歴史が教えてくれたこと
俺は懸命に救命活動。
ドローンを飛ばして索敵し、人が生き残っている場所へと急行。
重症は直すのに手間がかかるので放置。
島中に遠征。救える命を確実に拾う。
途中で暗殺しに来た馬鹿は快楽漬けにして俺の簡易拠点に閉じ込め放置した。
日々の人命救助活動と並行して食料づくりにも着手する。
畑はあった。しかしどれも痩せており、とてもではないが良い作物が育つようには思えない。
土壌整備は重労働。
人力による土壌整備はかなりの重労働。
農地は拡大せず、マシそうな畑に労働力を集中して一刻も早く使える農場とする方針へ。
元気な島民に畑を整備させ、作りやすさ栄養価燃料化諸々の都合で薩摩芋を作らせることに。
深めに土掘り返して。堆肥――あ、だめだ。
島民は人糞を直接畑に撒きやがる無知無能の集団。
人糞は発酵する時ガスを発生させる。ガスは根の成長を妨げるどころか腐らせるし害虫もわんさか呼ぶ。GHQがクレーム入れてたよね日本のベジタブルはおうまいがって。
なんでそうなるか島民に説明したけど、こいつら頭悪すぎるせいかどうしても理解できないくさい。
うんうんわかった。めんどうくさいので今年は化学肥料を使う事にする。
馬鹿と会話するのって本当に苦行だわ。絶対学校作らねば。少なくともラノベを読んで話を理解できるくらいにはしたい。
というか。馬鹿を秀才には出来ないけれど、マシなバカにしたいのだよ。その為に学校作って、そこでガンガン詰め込み教育するわ。これ優先度上位。
詰め込んでもどれだけ覚えられるかって? 効率が悪い? そんなことはオーキードーキーサーターアンダーギーでーじやっさー。
ぶっちゃけ学んだことをすべて忘れてもいいんだ。それでも何か残るから。
それが教育だ。
勿論人間は容器じゃない。暗記教育はしない。でも大量の「理」には触れさせる。色んな物事を教える。学校ではぎっちぎちに詰め込む。燃料を入れないと火はつかんのだから。
教えるっていうか、紹介? 視野を広げるためのガイド的な?
そもそも知恵というのは生き様の中に得るものだ。人から与えられるものじゃない。全知全能にしようって目的で詰め込むんじゃないのよ。
学校教育を受けた人間の中に一割以下でもいい、『常に問い続ける好奇心』を持った人を輩出できたなら、それで十分にこちらの労力はペイできる。そういう人間が、人々を時に支え、時に未来へと導いたのだと、俺たちは歴史で知っているのだから。
とりま、芋が終わったら他にも生育の早い野菜の苗を何種類か植えさせよう。




