恐ろしい
遅くなりました、すみません!
更新です、どうぞ!!
リーヴァを救出して、安全圏まで辿り着くとプロクスは弟を抱きしめて何かを考え始めた
だが、その顔色は次第に青くなり、リーヴァを抱く力も強くなって行くのに従い、震え出す
「え、何?どうしたの?え、え?!何かいる系?憑いて来ちゃってる系?!!」
あまりの震えにリーヴァの恐怖心が、てか、勝手に勘違いして怖れ戦く
「あ、ワリィ!大丈夫だから、何もねぇし憑いてもねぇよ!ほら、ザハル達だって……」
それにはっとして、弟を宥めようとするもザハル達の事を思い出した瞬間、炎神であるはずの彼から赤みが消え去り青々しい肌へ変貌を遂げた
「…そう言えば兄様達は今どこにいるの?」
「っへぇ?!えっとだなぁ~…!そのぉーー」
そこに痛いとこをブッ刺すような質問に、答えあぐね、果てには声が裏返る…なにか隠していることがもろバレである
(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!!どうしてくれようどういたしましてどうしよう!!)
プロクスの頭の中は、どうしよう一色に染まる(途中可笑しいぞ息子よ!!)
そもそも迎えに来た兄がその自分の為に今復讐に走ってます、デリカシー100%OFFな事を言える筈無い、というよりそんなこと言ったらザハルに物言わぬ屍にされるのが目に見えている
だが、そんな苦悩するプロクスを嘲笑うかのようにウォレス邸からこの世の終わりのような叫び、それと彼のトラウマを引き出す某神食植物の鳴き声が砂漠に轟いた
「助けてぇ!!」
「誰かぁ!誰か助けてくれ!」
「イヤァアアアアアアアアア!!!」
<<キッスィシャァアアアアア!!!ックギャアァアァア!!>>
ハハッ…何処の怪獣映画?もう、荒みまくったカッサカサな心が砕けて砂漠の砂になりそう…てか、なった今
プロクスは焦点の合わない目で広大な砂原を見つめる
「?!プロクス!あれ神食ラフレシアちゃんだよ!兄様なにしてるの!!」
「もうフォローの範囲外だ、知らん!寧ろ教えて欲しいです!!!ハハハハッ!たーのし!」
力一杯自分が囚われていた屋敷を指差して、プロクスを揺さぶるが彼の心はすでにキャパシーオーバーで悲鳴を上げていた、力が抜けた彼はリーヴァを放し膝をついてしまう
「プロセス?!どうしよう、プロクスが壊れたんだけど!え、どうするの?!叩けば直るのこれ?」
リーヴァは自分の兄が何をしているのか聞き出したかった、けれど壊れたプロクスは尋常じゃなく怖い
咄嗟に手を振りかざし昔ながらの蘇生法を使用してしまう
「グェ!!……ハッ!オレ一体何を…」
「あ、ごめん痛かった?
…まぁ、良いよね似たようなもんだし治ったし」
こうして、斜め四十五度からの強烈な一撃が見事効き、プロクスが電子機器と大差ないことと着実にザハルの影響がリーヴァをSに染めている事が証明された(オイマジかそれは!!リーヴァァア!!カムバック!)
「良くねぇし似てねぇよ!てか、何に?!」
「三種の神器の一つに、」
この時リーヴァの放った昭和に謳われた形容詞は、プロクスに大いなる衝撃を与える、背景に雷がピッシャーンッと轟いた
「お、お前っ!それをどこで聞いた!!てか、どれにも似てねぇよ!!」
「え、…何をそんなにーー」
「助けてぇぇええええ!!!!マジ!!マジやべぇよ!!助けてくれ!!」
いきなり立ち上がり、体を揺さぶられ焦ってどうしたの?と聞く前に、ギャル男に遮られた
ーー 花よ ーー
(リーヴァ様は、無事…ですね、あぁ主あまり派手になされるとリーヴァ様が怯えてしまいます!)
(あ"?…ラフちゃん、シー!!)
<ギャルルルゥ……クキャ!>
(そうそう、クキャなら良いわ…
…よし気を取り直して行くぞォオオオ!!何処だウォレスッォラ!!)
<<クキャァア!!クキャッキャッキャ!!>>
((あまり変わってない))