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第31話 ムーンビースト強襲

前回のあらすじ


猪八戒と再会するため月行きのゴンドラ(軌道エレベーター)スターラダー号に乗り込んだ沙悟浄。

しかし、ゴンドラは強盗団の襲撃を受けてしまう。

狐族の王子ドックスは事態を打開するために、

危険物として預けられた降魔宝杖(ごうまほうじょう)を回収し、沙悟浄に返そうとしたのだが……

「うわぁぁぁ、間に合わなかった!!! 立ったまま死んでいる!」


 ドックス王子は絶望の悲鳴をあげる。


 展望室の人質は誰一人傷つくことなく無事である。

その結果、沙悟浄は全身に矢を射ちこまれて針ねずみになってしまっていた。


 金の鉄骨から展望室内を監視していた強盗がドックスに向かって矢を放つ。

  



 王子は死を覚悟した。


 


 ドックスの手から降魔宝杖の重みが消えた。

落としたのではない。持ち主がそれを受け取ったからである。


「王子、勝手に殺さないでください」


 王子を狙った矢は、弾じき飛ばされて柔らかい絨毯に刺さる。

ドックスが見上げた時には、悟浄は仙雲にまたがって弓兵の首を切り落としていた。


 焦った他の弓兵たちは人質に向かって矢を放つ。


 そのときのことをドックスは回顧する。

『沙悟浄が矢を防いだというよりは、矢が彼女の武器に吸い寄せられるかのようだった』


 放たれた矢は、旋風のごとく乱舞する降魔宝杖によって、折られ落とされ粉砕された。

 そして、ドックスは こう続ける。

『余もあれを持ったが、蛙と二人がかりでも苦労した。四トンはあるのだからな。

 それを軽々振り回すわけだから、彼女がいかに強者(つわもの)か思い知らされる』


「うわぁぁぁぁ!!」


 強盗は叫びながら矢をつがえたが間に合わず、突きを食らって地上へと落ちていった。


 沙悟浄は展望室を監視する弓兵を全滅させると外から一階へ窓を破って侵入する。

ここまで攻め込まれては強盗たちも身代金どころではない。保身のために人質を盾にする。


「動くんじゃねえ! 殺すぞ!」


 賊の一人が、兎の貴婦人の首元にナイフをつきつける。

だが、そんな手段で沙悟浄を止めることなど不可能であった。

次の瞬間にはナイフと賊の首が床に転がった。


 同じように人質をとった賊から、降魔宝杖の餌食となっていく。

生き残った強盗たちは怖気づき戦意喪失。


「ひぃぃい、何なんだお前は!」


 悟浄は大喝する。


「耳あらば聞け、目あらば見よ!

 我こそは捲簾大将(けんれんたいしょう)沙悟浄。

 玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)の守護者にして、唐三蔵の取経の旅を支え八十一の試練を制覇した者である。

 人質をとって盾となす卑劣なる振る舞いで、我が道を阻むことは不可能と知れ!

 賊どもよ、無駄死にしたくなければ武器を捨てよ!」


 強盗たちは恐れ戦いて我れ先に武器を捨てて言われるままに降伏した。


「こんな強い奴が乗っているとは知らなかった。

 お、俺たちは命令されてやっただけなんだ。勘弁してくれェッ」


 これを言った賊に悟浄は詰め寄る。


「誰だ、誰に言われた!?」



 ひゅるるるるるぅ



 外から何かの飛翔音がする。

悟浄はこれに聞き覚えがあった。投石で飛ばされた岩石は似たような音を出す。

 

「しかし投石より重く速いッ!」


 沙悟浄は仙雲に乗って飛び出す。果たして黒い砲弾がゴンドラをめがけて撃ちこまれていた。


 降魔宝杖を振るい砲弾に直撃した瞬間、

砲弾は閃光し、轟音とともに火炎と黒煙が巻上がる。





 停止したゴンドラから一キロ先。空中を航行する黒いガレー船。

ゴンドラを襲撃した強盗と同じ種族であるレン人の物見は、望遠鏡を下ろすと主人へと報告する。


「申し上げます! 砲弾は敵に直撃、障害は排除されました」



 ずるり



 重量のある怪生物が甲板へと上ってくる。



 ずろり ずべり



 雄牛ほどの巨体、全身粘液にまみれた灰白色の肌、頭部に顔は無くイソギンチャクのような桃色の触手が(うごめ)いている。

ムーンビースト、ニャルラトテップを崇拝する月の奴隷商人の元締めである。


「ぐふぅ、スミス&ティンカーめ。予想以上に防備を堅めていたか。

 ぬぅ、敵の増援が来る前に引くしかあるまい」



 ダンッ!



