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さぁ……


ギリギリになってしまいましたが更新です!


あれ本格的始動にしちゃあ遅い、と思われるでしょうすみませんその通りです(´・ω・`)




すると先程から開かんとしていた扉が閉まる音が親子のじゃれあい?を止めた



「はぁ……王よ、お遊びはここまでにして本題に入られたらどうです?」

《ここまで我を痛めつけといてお遊びぃ?!》


王の悲痛なツッコミが側近に放たれたが生憎側近は日頃の王のサボり癖により溜められた鬱憤シールドで跳ね返される(え、なにその嬉しくもねぇシールド)



「リーヴァ様今回、内密に御呼びしましたのはあることを貴方様をに御依頼したいことがあるのです」


「依頼ってことは、俺に仕事?」


《無視か!!

ゴホンッ……いや……まぁそうなんだ、いきなりで悪いがリーヴァ

頼まれてくれないか?》



自分の主である王をスッパリ無視して話を進める側近に我って、我、王だよな……?と自信を失いそうになりつつも気を取り直して真剣に抱え込んでいる末っ子を見る




そんな最中リーヴァは思った、最近全然お仕事出来なかったし、これってチャンスじゃないか!!パパって王様な訳だからこれは大仕事だよね、きっと!


ーーそれに、初めてパパの役に立てるかもしれないんだ、やるしかないでしょ!はじめてこの世界で自分を見つけて包んでくれた父の役に立てる……そう思うと自然と顔が笑顔になってくのがわかった

父の膝から降り向かい合う形で改めて返答をした


「やる!……その依頼やらせて頂きます!」



《え、即答?大丈夫か?別に強制なんてしないから》


重要依頼なのだが、そのあまりの回答の早さに(我、変なプレッシャーかけてる?もしかしてかけちゃってる?)と心配になり聞き返す


「やる!無理なんてしてない自分の意思でやりたいんだ」


「そうですよやられてあげたらどうです?王」


まるで子どもを援護する母の如くスイックが口添えをする、その顔は心なしか笑っている(楽しんでやがる……!)



《あれ、てかなんで我が反対してるみたいになってんの?》


なんということでしょう

自分的には我が子を心配する父としての言葉を側近の一言によって、第三者からしたら明らかにこっちが悪いように様変わりしたのです


今、彼らに天の声が聞こえたとしたら某解決ビフォー○フターの解説アナウンス風に高らかに父の状況を解説しただろう



《じゃあ、頼んで良いか?》


「当たり前だよ!任せて」


胸を張ってポージングする我が子に王は、にやけました


「わ、」


「王よ、その顔をちょっと危ないですよ」


《危なくないわ!それになんでにやけました?!優しく微笑みましたで良いだろォオオオオ!!》



末っ子を隠すように前に立ったスイックに王は悲痛なツッコミをし膝を崩しいじけ始めたのである(なんか同属の嘆きが聞こえるんだけど by某炎神)




ーーーー30分後




《グスッ!!……ヒック!…我だって頑張って…!!》


「そうだね、パパは頑張ってる!偉いよ」


とうとう泣き出した父に戸惑いつつも慰めるリーヴァ、今となっては前の自分にあったはずの母性愛が目覚めた気がした


「ほら、涙を拭いて?」


赤くなりつつある目元をゆっくりとスイックから受け取ったハンカチで拭い父の背中を優しく叩く


《うむ、…っグス!りリーヴァ、にはな?ッズ!…》


「うん俺には?」


話を進めようとするがどうやら鼻が詰まりうまく息が出来ないようだ、リーヴァは手持ちにティッシュが無いか確認するが流石夢、綺麗に何もなかったのでどうにもできない、そして美形が鼻水を垂らすというのもどうもいただけない

するとさっきまでジャイ○ンの如く苛めていたスイックがティッシュ箱を手に父に寄り添った、やり過ぎたと思ったのか…あ、いや楽しんでるわ、これだから止められないって顔に書いてあるわ


「王、鼻水が出てしまっていますよ?ほらチーン!」


《ふぅむ》…ズーッ!


何も疑問を持たずに鼻をかんでるけど、それでいいのか王

リーヴァは久々に激しくツッコミたくなったが空気は既にシリアスへと変わっていた


「はい大丈夫ですよ、どうぞ続きを」


《うむ、リーヴァ…お前にはな、この苗を太陽街に植えてほしいんだ》


そうって渡された苗は小さな葉っぱが2つ仲良く生えて背を伸ばしあっている


「何、これ?」


《ん?これはオリーブの樹だぞ!!》


胸を張って答えるが、この場の誰も称賛してなどいない


「え、オリーブって砂漠で生えるの?」


《うん無理、だ、だからそれを含めてなんとかして欲しいんだ》


リーヴァのもっともな意見に視線をすぅい~っと泳がせて無茶難題を叩きつけた父に久々に苛つきが走るのを油神は感じた


「砂漠に?……ちょっとこれは」


《大丈夫!!だからね、ね?パパのお願い!》


「んー…失敗してもさ怒りませんか?ならやります」


《敬語!いや、責めないよ?!》


「えぇ怒りませんとも」


いったん弱音を吐いてみたものの、心に引っ掛かったものがあったそう、それは……


(《じゃあ、頼んで良いか?》  

「当たり前だよ!任せて」)


……そうだよ、俺やるって決めたじゃん、なに逃げてんだろ理不尽でも、俺、神様なんだ


やってやる!


「……やっぱり怒って良いよ、やるって言ったんだ絶対成功させる」


《きゅん!リーヴァ、男らしいわ!》


「……王」


《なんだ、なんだその目はぁ…!》


「いや、お父様それはないわぁ」


「俺もそう思う……ってえ?!」



声に驚いて後ろを振り返ると手に取った苗が自分の手から消えた、いや奪われた



「リーヴァ見ぃーつっけたっ!」



「……兄様?」


《ざ、ザハル……!》


苗を上に掲げられた腕を辿ってその持ち主を見るとお茶目にウィンクしながら現れたのは、現在進行形で自分の身体と寝ているはずのザハルだった



ーー御迎えですよーー


(なぁ、リーヴァが親父に呼ばれたんならさ、害もねぇしよ別にほっときゃあ……)


(馬鹿ですね、あれはザハルの独占欲ですよ)


(えぇ、主の粘っこい独占欲です)


(……親父ごめん)



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