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初めの依頼

やっとここまで来ました…!




「アリル兄さん、なんでアロマオイルが欲しいんだ?」




ふと、さっきからの疑問を聞いてみる、するとアリル兄さんが肩を震わせて発狂したかのように語りだした




「実はこの前から肌が妙に荒れだしてしまい、挙げ句の果てに吹き出物が出来てしまったんです…!」



美神のプライドからなのショックでなのかは解らないが泣き出しそうな顔をして心の内を明かしてくれる



うん、なよっちぃな(バッサリ?!)



「なるほど…患部を見せて貰っても?」



アリル兄さんを宥めながら御願いすると、おずおずと前髪で隠れていたおでこを寛げる





「ああー…成る程ね


アリル兄さん、もしかして最近 髪型を変えた?」


人によっては、特に敏感肌の人は前髪を作った際 馴れず弄ってしまい指の細菌や汚れが原因で吹き出物が出来てしまうことがある

恐らく、アリル兄さんもその類いだろう



「?!なんでわかったんですか…?」



今のアリル兄さんの髪型は前髪がある長髪だけど、この様子からみて多分最近まで前髪も長かったんだろう



「……前髪がある前まで吹き出物なんて一切無かったんじゃない?」




「お見通し、何ですね……

そうです、確かにこの髪型の前まで一切ありませんでしたよ…こんなものっ」



イライラしているのか

今にも吹き出物を潰しそうなアリル兄さんの指を留め、握る


「リーヴァ…?」


「大丈夫…俺が何とかする」


だから潰すのやめて!増えるから!と気持ちを込めて握りこんだ手に僅かに力を入れた




「リーヴァ…、お願いします」



「任せて」






ーーこれが初めてのお仕事ーー



「おい、ザハル

リーヴァは親父と同じような事が出来んのか?」


「いえ、出来ないわよ…!


それにアリアルアはリーヴァが生まれる前に髪型を変えたんだし知っているはずもないはずなのに…」


《ふふふ!

リーヴァは賢いからな!!》


「お父様は黙ってて」


《……うむ》



「それにリーヴァがあそこまで饒舌なのを初めて見たわ……


オレにもあんなに話さないのに…!」


「(あ、アリアルア 終わったなこりゃ)」




ブルッ(ん?…寒いですね)



気付け!!今なら間に合うから!



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