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裏切られて勇者パーティを追放された俺が悪役令嬢婚約破棄な話  作者: にーりあ


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捨てられた陰キャ

現実世界と仮想世界をシームレスにするという概念はそう新しいものじゃない。


俺の股間のモンスター、略して『ポッケモン』がそのハシリと言われているがそういう歴史的蘊蓄はよく知らない。だが、今俺が置かれている環境は、きっとそういうものの最先端な奴なのだろうとは思う。


断捨離空間――オタク風に言うならホワイトルーム(笑)――で育成された俺にはピッタリな末路だ。

勇者は人たらし。カリスマがあって男に限らず女すら虜にする。もしかすると魅了のパッシヴスキルとか持っているのかもしれない知らんけど。息を吸うようにカーストを作り支配をキメるのマジでヤバイ。ある意味キリストのような存在。


魔法使い兼僧侶は人に冤罪をかけるスペシャリスト。今回の俺の追放劇は多分コイツの企画立案なんだろうなって俺は思ってる。黒ギャルビッチのくせして、いやだからこそ男受けがよく男性社会を難なく手玉に取る。まさに傾国のビッチ。あと子分にメスガキを一杯飼ってる。


戦士兼武闘家は良くも悪くも脳筋。人間は筋肉を鍛えてナンボだという価値観。男との勝負はガチ殺し合いかガチ小作り。まさに生と死を乗り越えんとする狂戦士。百戦錬磨らしくマンりきがやばいらしいと聞いたことはあるが確認したことはない。そもそも俺は弱者過ぎて彼女の眼中にパーンインしたことがない。


どいつもこいつも糞エロスタイルSSSどころかUSSRで見た目強者というだけじゃなく酒も強い。夜の遊びにもめっぽう強い。多分遊び人である俺よりも強いと思う。男の上に跨ればもう極寒の大地でも平気な顔してコサックダンスする勢い。まさに陰キャ男子にとっての天敵のような存在。


なるほど俺が追放されるのもやむなしというか時間の問題だったわけだな。魔王を倒し富も権力も手に入れた今、俺の能力は彼女らにとって無価値となった。


俺のスキル『創造』など無くても、彼女たちは遊んで暮らせる立場となったのだから。


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