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キッカケ

帰り道、と言ってもまだ城の中だけどザハル兄様と一緒に廊下を歩きながら先程パパに言われたを振り返りながら考える


ーー《神は自分の司っているものを繁栄させてゆくのが、主な仕事だ、そして役目とは自らの力で他の神との新たな文明を創り、象徴となること……!

簡単に説明したがこれ等は何よりも大切で重要な事だ、わかったか?




……リーヴァ、覚えておけ、けして傲るな

俺達は、常に支えられているそれを忘れずに自らを常に律し、高みを目指せ!良いな…》ーー


パパに私達、神のお仕事そして役目について教えて貰ったけれど正直頭のなかがぐるぐるして混乱している





でも、一番気になるのは最後にパパの顔が悲しそうだったということ


……何故?


かといって直接聞ける訳もないし……




うーうー唸っているとザハル兄様が優しく頭を撫でてくれる


あれ?子ども扱い?……いやいや、一応転生してまだ少ししか日が過ぎていないのだからほとんど幼児みたいなものなのか?


「リーヴァ?なんだか考え込んでるところ悪いけれど、ぶつかるぞ?」


「えっ?」


顔あげても何もない、あるのは広々とした廊下のみ


「へ?ザハル兄様何もないけど

……?」


そう言うと何が可笑しいのか

突然ザハル兄様は笑い出しめる






「ふふ、っははは!じょーだん、冗談よ」


どうしたのかとオドオドしていると



「嘘よ!うっそ!

だってぇ~、私が横に居るってのにリーヴァったらずっと考え込んでるんですもの!

それにね?考える意味なんて無いのよ?だって、リーヴァは既にお仕事をこなして、役目だって果たしてるじゃない?」




兄様の言ってあることがわからず首をかしげる


「でも、アロマオイルは一回しか創ってないし、栄えてない」




「バカね、この子ったら!

貴方は一回も仕事したのよ?

生まれて間もない貴方がこれは凄いことよ?それにね、アロマオイルは私と貴方の新たな文明よ?」


笑顔でそう言ってくれる兄様に救われた気がした



「(普通の生まれて間もない頃の神は、こんなこと言われてもぽへーっとしてるのに……、この子は本当に思慮深いのね…これが吉と出るか凶とでるか心配だわ)……リーヴァは良い子ね」


また、頭を撫でられる


でも、嫌じゃないのでそのまま撫でて貰うことにした




「ねぇ?リーヴァ」


「ん?何、ザハル兄様?」


「今日から貴方の家に何日か泊めて貰って良いかしら?」




そう心配そうに聞いてくる姿は私より背が高いはずなのに可愛く見える


何か負けた……(がくっ!)


「……良いよ

でも、どうして?」


「ありがとう~!」


そう答えると、本当に花が咲き誇るが如く笑顔になるザハル兄様


「そりゃもちろん可愛い弟と一緒に居たいしね!

それにあのアロマオイル、あれ他の花でも創ってみたくない?」




か、可愛い弟って!嬉し恥ずかしっ!


それに


「良いんですか?!

ザハル兄様、沢山協力して貰っちゃいますよ?(満足するまで)嫌だって言っても帰しませんよ?!」


「何遠慮してんの、当たり前じゃない!良いのよ!沢山創りましょうね!」





ーーそう、色んなことが起きて舞い上がっていた私は気が付かなかったのだ




自分がローブを着ていないことに、自分の横を瞬間通った炎神が突然立ち止まり呆然と此方を見ていたことに




ーーこれがキッカケーー




ザハル兄様の樹海に入る時のビクつき方は尋常じゃなかった、もしかしてここってなんかある?(気付くの遅い!)





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