起きた油
更新です!!どうぞ!
一旦サイドテーブルに苗を置こうと、立ち上がる
すると、予想外に大きく柔らかいベットが自分の体重分振動した、もしかしてザハルを起こしてしまったのでは……と恐る恐る後ろを見る(あれホラー?)
起きていた
しかもしっかりとリーヴァの裾を握ってこちらを見ていた
「ひぃっ!」
「ん?どうしたのリーヴァ」
「な、なんでもない」
ちょっとしたホラーを体験して、完璧に眠気が飛んだので取り敢えずザハルに手を話してもらえるよう頼んだ
「嫌、離さない」
「それだと俺動けないんだけど……って、へ?」
すると突然強い力で引き寄せられたと思ったら、今度は体に浮遊感がまとわりついた
端から見るとリーヴァはザハルに姫抱きされていた
「兄様?降ろして、歩けるよ俺」
「や」
「や、って子どもか!」
なんとか降ろして貰おうと足掻いてみるが、元よりひょろっちいリーヴァの抵抗なんぞザハルには微々たるもので、そのしなやかな筋肉の付いた腕が動くことはなかった
「で、どこに行きたいの?」
「……そこのテーブル」
「はいはーい、任せて」
行き先って程でもない、あと数歩の目的地を軽く指差すと
とろけんばかりの笑顔で返されて、もういいや兄様が嬉しいなら良いよ俺も楽だしとリーヴァは丸々投げた、
ザハルは自分の腕に収まるリーヴァに頬が緩みまくっていた、もちろん初めは体に戻りリーヴァが背を向けて自分から離れようとしている、そんな光景に耐えきれず思わず服を掴み抱き上げたのだが
今やその行動は下心が大半を占めていた
リーヴァがテーブルに苗を置く、腕を伸ばした為に髪がサラリと流れで白いうなじが顔を出し、尚且つリーヴァを抱き上げるという行為により密着しまくり……
「お、っと……!」
「リーヴァ大丈夫?」
「うん大丈夫、ありがとう兄様」
少し上体を崩し支える拍子にリーヴァの細腰に手を添え、ザハルの思考がデットヒートした
具体的には
おいおい……
リーヴァの腰やべぇ細すぎんだろ、なに?誘ってんの?もう噛むぞ、噛むぞ?やわやわとぺろんと!
「〆(しめ)に舐めてんだろーがァア!!なに帰ってきてそうそう痴漢紛いやってんだ!いっそ悲しくなるわ!!」
そんな変態色に染まりきった思考をプロクスのツッコミが止めた
「なんだよ犬」
「お前キャラどこに置いてきたの?おねぇだったよな、太陽街入ったとこまで!!」
「るせぇよ、オレはリーヴァの前では狼でいる」
「余計悪いわ!!」
「あ、兄様」
ザハルのプロクスにメンチをきっていた顔が瞬時にチェンジし、振り返り際に肘でプロクスを突いた
「どうした?リーヴァ」
まるで逢い引きの真っ最中、愛を囁く蜜のように蕩けんばかりの声、リーヴァは象牙色の肌を若干赤面しオリーブ色の目をしっとりと潤ませながらも真顔で言いきった
「この際もうキャラは良いから、お願いお尻を揉むの……やめて」
ーー 赤らめる君の頬に ーー
(リーヴァ今の顔を良い、めっちゃ興奮するわ)
(誰かコイツ止めろよォオオオ!!俺もう嫌!!)
(私達はもう少し後に出ましょう)
(えぇ、そうですね
生け贄はポチで十分です、あ、すみませんおかわりを)
(はい、かしこまりました)