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暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
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食べ歩きというには、あまりにも草ばかり食っている気がする

どうもっ!


ステータスが更新されて嬉しいような知りたくなかったような、そんな気持ちで一杯のロアです。


まぁ、気にせず気楽にいきますかね。

第二の人生、のらりくらりと行きましょう。


と言っても、流石に今回はボロボロだな。

コートのお陰でインナーは割りと無事だが、コートはボロボロの布切れと化していた。


あぁー、結構気に入ってたのになぁ……。


買いにいきたいけどボロボロの格好で、更に魔王の紋章が丸見えだもの。

流石に人前には出づらいなぁ、なんとか出来ないかなぁ?


手持ちの道具はメイリから貰った籠手だけ、残りは戦ってるときに落としたのか壊れたのか……。

とりあえず無一文に成り下がったのは確認できたよ(泣)


後はディーナとフェラガイがお供してるぐらいだな。


方法としては魔法で何とかするってのがあるな。

と言っても可能性があるのは影魔法ぐらいか?


影を着込む………、うん、いんじゃね?


どうせなら前世でしてこなかったバリバリの厨二系の格好にしよう!


なんかベルトが無駄に一杯付いてて、シルバー巻いてるやつ。

よし、イメージは何となく出来た。

例えるなら某黒衣の錬装士のファーストフォームをコート系にアレンジした的なやつで!


早速影を操り自分の体に巻き付ける。

イメージを切らさないように素早く形をとらせてみた。


結果だけ言うと成功した。

黒いコートに無駄に一杯付いたベルト、何故か腹が出たまんまだったが、格好いいから許そうかな?


ただ、某黒衣の錬装士というよりは、某何だかんだ主人公の赤い死神さんの気が強いような?


まぁいいか、格好いいし。


そして一見厚着に見えるが、影で出来ているので涼しい。

もうまるで全裸のような解放感だ。







………………絶対これが解けないようにしよう。








さて、一応の服も用意できたところで、これからどこへ向かうかね。


とりあえず歩きながら考えようと思って数歩歩いたら所で、回りから気配を感じた。


結構多いな、敵?

こっちに近づいて来ているな、害がなければ逃げるか。


そう思い、いつでも逃げれる万全の態勢を取ったが…。



「いたぞー!いたぞーーーーー!!!!」



という何処かで聞いたことのある台詞を聞いて、あぁ、またお前らか……、っと脱力した。






          ★★★★★★★






今回囲ってきた兵士は前回の2倍、約200人だった。


「遅かったのぅ?もうあのミミz、アースドラゴンはおらんぞ?」


「なんだと!?」


いつもの突っかかってくる兵士がいの一番に反応した。

また君かい?

飽きないねぇー。


「倒しただと?我々ですら手を焼いたドラゴンを?たった一人で?」


「そういっとるのじゃが?」


「嘘をつくな!」


嘘つき呼ばわりされた(´・ω・`)

本当の事なんだけどなぁ、ちゃんとボロボロにされたんだけどなぁー。


「大方かの魔王と徒党を組んで我らを欺くつもりなのだろうが、その手には乗らんぞ!」


意志疎通の出来ない相手に、どうやって徒党を組めと言うんだろうか?

流石の魔王も話せない相手とは交渉出来ないんじゃ無いかなぁ?

そもそも魔王って徒党を組むのか?

大魔王様とかなら仲間を作ったりするだろうけど、普通の魔王とかは別の魔王を同格の仲間と見るイメージが沸かないなぁ。


あぁ、どっかのラノベみたいに質問に解答してくれるスキル無いかなぁ?




「その辺りでお止めなさい。」




兵士が突っかかってくるのを軽く構えながら聞いていると、凛とした声が聞こえた。

声がする方を見てみると、兵士たちの中に白馬に乗った女性がいた。


その人の綺麗な顔には、まるで似合わない傷が付いていた。

目はキリッとしていて、一見冷たそうだが、纏っている雰囲気は穏やかなものだった。

白いローブを纏う姿は、さながら法王や皇帝とかそんな感じだろうか。


アリーシャの母親であり、魔導王グリムでもあるマリアさんだ。

もう動いていいのか、結構衰弱してたと思ったけど。



「陛下!しかしこいつは魔王ですぞ!?」



「ですが、我々を救ったのも魔王。助けられたのなら、それ相応の礼を示すのが当たり前ではありませんか?」



「ぁ、ぐぅ。」



あの兵士も女王さまの一言で静かになるのか。

流石女王さまだね。



「では、わざわざ礼を言うために来たのか?」



「その通りですよ?」



いや、そんなあっけらかんとさも当然のように言われても……。

仮にも王さま、ましてや病み上がりでこんなところに来なくても。



「あらためて、我が国を守ってくれて、そして私を助けてくださり、感謝します。」



そういうと当然のように頭を下げてきた。

あまりのことだったのか、兵士たちがざわめいた。



「いや、仮にも国の長なのじゃから、簡単に頭を下げてはいかんのじゃないか?」



「私が頭を下げるだけで国が救われるなら、何度でも下げるでしょう。」



えぇ…、マジですか。

やっぱりいい人じゃんか、国を救ったのも、この人を救ったのも気紛れだったけど良いことしたな。



「わかったわかった、ありがたく礼を受けるから頭をあげるのじゃ。」



兵士たちの目が怖いんだ、勘弁してくれ。

俺はこう見えて人見知りなんだぞ?



「そう言ってくれると助かります。ではこれを。」



そう言って頭をあげると、ローブの中から一冊の本を出してこちらに差し出してきた。


その本の表紙にはさまざまな文様が書かれていて、ぱっと見ると目と口がついてるような不気味な感じだった。



「これはなんじゃ?」



「これは魔導書グリモア、この国の長が代々受け継ぐ二冊の本の内のひとつです。」



え、それってとてつもない高価なものじゃ………。



「女王さま!そのようなものを何故魔王に!?」



咄嗟に兵士が止めにはいる。

そりゃあそうだろうな、代々受け継ぐって事は国宝みたいなものだろ?

それをぽっと出の、しかも魔王に渡そうとしてるんだから。



「いいのです、どのみち私たちにはグリモアは使えない。」



「ん?どういうことじゃ?」



「この本は魔の者しか使えないのです。人間が無理に使おうとすると体が変異し、邪悪な化け物と化してしまいます。」



なにそれ怖い。

てか、そんなもの俺に寄越そうとしたのかよ。



「魔の王なら使える、ただそこら辺の魔王に使われることは避けたい。だから比較的友好的な魔王である私にってことじゃろう?」



「その通りです、受け取って頂けますか?」



むぅ、正直魔導書ってのがどんなものなのか超気になるんだよな。

貰えるなら、貰っとこうかな。


俺は差し出された本を受け取った、割りとずっしりするが大したことはないな。



「これからどうされるのですか?」



「エルドラドへ戻るつもりじゃ、そもそもこっちに来る予定じゃなかったしのぅ。」



「それでしたら、この方角へまっすぐ行けば着きますよ。」



ありがたい、また迷って別の国へってのは流石に……。



「ではな。」



「ふふっまた何処かでお会いしましょう。」



簡単な別れを告げて、指し示された方角へ歩く。

本当はグリムで休んでから行きたいところだが、また兵士が五月蝿くなったら敵わんもんね。




その代わり、エルドラドまで食料は草だがなっ!!




道中で野生の猪でも出てこないかと、本気で願いながら、俺はグリムを発って、当初の目的地であるエルドラドへ向かった。




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