お食事中の方…すみません
お久しぶりです!!
そろそろ…第三者目線を書きたいですね…(´・ω・`)
あの真っ赤な鼻お酒のお陰で血行が良いのか汗で張り付く黒くうねる髪に先程のつんときた酒の臭い…悩むまでもなかったね、俺が神に成り立ての時…樹海から恐る恐る出て街の居酒屋らしきとこでドンチャン騒ぎしてた酒神だよ!!わぁー…何でわかんなかったのさ自分!!
まぁ、あの時の甚平姿から変わってゆったりと布をふんだんに使ったアラビアンな服になってるけども!!
あんなに名前負けしてない神だなぁ…ってメッチャ印象的だったやん!
「ふははは!!ワシの顔を見てもなんも出んぞぉー!!…ゲップ!…すまんゲップが出たわ」
そう俺の肩を叩くのは件の酒神で、彼の為に否応なしにその場に留まることになった俺達一行はフラードさんが何処からか取り出した重厚な絨毯の上に座り上からサンサンと降り注がれる陽の光を遮るパラソルを設置してくれ、話をしている…兄様は未だに俺を後ろから抱えて離してはくれない、前には酒神さんがいるのだが話すたびに臭いが…
「…っう!」
「ちょっと…くぅっさ!!何てもん出してんのよぉ!!」
クッセェエエ!酔いどれ具合は本当に酒神だなオイ!!
激しい臭いに鼻が侵入を拒否し鼻がグズクズに…もう嫌だ…
「あぁーもう!!リーヴァお鼻がグズクズじゃないのぉ!大丈夫??!目もウルウルされちゃって…ほら!チーン!
…オイ、オレのリーヴァになにしてくれてんだ?酔いどれがよォ?」
ティッシュ?…何で?訳が分からず首を傾げる
「主、聞こえていません
リーヴァ様はただ今、主の指示で耳を塞いでいらっしゃってます」
「…良いわ、こんなオヤジの声なんて聞かせたくないし…ほら、チーンしましょ?
ってことで…オイ早く酔い冷ませろや酔いどれ」
ん?鼻をかめと?…チーン的な感じ?
イヤ!はずぃ…ズビビ!!…無理矢理するのね
「…うぃっく…ぶうぁはっはは!!無理なことを言いよるわい!そんな早く出来たらウチの部下が苦労せんわい!
…ウィー…ヒック!ぶははは!!」
「自覚はなされておられるのですね」
兄様の手は外れたものの合図が分からず今も耳を塞いでいるのだが…皆が何を言っているのか分からない
もう、良いかな?酒神さんにも失礼だし…
「兄様もう外して良い?」
後ろを無理矢理見るので、体を精一杯ひねり俺より頭1つ分程の上を見上げる形になり非っ常にくるしぃ…
「良いわよぉ
その代わりこのまま私を見続けて?」
「…」
……クッ!!
耳を解放した途端に放たれた兄様からのダメージが!!
幸いなことに馬上ではなかったお陰で地に手をついても…ってアチ!!っそういやここ砂漠だよ!
「熱っ」
「イヤァアアア!!リーヴァの可愛いやわやわおててがぁーーー!!
水!!水を早く持ってこい!!」
「……ちょっと失敬させていただきます」
「あ、テメッ!それワシの秘蔵っ子!!」
フラードさんが本職のスリ顔負けの技術でアラビアンな服の懐の繋ぎ目から抜き出したのはマル秘と書かれた瓶だった
「もうそれで良いわ!貸して!」
「…何するの?」
「リーヴァ様、今は黙って手を主に向けて差し出してください」
「はいどうぞ」
うん、逆らっちゃアカン
兄様はそれをフラードから受け取り(掠め取り)呑み口を入念に袖で拭い…口に含み俺の両手に吹き掛けた
おぉ…男らしい…何時ものオネェな兄様とは思えねぇよ
「…ありがとう兄様」
ん?…そう言えばお酒って火傷に効くっけ?
「ごめんね…本当なら純水が良いんだけど」
申し訳なさそうに視線を下げ俺の手を申し訳なさそうに撫でる
あれ?…白くなって水膨れ出来そうだったのに軽く赤くなってる程度に治ってる
「大丈夫、どんどん痛く無くなってきてるし俺が自分やったんだから気にしないで?
というかこれ…どうなってるの?…不思議」
「それはね…私の中でアロエの力を浸透させたのよ~」
ーー 火傷に酒吹き ーー
(いや、それワシのぉおおおおおお!!)
(御協力ありがとうございました)
(御協力って…あぁ、ワシの秘蔵っ子が……)