 大砲の直撃を受けて手傷を負った沙悟浄が甲板に乗り込んだ。


「ふおう。女、あの直撃を耐えたというのか」

「貴様が大将か。

 私はかつて、週に一度 天から降る刀に腹を貫かれることを五百年続けていた。

 たかが火薬玉の目くらましで止められると思うな」

「腹に刀……、どういう状況だ?」

「答える道理は無い!」


 悟浄は一歩踏み込み、ムーンビーストの頭部を狙って斬りかかる。



 ザシュウウッ!



 しかし、斬ったのはレン人の物見。

その襟首をムーンビーストの豪腕がつかんでいる。


 悟浄は唖然とする。


「こいつ、仲間を!?」

「心外である。仲間などではなぁあい!

 奴隷である。奴隷は物であるがゆえ盾にも使える。

 それと、やはりお前の負けだ。あれを見ろ!」


 指差した先では黄金塔の中でスターラーダー号ががくがく揺れて今にも地上に落下しようとしている。


「ゴンドラを支えるワイヤーに事前に傷をつけておいた。

 もう落ちる。皆殺しだ」

「待てっ、あの中にはまだお前の仲間がいる」

「無能な奴隷の在庫処分だ。経済的、費用対効果である!」

 

 沙悟浄は何を思ったか降魔宝杖をゴンドラに向かって投げる。


「敵に背を向けるとはぁ、愚かッ!」


 背後からの殺気を感じ取り、すぐさま回避。


 が、しきれず。


 振り向きざまに鎖につながれた黒い鉄球が顔面に叩きこまれた。








 大きく揺れるスターラダー号に乗客たちは騒然となった。


 ドックスは縛り上げたレン人を問い詰める。


「どうなっている? どうしてゴンドラが揺れている!?」

「わっ、ワイヤーに傷をつけたんだ。重みに耐えられなくなってもう落ちるゥ」

「なんだって!?」

「逃がしてくれぇ、死にたくない。鉄骨まで行こう」

「馬鹿者! どれだけの乗客が乗っていると思ってるんだ。

 老人子供もいるんだぞ、間に合うものか!」


 次の瞬間、大きな振動がゴンドラを襲った。


 もはやこれまでとドックスは目を閉じた。


「……」


 帝王学を叩き込まれ、ときには泣いて逃げ出したくなった幼少時代。


 イソップへの憎しみをつのらせた少年時代、そして初恋。


 狐族の栄光と繁栄のため身を捧げる決意を固めたあの日。


 今までの人生が彼の心を駆け巡った。


「これが走馬灯というやつか。

 地上まで一瞬のはずなのに色々な記憶が甦る。

 王族として民衆に何もしてやることができなかったことが悔やまれる。

 月に辿り着くこともできず死ぬとは、なんと情けない。

 それにしても、死に直面すると一瞬が何分にも感じることができるのだ。

 さっきから喋っているのにいっこうに地面に辿り着かない。

 というか落下すらしていない。いったいどうなっている?」


 おそるおそる窓から顔を出して外を見る。


「あぁ、あれは!!!」


 

 降魔宝杖。


 ゴンドラを支えるワイヤーは全て千切れてしまっていた。

だが、スターラダー号と黄金塔の鉄骨の間に降魔宝杖が挟まって落下を阻止していたのだ。


「沙悟浄、彼女こそ真の勇者。只者ではないと思っていたが、想像を遥かに超えていた。

 しかし武器を失ってしまい丸腰だろう。大丈夫だろうか……」






 黒いガレー船の甲板ではムーンビーストが勝利の雄叫びをあげた。


「ぐわっはっはっはっはっ! 頭がぺしゃんこだ。

 ゴンドラなんぞ放っておけば良かったものを。

 偽善者に相応しい末路と言える。

 おい、お前らも笑ってやれい」


 主人の命令でレンの奴隷兵たちも笑う。


「おい……」


 鉄球は沙悟浄の顔面に張り付いたままであるが、そこから声がするのである。

鉄球がずるりと落ちて彼女の足下に落ちる。


「この程度か」


 怒りに燃える瞳が、まっすぐにムーンビーストを捉えている。


「なにが、この程度かだ。お前はもう重傷だよぉ。

 おい誰か鏡貸してやれ、青あざ作って鼻血流してる奴が粋がっているぞ」

「何度も言わせるなのろま。

 この程度の痛みなどとるに足らん。

 まして、貴様が人々に与えてきた痛み比べたらなおのことだ」

「うぬぐうううう、口の減らん奴め。

 もうお前は武器無し丸腰なんだよ。

 いいだろう、徹底的にいたぶって殺してやる!!

