冒険の都エルドラド
ひさびさでございます。
また細々と続けていきますのでよろしくお願いいたします(´・ω・`)
失踪?しませんよ?(゜Д゜)
筋骨隆々、角刈り、伸長二メートルの大男にしてホモことギャランドたちに連れられてやって来ましたエルドラド。
金色の髪サイドに束ね、白い肌の中に輝く赤い瞳を持つ幼女ことプリシラが不機嫌そうにフードを被る。
そしてその横でミーヤキャットよろしくフードを被りながらキョロキョロしているものこそこの俺、どうも!ダークエルフのロアです!
エルドラドに入って思ったのは、案外落ち着いているな、だ
プリシラがエルドラドを攻撃していたわりに慌ただしくもなく、冒険者と思わしき人たちが和気あいあいと装備を点検したり、談笑していた。
緊張感が全くない、魔王が襲ってきたらもっとパニックになるもんじゃ無いのか?さっきまでの状況でなんでこうしてられるんだよ………。
同じ考えになったのかプリシラも複雑な顔をしていた。
まぁ、必死で戦いに来てるとか思ってたら全く違ったんだしそうなるよな。
念のために俺とプリシラはフードを被ってギャランドたちに着いていってる。
俺はどうか知らないがプリシラはバレたら襲われそうだしなぁ。
そうこうしてるうちに大きな建物が見えてきた。
外観はまるでエジプトの宮殿、一番天辺は黄金に輝き、壁は染みの一つもない。
なんか脂ぎったおっさんが出てきそうなんて思ってしまった。
『なんだか脂ぎったおっさんが出てきそうだな』
おいこら、俺が言わなかったことを………。
「どうです?立派なものでしょう?」
ギャランドが嬉しそうに言うものだから頷いておいた。
まぁこれだけの代物なんだし、きっと国の名物とかそんなのなんだろう。
「そんなことより、さっさと案内せよ」
プリシラはあんまり興味が無いみたいだな。
中に入ると、それはもう豪華な装飾が………………なんてことはなかった。
いや、確かに高そうなものは一杯あるんだが、同じぐらいガラクタっぽいのもある。
配置には統一性がなく、例えるなら大きな物置小屋みたいだ。
「なぁギャランドよ、何故このように物が散乱というか物置のようなんじゃ?」
「あぁ、それはですなぁ、この城を含めて中にあるものは我が王が現役時代に戴いた報酬なのです」
「………ギルドの報酬で城が貰えるものもあるのかの?」
「いえ、ギルドでは無く依頼主から直接戴いたものだと聞いております」
へぇ、世の中には太っ腹な依頼主もいるんだなぁ。
そんな話を聞きながら奥へ奥へと連れられる、てか長い、広い、見た目よりも広くねこの城。
「ここが王の間です」
ギャランドがようやく立ち止まった、やっとかよ。
ギャランドが立ち止まった扉には金色に輝くドラゴンが描かれていた、王の間ってのはやっぱり豪華なもんなのんだろうかなぁ。
「では参りましょう」
言い切る前にギャランドは金ぴかの扉を開けた、え良いの?ノックとかしなくて良いの?
「王よ!件の者たちを連れてきましたぞ!」
「ひっ!?ちょっとギャランド!いきなり入ってこないでよ!!ノックぐらいしなさい!!!」
「お、おう、すまんすまん」
やはり必要だったようで、中にいた赤毛の女性に怒られていた。
「ま、まあまあ、僕たちは気にしませんので」
ん?先客がいたのか、そりゃ怒るよな。
どんな人が来ていたのかを確認しようと、その声のほうを見た。
「あっ」
「えっ?」
そこには見知った顔があった、久しぶり会うその顔はどこか大人びていて………。
「ロア……さん?」
「お姉さん?」
「えぇーっと、久しぶりじゃなエルザ、オスカー」
久しぶりに会う勇者の顔は、やっぱり大人びていた。




