密かな決意
お待たせいたしました!!
「リーヴァ…それじゃあ
話続けていいかしら?」
「あ、どうぞ…」
兄様にあのまま抱き締められたまま、ただいまお馴染みの兄様のお膝 オン ザ 俺でお送りいたします
「そんなに固くなんなくていいのにぃ~…本当にもう気にしてないわよ!もぉ!」
そう言うと兄様が俺の両頬を伸ばしはじめた
「あひぃしゃま、ひゃめてくれ」
顔がひどいことになるよ!
てか、きっと今なってるからぁ!!
「なに言ってるのかザハル分かんなーい……おぉ~のびるわねー若いって良いわー…」
《兄様、止めてくれ だそうだぞ?……止めてやれ、な?》
「はぁーい」
「おいおい…喧嘩したと思ったら瞬く間に仲直りでイチャイチャすんのかよ…こいつら……ハァー…」
「黙らっしゃい、犬」
「そうですよ、犬
黙って座りなさい…あ、もちろん床にですよ?」
「この鬼畜どもがぁああああ!!攻めんのはえぇよ!やっと話したと思ったらこれか!!」
パパグッジョブ!!
…プロクスは、ドンマイ!!
俺がそう思ったのは当たり前だど思う
「…それで続きって?
それとあんまり弄るとプロクスが可哀想だよ…止めてあげない?」
自分の中にあった一匙の良心の為に言ってみる
「リーヴァ…!お前ってやつはよぉっ」
「…大したことは言ってないよ」
俺の手をとり大袈裟なリアクションをとるプロクスを見て兄様達が率先して弄る理由がわかった……反応が面白いもんね…これじゃあ弄りたくもなるわ
が、そんなプロクスの手を兄様が背後から無情にも弾き話す
「で、話の続きだけど…
リーヴァ…貴方ここで自分の力をみんなに発信出来ると思う?」
兄様の言っていることはもっともだ、現に昨日俺も考え悩んだ
「う、うん…出来ない…外に出ないとダメだ、でも、俺の家は此処だ!」
なぜか、此処を離れては行けない…そんな予感のような警鐘が頭を揺るがし冷静さを置い行ってしまう
《落ち着けリーヴァ…だから、長期のお泊まりなんだ》
お泊まり…
「あっ……そうか、なら俺が……」
「ん?どうかしたの?」
「……いや、なんでもない」
俺の小さな言葉は口内へ消え兄様達の耳には届かず、風に浚われていったのであった
ーーその間にこの樹海を安全にすればいいんだ、俺がーー
そして俺は兄様の邸にお泊まりすることに
(やったわ!
それじゃあ、明日出発ね!準備するわよ!)
(明日とか早ッ!!)
(早いほうがいいに決まってるわ!ねぇ?リーヴァ)
(多分…)
(多分かよ!)
(五月蝿いですよ、プロクス
まったくキャンキャンと…吠えて)
(吠えて?!)
(《……(リーヴァ…)》)