、ぶいあいぴー? しばらく会わないうちに言葉遣いが変になってるよ」
八戒は顔を抑えたまま答える。
「月では普通です」
ポリクロームが落ちようが、沙悟浄が希望を持とうが、猪八戒が泣こうが、ムーンラダー号には関係のないこと。
月と地上を結ぶ道。旅人の往来を助ける『月の梯子』である。
後になって気付くこともあります。
実は『第30話 黄金塔を駆けるスターラダー号』を書いている時点でゴンドラの名前をスターラダー号にするかムーンラダー号にするか悩んでいました。
結局、ティンカーの星集めのエピソードからスターラダー号という名前にしたのですが……。
その後、創元推理文庫から出ている『ラヴクラフト全集4』の『狂気の山脈にて』を読んでいたら「|月の梯子《moon ladder》」というセリフが出てくるじゃあありませんか。
これはSAN値だだ減りのダンフォースのうわ言なので「月の梯子」が具体的に何を指しているかはわかりませんが、やはり各作品で使われた名称を用いる方がしっくりくる。
なので、後付けのようにスターラダーからムーンラダーに改名してしまいました。




