ふぁっきゅ
「お前クビ」
俺は勇者パーティの一員。
勇者は俺にある日そう言って俺を縄で縛り上げた。
「え、なんで?」
「旅の資金を横領した罪で」
魔法使い兼僧侶が言う。
「筋肉が足りないから足手まとい」
戦士兼武闘家がいう。
「おまわりさんこっちです。アイツが盗賊兼遊び人です」
勇者が言う。
「え、ちょま」
「なるほどお前が盗賊兼遊び人か。なんて悪いことをしそうな職ビルドなんだ」
「え? え? え?」
待ってよ。それはシステム上の職業であってダーモ神殿でなれるやつなんだよ?
なに穀潰しな世界悪扱いしてくれてんのよ。ちょ、まてよ、まぁてよ。
なんてことを思っているうちに俺は王国の騎士団詰め所へ連行された。
「王様、こいつ王様がくれたお金を横領したんです」
「なんと。おぉ盗賊兼遊び人よ。横領してしまうとは情けない」
「え、そんなことしてな……」
「王様、こいつは前から怪しかった。目がエロかったから娼館にでも使ったのだと思う」
「筋肉がなかったからちんにくを鍛えようとしたに違いない。横領で」
「そうだ横領で」
「むむむ。なんてダメな奴なんだ盗賊兼遊び人よ。お前は悪だ。ダンジョン追放とする」
「は? え? なんで?」
弁解しようと思ったけどそれすら許されない速度で俺は連行された。
あぁ、まじふぁっきゅ。