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詩集

妖怪ウェイド

作者: 蒼山詩乃

 あぁそうだね、モノノ怪の誰にも見えない僕は

 そう言っては誰かの愛情を引っ張っちゃって


 さよなら、僕が見えないあの人たちの視線は

 結局自己満足の否定の懺悔


 歩けないよね、そうだね 

 そう言ってはただ怨嗟を並べては

 もう、いらないよね と

 ゴミ捨て場の感情が言う

 泣きも出来ないこの瞳が誰かを恨んだ

 そうやって存在意義しか見いだせない僕たちは


 暗闇の中で、誰かが手探り探した

 僕はそっと呟く


「意味なんてないよ」


 こんなことを何度も繰り返すの?

 疲れた、なんてそんなのはないよ

 だって良心なんてあるはずないな

 愛憎の鎖をきつく縛られて

 結局誰かに使われるマリオネット


 もう何もないよ、とただ口答えした

 幸せなんてないよ、と無駄なあがきを

 絶望はあるよ、と誰かを誘った

 消えてしまえ、と誰かを殺した


 もう見えないよね、そうだね

 そう言っては逃げてばかりな

 もう、だめなんだよね と

 人間たちがあざ笑う

 地獄の娯楽の間で嘘を吐く最低限な死亡者

 呆れては誰かが楽しい楽しい笑みをこぼした


 だめなんだよね、そうだね

 僕は優しく背中を叩く

 もう、死んじゃえば と

 誰かを刺殺して血まみれさ

 汚い手で顔を洗っては憎悪の螺旋が

 もう永遠に続くこの感情を主人の元で


 大切に持っているよ


好きな作曲者のデモCDのクロスフェードを聞きながら三十分で書いたのでいきなりこんな感じのものができちゃいました。でもこんな日もあるよね?

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