表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
81/83

長いようで短い時間の終わり

明けましておめでとうございます!(おせーよ)

今年も細々と続けていきますのでよろしくしてやってくれたらうれしいです。



前回のあらすじ


ピエロ殴られ激おこ!


ギャランドさんぶっ飛ぶ!


ピエロの腕を拾い食い!


天の声あらわる!


ピエロ突進!!


ピエロが突進してきた。


だが前回よりも遅い。いや、遅く見えるのか?

少し前までと違いこれなら対処できる。


俺はピエロの勢いを利用して地面に叩きつけてやった。

柔よく剛を制す…だったっけ?

思ったよりも強くやっちゃったのか、地面が少し陥没してしまった。


これ、あとで怒られないかな?

良く見渡せば城壁は一部粉々、地面は大きく陥没、裸の変態となかなかの惨状だ。


と、そんなことを考えられるぐらいに冷静な自分にびっくりしたわ。

なんか体が軽いというか、思い通りに動くというか想像以上に動きがいい気がする。



「暴食の…、お前いま何をしたのだ?」



プリシラが大きな目をさらに大きくして驚いていた。

どうやらさっきの流れが理解できなかったらしい。



「うずくまって苦しんだと思ったら急に元気になりおって、説明しろ」



「説明なぁ…、ピエロの腕に暴食したら気持ち悪くなって突然直って元気になったのじゃ」



「エ…、ピエロの腕を食うとか正気なのか?」



プリシラはまるで汚物を見るような眼で俺を見ながら三歩下がった。


ひでぇよ、ガチで引いてらっしゃるじゃん!

正気を疑われてるし、だって暴食的にはそれしか思いつかなかったんだよう!!



『何でもいいが、奴さんもう起きてるぞ?』



え、嘘!?


ディブロに言われ見てみると、陥没したところから這い上がってきていた。


頭から大量に血を流しているが、眼はしっかりこちらを向いていた。

ふむ…、どうやらダメージが通っているらしい。

結果的に腕喰ったのは正解だったみたいだな。



「ふむ、どうやら本当に成っているのですねぇ…」



成る?さっきも言っていたけど、なんだそれ?

気になるけど、取りあえず後回しにしよう。

とにもかくにもピエロだ。

スピードは抜いた、攻撃も通る。

なら何とかなるのでは?


よし、じゃあフィーちゃん!一緒にやるぞ!


・・・


あれ?

フィーちゃん?無視なの?


おかしいなぁ反応はあるのに声が聞こえない…。

でも影はフヨフヨ動いてるし、大丈夫なのかな?


別の問題が出てきて攻めあぐねていると、突然影が伸びてきた。

伸びた影は腕にまとわりついてきて、黒い手袋のような形をとっている。


これは…、殴れってことか?


ちょっと意思疎通がハードになっているが、仕方ない後回しだ。



「おやおやぁ共同まで行ってしまわれましたか…、これは少々面倒ですねぇ…」



「何じゃ?怖気づいたかの?」



「はい、それはもうもうとてもとても!」



そういうとピエロはまた笑顔を作って一歩ずつ後退した。



「怖気づいたので、今夜はお暇しますね!」



ごきげんよう。

そう言ってピエロは指を鳴らした。

そして次の瞬間にはそこにはいなくなっていた。


え、え?まじで?

帰るんだったらもっと早く帰れよ!

調子上がってきたところで帰んなよ!!



「暴食の?アイツ…なんだったのだ?」



「私に聞かんでくれぃ…」



なんか、疲れたよ。

結局遊ばれたようにも思えるし。


取りあえずあいつ嫌いだなぁ。



長かったようで短かった戦闘は、とてもあっけなく終わった。

騒動を嗅ぎ付けてやってきた兵士とゴルドラに事情を聞かれ、オスカーとギャランドさんは治療を受けた。

俺とプリシラは事情を説明した後、疲れたのでもう一度風呂に入って寝ることにした。

疲れた…、夢見が悪くなりそうだと漏らしながら寝に行くプリシラは少しかわいそうだったな。


俺も疲れていたのでベッドに体を沈め爆睡した。

難しいことは明日考えよう、疲れたのだ。


ちなみにディーナとエルザは爆睡していた。

どっかんばったんやってたのによく寝れたな。


エルザはいいとして、ディーナは駆けつけてくれたりしないのかね?





























「ふーん?コイツなんや使えそうやなぁ」



明りのない暗い部屋で水晶玉を見つめているものがいた。

そのものが見つめている水晶の中には赤い髪のピエロのような男と、銀の髪のダークエルフが相対しているところだった。



「くっくっく、まだまだやけど鍛えれば色々変えてくれるかもしれへんなぁ」



黒いローブを揺らして笑う、その声には少しの期待が混じっているようにも聞こえる。



「何はともあれこっち来るんやったら、ワイも動いたろうかな…」


あーやれやれとため息をつきながら、黒いローブは闇に溶けるように消えていった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