理由
本当に読んでくださっている読者の皆さま
ありがとうございます!
兄様の料理の余韻に浸りながらパパが爪楊枝でしぃーしぃー(親父臭いな)やっているのを観察していると突然アリル兄さんの叫び声が俺の鼓膜を揺らした
突然両手を叩きつけるというアリル兄さんの思わぬ攻撃にテーブルがガチャンッ!と悲鳴を上げる
「あぁああああ!!
そうですよ!なんだってこんなにのんびりしてるんですか僕達!!」
手にしていたカップを少し荒く置いてプロクスの体を揺らすアリル兄さん
「あぁ…そういやー…あれのことか?…ゲプっ」
対しプロクスはどうでも良いと言うような態度で、げっぷまでする始末
そんなプロクスにキレたのか、手を離しプロクスがテーブルに衝突した痛みに悶えるのを兄様とせせら笑っている
……どうやら二人の訪問にはちゃんと理由があるようだ(目を反らし)
「…!そうです!
今はプロクスにかまけてる場合じゃないのです、リーヴァ 僕にどうかアロマオイルを分けて下さい」
「え、苛めるだけ苛めて最後にポイ?」
プロクスッ!貴方は弄られキャラだから仕方がないんだ……!
…あまりにも哀れなプロクスに少し心が痛む、けれど今はアリル兄さんだ
「……別にかまわ「本当ですか!ありがとうございます!」…かまわない」
せめて最後まで言わせろやぁああ!
狂喜乱舞のアリル兄さんにシャウトする(心の中で)
ーーそういやあどこで知ったんだ?と思うと兄様もそう思ったのか口にしていた
「あんた、どこでリーヴァのアロマオイルについて知ったのよ?」
兄様が問うとほぼ同時に二人の指が今だに爪楊枝を離さないパパを指し示す
いつまでほじくる気だよ!
てか、どんだけ詰まってんだよ!
そして、胸を張るな!!
誇らしくないから!偉業どころか根源扱いだから!!
「実際には僕の場合プロクスから聞いたんですけどね」
「あぁ、実際に聞いたのは俺だよ
あれは長かった……」
「あら~、そうなのぉ(流した!)
お父様…どんなお話をなされたんですか?」
《うむ、我はプロクスにどれだけリーヴァが可愛らしいか…どれだけ素晴らしいか…など、
あ 後お土産の話もしたな》
「……それは恥ずかしい、パパ」
顔から炎が出てしまいそうなくらい火照り、堪らず両手で覆うことに……バレてないよね?と思いチラッと指の間から覗き見るが皆、上を見ていたので大丈夫のようだ
「……(何?!こいつ可愛いんだけどぉお!)」
「………(当たり前でしょ!
オレの弟だし!!
あぁー!リーヴァなんでそんなに可愛いんだよ!!)」
「……(確かに愛らしいですね、小動物のような感じで庇護欲が掻き立てられますね)」
《リーヴァ!!
こっちへおいで可愛い我の愛し子!(……ふ、仕方がないな)》
一人本音と建前が逆なせいで耳に入ったが、それも結局俺の羞恥を煽る材料となるだけで俺が他の三人がどんな会話をしているかなどは知るよしもない
ーー 訪問の理由 ーー
「恥ずっ……穴があったら入りたい」
「リーヴァ、オレが掘ってヤろうか?」
「……因みに、どのような意味で…?」
まだ文章が安定していない作者ですが、これからもどうか宜しくお願いします