 命乞いをさせてやる!!!」


 ムーンビーストは手にした鎖に力をこめて鉄球を操る。

鎖が甲板を引き裂きながら波打って鉄球がゴムまりのようにはずんで悟浄を死角から狙う。



 ぱしっ



 鉄球をゴムまりのように両手でキャッチする沙悟浄。


「一つ確かなことがある……」


 奴隷兵たちはムーンビーストに向かって叫ぶ。


「マスター、鉄球とられてますよ。このまま攻めないとっ!」

「うっ、うるせえ! 鎖がっ、鎖が動かねえんだよ。手を貸せ!」


 命令されて奴隷兵たちも鎖を持って引っ張るが、悟浄から鉄球を奪い返せない。


 悟浄は彼らの動揺に顔色一つ変えずに言葉を続ける。


「私は今、ゴンドラと乗客を守るために戦っている。

 しかし、貴様は自分を守るために仲間を犠牲にした。

 どちらに義があるかは説明するまでもなく明白」

「だから、仲間じゃなくて奴隷って言ってんだろ!」

「降魔宝杖は必要ない。

 お前と私では能力に差がありすぎる」

「てめえェ、いい加減に――」


 だが、ムーンビーストは最後まで喋ることができなかった。

悟浄が正面から走りこんできたのだ。

緊張していた鎖がたるんだため、力をこめて引っ張っていたムーンビーストは奴隷兵ともども尻餅をついてしまった。


「ばっ馬鹿、どけっ!」


 ムーンビーストは邪魔な奴隷兵を船から投げ捨てていったが、もう手遅れだった。


目の前に鉄球を構えた沙悟浄がいた。それが頭部の桃色の触手めがけて振り下ろされたのだ。


 ぶちぶちと触手が千切れてどす黒い体液を撒き散らす。

青あざや鼻血ではすまなかった。もっともムーンビーストに鼻は無いが。

 頭を半壊されて奴隷商人の王は甲板に仰向けに倒れ絶命した。









 ゴンドラの乗客と乗組員たちはスターラダー号から黒いガレー船へと避難した。


 すると上空から赤いガレー船の船団が降りてきた。


「新手!?」


 沙悟浄は身構えたが、ドックスが制した。


「いや、あれは月の警察だ。まったく今更何しに来たんだか」


 ガマガエルの刑事が赤い制服の警官隊を引き連れて黒いガレー船へ乗り移る。


「いったい誰がムーンビースト強盗団を退治したのか。

 今回は運が良かったが、素人が武装強盗を刺激することは大変危険である。

 以後は自重し、警察の指示に従うように」


「黙れ、お前こそ誰だ。

 沙悟浄がいなければ今頃、皆 連れ去られていたわっ!」


 ドックス王子が怒鳴り声をあげた。

 王族の出す覇気にガマ刑事は一瞬たじろぐ。


 沙悟浄は興奮するドックスを止めようとしたが。


「友よ、なぜ止める。さっきの気迫はどこへいった?

 確かにもうここには倒すべき悪党はいない。

 だが、君は我々を救ってくれた命の恩人だ。

 誰一人、怪我も無く命を落とさず済んだのは君のおかげだ。

 もっと胸を張り誇りたまえ。遠慮も慎みもいらん。

 スターラダー号を救ったのは自分だと威張りたまえ。それは我々の誇りでもある」


 ガマ刑事はいらいらした様子でドックスと沙悟浄の間に割って入る。


「先程から本官を無視して何を話している」

「今から説明する、少し黙れ。沙悟浄よ、今 余が手本を見せるからよく見ておくように」


 するとドックスは両手を高く広げると警官隊と乗客たちに声高に訴えた。


「諸君、余は狐族の王子ドックスである。ここにいる全員に聞いてほしい。

 今、我々が平穏無事でいるのは、余の友人 沙悟浄の武勇のおかげであることはすでにご承知の通りだと思う。

 しかし、なぜ彼女が命がけの戦いに身を投じたのか?

