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一緒にいれば似るよね




「……肌を見せてもらってもいい?」



まず、状態を見ないことには何とも言えないからね



「はい、良いですよ


……っ!」



身を乗り出してアリル兄さんの肌を間近で観察する…あー、こりゃ前髪以外にも色々原因があるな……ん?



「…この部屋、暑い?赤くなってるけど……?」


「いえ!!何でも」



なら良かった、やっぱり万全の状態で受けて欲しいしね




(おい、あいつ気付いてねーぞ)


(《仕方ないのだ、あの子は自分のもたらす破壊力を理解していないから》)


(良いのよ、リーヴァはそれで)




多分、吹き出物をじっくり見られたのが恥ずかしかったんだろうな…美神だし、それでも文句言わないでくれるなんてありたがいことだなー



「アリル兄さん…マッサージなんだけど、まずはオリーブオイルだけでクレンジングをするよ」



「は?油で洗って何か効果があるんですか?」



アリル兄さんの反応も当たり前だ、いきなり油で顔を濯げなどと言われれば誰だって戸惑うし嫌がる



「あぁ…効果があるよ

時にアリル兄さん、何時も何で洗顔してる?」



そうこれが聞きたかったんだ

もし、前髪を作ったとしてもちゃんと自分にあっている洗顔をしているなら吹き出物もそうは大きくはならない増えないし肌も荒れはしない




おそらく、前髪の件でもそうけどアリル兄さんは本当に敏感肌なんだと思う

だから、下手に選ぶと直ぐに肌が荒れるんだろうな



でも、裏返せばそれはキメが細かいと言うこと、ちゃんとお手入れすれば、もっと輝くはずなんだ



…本来なら敏感肌にオイルタイプはNGなんだけど、俺には秘密兵器がある!


まさか、昨日自室でちょっとした遊び心(??!)で創ったこれがこんなに早くも出番とは思わなかったなー



本当にナイス自分!!



…いやー、なんといいますか



神になったんだから有り得ないことしてみたかったんですよ、はい


といっても半分事故だったんですけどね?

兄様を待ってて本を読んでいたですが、捲るとあの紙で切るとき特有の痛さが指にきまして見ると予想通り指から血がでてたんだすねこれが(誰だ)



で思い付いちゃった訳ですよ俺



俺の血で何が出来るのかってね幸い止めそうな兄様は下にいるやるっきゃっない!と思い立ち


洗面器を持ってきてためしてみて出来たのがこれ、ケースバイケースオイル








略してケケオイル!!







……わかってますよ、自分のネーミングセンスの無さくらいすみませんねぇ!(自棄かい)



これは俺が念じるとそれに応じて固体化したり、性質が変化するなどする素晴らしいオイルなのだ!




ついでにオリーブが入り、…何故入っているかって?



そこにオリーブがあったからさ!!(お前は登山家か!!)




「リーヴァ、黙りこんでどうしたんですか?」




やべ、自分の世界にトリップしてた





「…何でも無いよ、それで何で洗顔してるの?」



「あのですね…、これも最近変えたんですが泥洗顔…って言ったらわかります?土神に進められたんですが」




「……ど、ろ……(だとぉお!!めっちゃ冒険したな、この人ぉ!イン〇ィージョーンズも目じゃねぇよ!!!)洗顔…」



「え、何か問題が?」





「ありまくり そのせいで肌が荒れているんだから、因みに……低刺激のものだよね…?」




「低刺激……必要ないですから普通のモノですよ?」




「(うん!この人わかってねー!!自分の肌のこと!!)……アリル兄さん」



「はい?」



「つべこべ言わずやるぞ(もう言って無駄だ 身体で覚えさせる)」





後にプロクスは語る…あの時のリーヴァはザハルそのものだった、と






ーー考えるより行動だーー



(親父、俺…さリーヴァを怒らせないようにする)


(《我も》)


((《嫌なとこザハルと似て…はぁ…》))


(なんか言った?)


((《なーんにも言ってません!》))




進まないいぃ!!




……こうなったらほふく前進ででも進んでやる…!

(・д・#)フシュー!!




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