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準備

おはようございます、リーヴァです


キラキラとベット近くの窓からは朝日が洩れ、兄様が開け放ったであろう扉からは何やら忙しげな足音が近づいて来るのがよくわかる今日の朝


兄様がいた筈のスペースに寝転がるとまだ少しの温もりがある…べ、別に寂しくなんてないぞ!!……



はい、キモいですよね

すみません




さて、お遊びはここまでにして着替えますか……そう思いクローゼットに手を伸ばすと…



「「ちょぉーーーと、待ったぁあ!!」(ってください!!)」



凄い勢いで転がり入ってきた兄様と少し遅れて沢山の荷物を持ったアリル兄さんが来たのである


とりあえず言おう


「アリル兄さん…大丈夫?」


「はい、大丈夫ですよ!

寧ろワクワクしてそんなこときにしてられません!!」


潰れないか心配だ……ん?


「…なんで、ワクワク?」


アリル兄さんの言葉に小さな疑問が生まれる


「私が説明するわ!

リーヴァ…貴方は自分の素材を生かすべきよ!!その墨に漬け込んだようなたっぷりとした艶の艶やかな漆黒の長髪…輝くような象牙の肌にバランス良く置かれた深緑の輝きを持つ猫目な瞳!調和し整った顔!!…もったいないわ!磨くべきよ!着飾りたい!!!


……なので、美神のアリアルアに協力をしてもらいおめかしすることになったってわけ!」




まるで劇のように大振りに手を伸ばし、俺の頬に触れる兄様…



なんでそんなことになった?!

凄いよその肺活量、最後なんか本音が出てるし!



そんな内心大荒れの俺を置き、さっさと準備に取りかかりはじめた二人を見て俺は


あぁ…拒否権ないんだな と悟り身を任せたのである



「え?アリアルア…その白いシャツをリーヴァに着せるの?」


アリル兄さんが荷物から引き出した白によって俺の視界が覆われ、少しビクつきながらも終わるのを待つ


「はい、絶対これです!

シンプルな方が絶対にリーヴァの色が映えます!!何なら命かけますよ?」


シャツが視界から外れ次に見えたのは、アリル兄さんが手に汗握り力説し兄様を迫っている姿だった


「そ、そう…」



あー…いるよね

自分の好きなことになると性格がガラリと変わる方…

でも、まさか兄様を圧倒するとは…恐るべしアリル兄さん






なんて考えて呆けていると目の前に鏡が置かれ……見てみるとそこには俺と同じく目を見開いている美男子が



「………凄いな…」


何時もとあまりに違う自分に思わず言葉を洩らす


「良いですよね!

リーヴァは髪がキレイな黒なので白いシャツと瞳に会わせてライトグリーンのゆるめのカットソー下はピッタリなジーンズでまとめて腕には銀の五つ重なったブレスレットを…はぁ…我ながら傑作ですね!」




俺的には一息で言い切った兄様同様アリル兄さんの肺活量に脱帽だよ、でも出来れば肩を掴んであまり強く揺らさないで欲しいな…酔うから




まだなにもしてないのにこんなに疲れるなんて…鏡に写る自分に目配せをするが、返ってくるのは同様に困った顔である




「リーヴァ?

なにぼーっとしてるの、準備が整ったから出発するわよぉ~」




扉が開いて兄様が入ってきた

途中で姿を見ないと思ったら準備してくれていたのか…




「了解…ありがとう兄様…」




「良いのよぉ~


…ってえぇええええええーーー?!

どうした!めっちゃかっわぃいいじゃねーか!!抱き締めていい?てか抱き締めるから」




「結局抱き締めるんですね…」




そう兄様に力一杯抱き締められからやっと玄関に向かったのである



ーー へぇ~んしん!!ーー



(兄様?俺の洋服がないみたいだけど…)


(あぁそのこと?私のお下がりだけどたぁっくさんお洋服ならあるからいいかなって思ったのよぉ~)


(…そっか…ありがとう(男物だよね?…祈っとこう))







すみません、いよいよ次話主人公が外に出ます(´・ω・`)ドキドキ

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