 彼女自身が正義の心に満ち溢れているのは当然として、余が護衛として雇ったからである。

 多くの者たちが彼女を一目見たとき、泥臭い風来坊が来たと笑ったものだ。

 ふぅむ、そのとき笑った者が何人かここにいるようだな」


 心当たりのある何人かの貴族がどきりとした。ドックスは続ける。


「しかし、余はピンときた。彼女は只者でないと。

 そして、話を聞いてみれば異国の近衛兵長と言うではないか。

 つまり元を正せば、余の慧眼が皆の命を救ったとも言える。

 皆の者、狐族の英知に、そして沙悟浄の武勇に拍手!」


 王子は、ちゃっかり狐族のピーアールも混ぜこんで沙悟浄を称えた。

ドックス王子にあきれた者もいたが、それでも沙悟浄に助けられたことは事実なので盛大な拍手を送った。


 沙悟浄は、こういった賛辞や称賛には慣れていなかったので恥ずかしさのあまりうつむいてしまった。

 そして、このときばかりは孫悟空や猪八戒の図々しい性格を羨ましく思うのであった。





 ムーンビーストから強奪した黒ガレー船には、

生き残った奴隷兵やトラップが仕掛けられている可能性があるとのことで、乗客たちは月警察の赤ガレー船に移された。


 ドックスと沙悟浄は船室の丸窓から外を眺めていた。眼下には雲が広がっている。 


 扉をノックする音がしてガマ刑事が入って来た。


「えぇと、沙悟浄さん。今しがたスミス&ティンカー社から連絡がありまして。

 ゴンドラの被害を最小限に止どめ乗客を救ったということで非常に感謝されています。

 この船は月の港に停泊しますが、スミス&ティンカー社はあなたを歓迎するための迎えを寄こすとのことです」


 これを聞いて沙悟浄よりドックスの方が色めき立った。


「良かったな。探している友人はスミス&ティンカー社の社員だそうだな。

 きっと、すぐ会えるように手配してもらえるぞ」


 沙悟浄は嬉しそうに微笑んだ。


「きゃあああああ!!!」


 突然、船外から少女の絶叫が響いた。


 窓の外に目をやると、一瞬だが 虹色のドレスを着た少女が凄まじい形相で落ちていった。


 沙悟浄が、窓から外に出ようとするので、ガマ刑事が止める。


「その窓は開きませんよ」

「でも、女の子が落ちて行きましたよ。放っておいていいんですか!?」

「大丈夫ですよ。あの娘はちょくちょく落ちるんですよ。本官も何度か見たことがある」 

「え……」


 ドックスが感心したように言う。


「そうか、今のがポリクローム!」

「え、あれが?」


 ガマ刑事がうなずく。


「そうです。虹の娘ポリクローム。 

 おっちょこちょいらしくて、よく地上に落ちるんですよ。

 怪我もしないみたいだし、もう誰も相手にしません」


 ドックスはニコニコしている。


「ふふふ、落ちるポリクロームを見れるとは幸先がいい。

 この留学、きっと実り大きいものとなるぞ」


 世の中にはまだまだ不思議で不可解なことがあると思う沙悟浄であった。 








 草原地帯に夕闇が迫っていた。


 猟師が歩いていると、顔見知りの老人が描き終えたキャンバスの前にぼうっと立っていた。


 猟師は声をかけた。


「おや、爺さん。こんな時間になっても帰らないなんて珍しいね。

 奥さんが心配するぜ」


 しかし、老人は答えず、自分の描いた絵を眺めている。


 猟師は少しムッとした。


「おい、爺さん。何も無視することはないだろう。

 そりゃ、いつも同じ絵を描いて飽きないのかと馬鹿にしてるけど……。

 それとも、あれか。

 この前、どうせなら女の裸でも描けば売れるのにって言ったのを根に持ってるのか?」


 老人の目から一滴の涙が頬を伝って流れ落ちた。


 猟師は慌てた。


「おいおい、なにも泣くことはないじゃないか」


 老人は、かぼそい声で喋りだした。


「ずっと前から、ここで絵を描いている。

 ……ときには、あんたのような人から笑われることもあった。

 裸を描こうと思ったこともある。小遣い稼ぎにはなるからな。

 それでも、やっぱりここでゴンドラの絵を描いている。

 あんたにはわからんだろうが、同じ景色は一度しか存在せんのだ。

 だが、今日は誰が見ても違う景色が見えた。

 そして、わしも今日。初めて絵を描けたんじゃ」

「爺さん、絵ならいつも描いてるじゃないか。

 何言ってんだ?」


 老人はそれ以上何も答えず、猟師に自分の絵を見るように促した。


 猟師は、やれやれと思い絵を見て、そして我が目を疑って息をつまらせた。


「こっ、こいつは!?」


 

 その絵は黄金塔を描いたものだが、

ゴンドラを襲う強盗団、迫る黒いガレー船、甲板に立つ奴隷商人の王ムーンビーストが描き足されていた。

そして、ゴンドラを守り悪党どもを蹴散らす沙悟浄の姿も。


 だが、猟師が驚いたのはそれだけではない。


 絵が動いているのだ。ゴンドラ襲撃からムーンビースト撃退までの戦いが繰り返されている。


 老人は嬉し泣きをしてぼろぼろと涙をこぼす。


「やったぁ、やったぞぉ! わしにも描けた、動く絵が描けたんだぁ!!」






 もし、あなたが夢見る人で、オオス=ナルガイを東に抜けた草原地帯を通る機会があるならば、

この絵描きの老人を(たず)ねてみるといい。


 きっと彼は喜んで、動く絵の処女作を見せてくれるだろう。


 その絵の中では、今も沙悟浄の戦いが色あせることなく輝きを放っていることだろう。

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