1549年 5月 ストロベリードラゴン
1549年 5月
魔物対策に電撃柵。
魔物は電気を恐れるのでバチバチを見せるだけで雑魚いのは逃げていく。
あくまでその場しのぎ。抜本的な対策は必要。課題。
病気の発生を予防するため死体をファイヤーするんだけど、美味しそうなにおいがするのよどうしても。
魔物だけじゃなく、ハラペコさんらも寄ってきちゃう。だめだめたべられないよ。
ただ燃やすのも何なんでお湯沸かす熱源にしたりしてるんだけど、お湯は村人に飲ますだけにしてる。固形スープ溶かしたり。
村人は汚いが、風呂は作らない。病気に弱くなるから。
汚い人間は汚い中で生きられるように適用している。
汚い人間を綺麗にしたら最悪の場合死ぬこともある。なので綺麗にしてはいけない。貧乏人が突然大金を手にすると破滅してしまうのと同じだ。ひゃっはー風呂だすげーきもちいいーホルホルーとかはただの迷惑行為。やめろマジでそういうので喜ぶの気持ち悪いから。
野蛮な世界には野蛮な文化があり、その地に住まう人々はそれに合わせて生きている。
自分の生きてきた文明がすぐれていると思うなかれ。良かれと思って異なる文明を持ち込んではいけない。地獄への道は善意で舗装されている。
持っている価値観は消せ。
死ぬべきものは死なせるべきだし暴力は見逃すべき。
殺しだろうが盗みだろうがレイプだろうが見逃せ。それがその世界の普通。受け入れるべき風俗文化。暴力が当たり前の人間には暴力で解決を図るのが正しい。そんな世界の人間と対話で問題を解決しようとするなら、経費として膨大な時間を費やさなければならない。
そんな覚悟があるのか。人の一生は短い。時間は無限ではない。
だいたい平等な教育を施しても平等に知能が発達するわけじゃないんだ。勉強しても賢くなれない個体は当然いるし、賢くなることが生存率を上げるとも限らない。
考える暇があったら相手を殴ったほうが生き残れる、それがこの時代だ。遺伝子は最適解を求めて絶えず学習し変化する。生存戦略。
自分がハッピーに過ごせる努力はすべきだが、避けるべきことは避けて時間を守るべきだ。いかに俺でも寿命は盗めないからね。
まぁそういうわけで、例の自称男な女は家に帰した。ノートがなければ死んでもやり直せないという仮説の元に。
外れてももう一回くらいなら返り討ちに出来るし、なにより俺に接する態度が気持ち悪い感じになってきたので関わり合いたくなくなってきたというのが大きな理由。
毎日一回は躾をしてきたんだけど、後半の方は監禁ボックスでいっつも一人遊びしてた。
なんかもう関わり合いたくないなって。僕の時間を守りたいなって。
なにが嫌って、なんか目がね、若い女を見るエロイおっさんみたいな感じになってきててさ、元々目つきが悪いのにもー色々アレなんだよ。不審者感に磨きがかかってきたっていうか。
躾中に「クッコロセ」とか「モットコロセ」とか「俺の股間のクルマガカリで今日こそお前の粗末な軍配をイカせてやる」とか言い出すようになったし、絶頂間際になると「ビシャモンテンは負けない!」「俺はエチゴの龍だ!」とか自分の世界に浸るようになっちゃって。もう手に負えない。
だからもういいかなって思ったんだよね。君はおうちに帰って農業でもしたらいいと思うんだこのストロベリードラゴンが。




