プロローグ
僕たちと
勝手に同世代を一括りにしていますが
単に僕らの個別の想い出話
僕らは団塊Jrと呼ばれて育った
バブル絶頂期を
どこか少し遠い目で見ながら
そりゃあ、それまでの子どもや、それ以降の子ども時代と比べて見れば、華やかさに溢れていたと言えるかもしれない。
印象に強くのこっているのはクリスマス
トレンディドラマと呼ばれたきらびやかな世界を模して
世間にの若者がクリスマスを盛り上げて
溢れるお金がクリスマスを盛り上げた
街の至る所でイルミネーションのクリスマスソングが溢れていたころ。
昨今、コンビニでもクリスマスの装飾も音楽も素っ気ない。
分厚いアルバイト雑誌が隔週で、販売されていた。
そう、販売。
いまのフリーペーパー5冊分くらいの厚さのバイト雑誌。
高校生だった僕たちは
そんな華やかな、女子大生OLという言葉を聞きながら、次は自分たちだ、と思っていた。
女子はちょっと可哀想で
女子たちが大学生になった頃
世の中にルーズソックスが現れ
ムーブメントは女子大生から女子高生へと移行して、女子大生はおばさん扱いになっていたように想う。
そして就職氷河期が急遽到来
近年、急な景気変動で
大卒の新卒内定取り消しが問題になった時
政府が対応策に乗りだしたのは
あまりにも酷い前例があったからだ。
僕らの時代
当たり前の様に内定取り消しが行われ
それより過酷な0採用を多くの企業が行った。
さぁ来年から社会人と思った先が
崖の向こうにあって、そこへの吊り橋を切られてしまった感じ。
上から順々に仕方なく選んだ仕事は過酷もしくは希望とは程遠く
上に取られた下は正社員になれずに非正規に。
数年しか違わない先輩との給料格差が激しく
ベースアップも賞与もないような。
それでいて、仕事があるだけでマシとか言われた世代。
それでも
パンドラが開けた箱に入っていたのは
世界中のあらゆる災い(病気、憎悪、嫉妬、復讐、悲しみ、死、犯罪など)。
最後に箱の中には希望が残っていましたとさ。
よくよく
僕らはこういう世代だと思ってしまう。
僕らは
幼い頃からずっと右肩あがりの世の中を大人に向けて歩いていたから
社会情勢が悪化しても
どこかで大人になれば自動的に豊かになるとずっと思ってた。
学生時代に資格の勉強をしているやつは
必要だから、勉強していたように思う。
遊んで人脈をつくる
勉強は、1億総中流と呼ばれた時代
まだその頃に大学生になれたのは
大学に行こうと意思を持った人間だけの
今より狭い門だったと思う。
むしろ
高校を出たら就職すると考えている人の割合が多くて、中学の同窓では45人クラスで大学に行ったのは5人くらい。
バブル崩壊の影響もあって、先に社会に出た人たちのほうが好待遇だったと思う。
工業高校、商業高校に今よりしっかりとした価値と意義があった頃の話。
そう
パンドラの箱の話
僕たちは、後にロストジェネレーションと呼ばれた。
開けてしまったパンドラの箱からは厄災が溢れ出て。
だから、この話を聞くといつも思う。
パンドラの箱に詰め込まれていたのは
この世のありとあらゆる厄災。
それなら、そこに入っていた希望という成分は
悪であって厄災のはず。
希望というものに、善なる成分はないはずなのに
人は希望という言葉に
意味も根拠もなく希望を見出して
さらなる下り坂を下っていく。
僕は希望という言葉がキライだ。
希望はきっと何も生まない。
僕らはずっと良いものを見て育ち
きっとよくなっていく無条件に思っていた。
尚悪い事に
僕たちは良いものを知ってしまっていた。
良いものを知るということは
良いものを見つける能力を得るものではない。
良くないものを
良くない、と認識出来てしまう能力だ。
本当に美味なるものを食した後
美味ならざるもの
技術の未熟なモノに気づいてしまう。
全然嬉しくない。
最上さえ知らなけれ十分に美味だと思えたモノが
美味と思えなくなってしまう。
絶対能力ではなく相対比較
僕たちとはそういう人間だ。
ポケベルで愛を囁きつつ
手紙を書いて送り合い
親に名乗り出て電話をかけては
いつまで電話してるの、と
子機のランプをチェックされていた。
かといって
自由を奪われるのが嫌だからと
携帯電話を持たないという選択が許された時代
3割程でもお見合いが生きていて
見栄も張れて
良いものを背伸びしてでも欲しがった時代
流行はあっても地域差があった時代
都会は田舎とは違って
流行の最先端は都会にあって
都会には憧れるだけの要素があった
欲しいものを
頑張って手に入れられた時代
頑張らないと手にはいらなかった時代
不自由でいて自由だった頃
僕たちは希望に溢れていた
それが僕たちを不幸にし続ける一番の要因だと思う。
僕たちは、いまでも恋に焦がれ
自分は何者だ?と探し歩いている。
いまの子たちは厨二病で片付けてしまった、それらの想いを、いまも抱えて歩いている。
自分は何者かでいたい、と。
厨二病?それがどうした。
英語でも韓国語でも、ほとんど同じ言葉
ある意味最強
英語で言えば
So what?
直訳をすれば、Sowhat(何)?
だから、どうした。
議論の余地無し、無敵の反論。
おまけは、ある映画の直訳
アラッ、ソ
映画の訳で、「あら、そう?」そのまんま。
意訳されて「だからなによ?」
無敵の女子が使えば最強。
僕らは結構、だからどうした、とうそぶいて
いまも青春ごっこの真っ只中を生きている。
そんな僕らのの日常の記録
眠れぬ夜の昔語り




