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暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
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暴食魔王の拾い食い!

更新が超不定期になっているので、今後は前回までのあらすじを簡単に前書きに書いていく事にしました。

ノロノロですまない・・・。



前回のあらすじ


かったいピエロを殴った!


油断してプリシラピンチ!


変態あらわる!

イマココ!


どうも、ダークエルフ系魔王のロアです。


突然だけど目の前に上半身にシャツ、下半身に何もつけていない筋肉モリモリマッチョマンが現れたらどうするね?


プリシラ?ああ、叫びながら俺の腕に飛び込んできたよ。

相当堪えたのかね?


俺?まじまじと彼のものを見ちゃって逆に冷静になったよ。

別の意味で身の危険を感じたが・・・。



「何なのだ…、何なのだあれは……」



あらダメだ、プリシラってばショックがデカくて動転してらっしゃるわ。

ごめんねプリシラたん、今は頭をよしよししてあげることしか出来ない…。


今さっき颯爽と現れたギャランドさんの攻撃をピエロは避けなかった。

それはいい、俺たちの攻撃も避けなかったし。


だけど、ギャランドさんの攻撃を食らって()()()()()()()()()()()()


オスカーの攻撃と同じように明らかなダメージがあった、なぜだ?



「ぬ?どうされたプリシラ殿、まさかどこか怪我でも!?」



「あ、いや大丈夫じゃ、大丈夫じゃからこっちに来るな前を向け」



巻き上がっている土埃の中に人影が写っている。

徐々に土埃が晴れ、人影はしっかりと姿を見せた。



「ふむ…、並の人間であれば気絶しているはずだったのだが…タフだな」



口の周りを血で汚し、目を血走らせてピエロはこちらを…ギャランドを見ていた。

さっきと違うのは血が出ていてダメージが見て取れることと、()()()()()()()()()()()()()事だった。



「貴様ぁ…、貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様キサマァァァァアア!!!!!」



それどころか輪郭が崩れるほどの怒りを浮かべていた。



「許せん許さん許されんん!!!貴様らのような浅ましい畜生が私に触れるなどぉぉお!!」



赤い髪を掻き毟り眼を血走らせピエロは叫ぶ。

俺たちと戦っていた時はにやにやと笑っていただけなのに、そんなに殴られたことが気に障ったのか?



「目障りだ耳障りだ!ほんの少しばかり力が強い程度で調子づきやがってぇえ!!」



ピエロが身を屈め、動いた。

一瞬で姿が消え、ギャランドさんの懐に現れた。


正直ほとんど見えなかった、うっすら影が見えただけだ。



「ぬうぅ!?」



どういう反応してるのかわからないが確かにギャランドさんは反応し迎撃のために拳を振り下ろした。


ギャランドさんの豪腕はピエロの顔面に直撃した。

だが、さっきとは違いそれだけだった。

当たりはしているがピエロはピクリともしない。


代わりにギャランドの体がくの字に曲がり壁の方へと吹き飛んだ。



「全くまったくマッタク全く、ほんっとーに鬱陶しいものですねぇお前たちというものは?すぐに群れてすぐに調子に乗りすぐに絶望しすぐに闘争してまたすぐに繰り返す!」



眉間に皺を寄せ、まるで嫌悪感を隠そうともせずギャランドさんのほうを睨んでいる。


どうしよう…、ギャランドさんの攻撃が効いてたからいけるんじゃね?とか思ってたんだけどダメっぽい。

突然ギャランドさんの攻撃が効かなくなったし、そういう能力なのか?

分からん………わからんなぁ、無い腕の方をもっと抉ってみるか?



「おい暴食の!何とかならんのか、やられてばかりは妾嫌だぞ!」



「嫌だぞ!と言われても困るんじゃが…、それにさっきまでロアって呼んでくれとったのに暴食に戻ってるし」



「そんなことはどうでもよいだろうが!」



そんな事とはひどぅいです、暴食のと呼ばれるより名前を呼んでくれたほうが嬉しいじゃん…ん?



「暴食…、暴食か」



「なんだ?思いついたのか?」



「いや確証はないんじゃがな?経験的に行けるのではと…」



「あるならやれ!とっととやれ!!妾は早く寝て今日の悪夢を忘れたいのだ!!」



ああ~、なにやら恐怖の対象になったみたいね…ギャランドさんのアレ。



「じゃあやってみるかのぅ」



ということで出番だフィーちゃん!


エ、ボク?


何をとぼけた声をしてらっしゃる、君しかいないぞ!


ドウスルノ?アノヘンナノタベレナイヨ?


確かに文字通り歯が立たないが、それは食べれないわけでは無い。

要は噛まずに飲んでしまえばいいのだ!


・・・オナカコワサナイ?


物理的に壊されそうだが大丈夫だ、そこも考えてある。

我々が喰うのは、切り落とされたあいつの腕だ。


あれなら抵抗もなく飲めるだろうし、何らかの能力に目覚めるだろう今までの感じから。


ナルホド?ヤッテミヨウカ。


キャー素直、いい子いい子だいぶ懐いてくれたな!

ではよろしく。


フィーちゃんから了承の意思を受け取った。

俺の影が伸びていく。

目指すはピエロの腕。


幸いこちらには見向きもしていない。

影は問題なく腕の下まで伸び、腕は影に飲み込まれた。


とたん、体の中をかき回されるような感覚に襲われた。

俺は思わずその場でうずくまってしまった。


ううぅ!?

なにこれ気持ち悪い!!!

視界が歪む、吐き気がやばい!!



「ど、どうした!なんなのだ!?」



突然のことで驚いたプリシラが流石に心配してきたがそんな事も気にならないくらいに気持ち悪い。


システムエラー(理から外れています)システムエラー(理から外れています)、貴女は理を逸脱しています』


え、なに?

システムエラー?ことわり?


『保護対象が保護非対象へ強制変更されました。』


頭の中にそんな声が響くと、体を襲っていた吐き気が収まった。

それどころか、さっきよりも調子がいいような?



「おい?大丈夫なのか?」



「あ、ああ…」



「手があるなら早くやれと言ったが、拾い食いは褒められたものではないだろうに…」



そんな呆れたように言わんでも…。



『おいお前ら、そんな漫才してる場合じゃねえだろ!』



『あのピエロこっちの様子に気づいたぞ!!』



ディブロに言われ見てみると、確かにこちらを見ていた。



「おやおやおやおやおや?まさかこのタイミングでしかもそんな方法で成ってしまうとは、流石のワタクシも驚いてしまいました」



いや、驚いているのは俺もなのだが。

先ほど怒り狂っていた男はとても落ち着いている様子で、しかししっかりとこちらを見据えている。



「いや本当に予想外ですが、まあしょうがありませんよねぇ」



その顔はとても冷静で、あった当初とも先ほどまでとも違う。

全く感情のない無表情だった。



「仕方ないので、さっさと殺してしまいますか」


そういうとピエロは、こちらに向かって来るのだった。








変更情報

言いにくいなぁと思ったので、今さらですがフェラレイをフェラガイに変更します。

元々の聞き取りだとこっちだし(; ・`д・´)


些細な変更でもっと直すことあるだろうとは思いますが、ロア・フェラガイをどうぞよろしくです。


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