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太陽街へ

長くなってしまいました…切ります



アロエの力を思い知り、改めて太陽街へ進むことにした俺達は酒神を置いて進む訳にもいかずかんかん照りの中何処からか取り出したヒジャブという布を軽く頭に巻き付け歩いております、ありがたい

そして服装の為か俺の気分はアラビアン



そんな俺はふと前方に蠢く影を見つけた隣の兄様を見るとフラードと何やら話しているので、もう一方の方で少し遅れて歩いている酒神さんに聞いてみる…依頼の話かもしんないしね



「…酒神さん」



「ん?なんだぁ~?ヒック…それとさん付け止めろよ~?

なんかムズムズするからよぉ~、名前で呼べ…って教えてなかったけ?アッハッハハ!!よし!!…遅れたがお互いしてなかったし名乗ろーや

ワシはウィッキスっうーんだ

よろしく~」



ドンッと胸を拳で叩き、子どものように無邪気に笑う姿は何となく憎めない人柄が見えた

つられて俺も頬が上がった


「…はい

俺はリーヴァ…油神です」


今更ながらに、自己紹介もしてないなんて…社会人だった時にやったら終わってたな


「おぉ!リーヴァか…良い名前じゃねーか!しかも油神つーことはお前が噂の末のガキか!!くぅー!良いなぁ~若いってなぁ~グハハハ!!」


なんだが親戚のおじさんを相手にしてるみたいでなんと受け答えして良いか分からなくなりそうになるわ



「ありがとう…ってそれよりウィッキスあれがなにか…分かる?」



先程から本題にかけ離れていたがなんとか前に見える影について聞いてみる


投げ掛ける視線の先には砂漠の緩急のついた曲線に照りつけ、光により遠くの光景が揺れるその中で黒い影が少し…本の少しだが蠢いていた


というより痙攣していた


「ん~?…あれ?もしかしなくてもアルコちゃんかぁ…?」



その瞬間、突風が俺とウィッキスの間を駆け抜け巻いていたヒジャブはぶっ飛び俺の長めの髪が巻き上げられ視界が真っ黒になる



その瞬間…ベキバキ!!ドォオオン!などの打撃音が響いた



直ぐさま反射的に閉じた目蓋を開くと





そこには兄様がウィッキスを誰かと一緒にリンチしている光景が広がっていた

にしても…容赦の欠片もないな



「真面目に依頼解決策を見出だそうとリーヴァじきしてまで考えたのにぃ…!!なんで、なんで…


お前がリーヴァとドンドン新密度上げてんだよォオオ!!!」



足を振り落とす度に鳴る轟音



「フハハハ!!…ォエッありがとなぁ~助かるわッグェ!…」







「…何でだァア!!

何故お前は仕事をほっぽって

何故僕がそんな自由奔な何処にいるか分からん消息も掴めんお前をさがさにゃならんのじゃあァア!!」



振りかざすはアラビアンな装飾品がキラキラと輝く腕



「いやぁ~何故ってアルコちゃんが何だかんだつったてワシを…ッウ!見つけるだろ?だか…グエッ!!…らだよん」



そして、二人によりガリガリと削られてゆくウィッキスのヒットポイント…






え、兄様さっきまで隣にいたよね?フラードさんと話し込んでたよね?!あれ…そういやぁフラードさんは?そう思い振り返ると…フラードさんは、目の前にいた




「……っつ!!」

こっわー!!怖すぎて叫び損ねたわ!予告なしにやる普通?!(突っ込むとこそこ?そもそも普通は予告しねーよ?!)



「リーヴァ様、砂埃が立ち込めております少し離れましょう」



「え、いや…だって、あれ止めないの?」



暫し現実逃避しなくなる程の血祭りが現在進行形で行われてる現状を指し示す



「リーヴァ様、誰であろうと指で指してはいけませんよ?」


「…ごめん」



怒られ指を引っ込める

あれそういう問題だっけ?…もっと大変なことが…



「いえ、次からお気をつけくださいね?」


「…分かった気を付ける」


「良い子ですねリーヴァ様は

では、少し離れた処で休憩しましょう?どうせもうすぐ着くんですから」


「…え?

何処にも街らしき影は無いけど…」


周りを注意深く見渡してもそれらしき影も形もない、あるのは少し先にあるオアシスらしきとこから見える輝きだけだ

もしかして見えないように結界でも張ってるのかな?ここ神の国だし出来そうだな…

すると突然フラードさんがあたかも、たった今!(ここ大事ですよ!)思い出しました!!といった感じで手を叩いた


「あぁー!そうでしたそうでした!リーヴァ様、神力はご存知でらっしゃっますか?」


「え、…知ってるけどいきなりどうしたのさ?」


突然、大根役者と言って差し支えない(ある意味)見事な棒読みをして見せたフラードさんに胡散臭な目を向けるとそれを全てスルリとのっぺらとした笑顔で受け流された


「はい、それが大事なのです

けして!忘れていたわけでは無いのですが!(いやに強調するな…)今回の目的地の太陽街は…ここ、つまり今私を含め皆様がが立ってになられている足元…地下にあるのです

そして太陽街の入口ゲートはその神力がカギとなっているんです」



ーー 少し復習しましょう? ーー


(リーヴァちゅわーんフラードちゅわーん助けッ!)


(まだ余計なこと出来るくらいに体力あるみたいじゃのぉ…)


(うぐっ!アルコちゃーん…けしてそ、そんなことぁあないぞぉ~?)


(問答無用じゃァア!!昇天せい!)


(げぼらっ!!)


(ふん!ザマァ…


リーヴァ~!!私もお話しにいーれて!)




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