暴露
「ふっふっふぅーん、ふふふぅーん」
昨日創ったアロマオイルにタオル、仕上げにローブを羽織れば、準備完了!
はっ…!楽しみのあまり鼻唄を歌っていたようだ
危なかった、鼻唄を歌っている怪しげな人物にシフトチェンジするとこだったわー(今でも十分に怪しげな人物だよ)
「(まぁ、今度から気を付ければ構わんだろ)」
ドアノブにてをかけ、忘れたものが無いか確認をする
「……いってきます!」
癖になっているこの習慣も誰もいない為か少し寂しく感じる、そんな寂しさを振りきるように、少し早めな足取りでパパの城へ
樹海を抜けて少し歩くと城の門前まで一直線、改めて見ると本当に大きいし綺麗
「…本当に久しぶりだ」
感慨に浸っていると後ろから笑い含みの声がかかった
《本当にな、もう少し早く来ることはできなかったのか?》
そこには変わらずの碧眼が
「え……?ッパパ!」
思わぬ再会に驚いたが、それに勝って嬉しさが溢れる
そんな私を察してくれたのか
微笑を浮かべながら抱きしめてくれ、顎を持ち上げられる
ーーパサーー
《本当に綺麗なオリーブ色の瞳だな?
だが、捲れてはフードの意味がないぞ?》
「ありがとう!……ん?」
なんだ、道理でなんか視界が広いしスースーすると思ったんだよー、きっと顎を持ち上げた時に捲れたんだろうなって……
「ぎゃぁぁあぁあ!!」
だ、誰もいない?!見られてないよね?!
瞬速でフードを戻し周りを見渡す、誰もいな、い?
いるぅしーー!
しかも、花神!?
うーわーこっちガン見だわー
まばたきもしないで熱心に見てらっしゃるわー
「(うん、逃げ 《るな、友達を作ろうと昨日決心したんだろ?》……)本当にどこまで知ってんだよぉお?!」
私とパパがコントしているうちに来たのか、花神ーーもうおねぇでいいや、おねぇは急接近していた(こえぇ!)
「貴 方、本当にあの油神?!
う、嘘だろおおおおおお?!」
あ、男入ってるネー(現実を見ろ!!)
ーーおねぇにバレました