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暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
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VSドラン ~Last dance~

どうもっ!

思ってたよりも高い防御性能にたじたじなダークエルフのロアです。


自動修復とは恐れ入ったよ、ドラゴンの名前は伊達じゃないってか?

ミミズの癖に…。


あれから隙をついて鎧を剥がしてるけど、剥がした先から修復される始末。


これじゃ、決め手がない俺が不利じゃん。

何か一発逆転の方法があればなぁ…。



「■■■■■■ッ!!」



ちょこまかと動く俺に腕を振り下ろしたり、尻尾をぶん回したりしてくるが、当たってやらない。

俺だって痛いんだよ、何度も食らったら死ぬわ。


あー、フェラガイが大きくなって丸呑みしてくれれば楽なんだけどなぁ。



【承認されました、該当の魔法をライブラリーから検索】



はい?

久しぶりにしゃべったと思ったらなに言ってるのこの子。



【検索結果、影魔法が該当します。】



影魔法?

てかそもそも魔法って想像力豊なら使えるってものじゃないの?



【影魔法の使用が許可されました。】



お、おう?


使用が許可されました?

影魔法?

どういうこと?

影魔法使えるの?


ドラゴンの攻撃を避けながら確認してみる。




名前:ロア・フェラガイ

種族:ダークエルフ (魔王)

レベル:625

性別:女

従者:アクアリス(ディーナ)

   魔獣フェラガイ

スキル:看破9、家事10、投擲10、暴食の王EX、断絶の牙EX、短刀術10、解体術6、絶影10、拳聖5、魔王の覇気EX、

称号:格上殺し、捕食者、おかあさん、森の暗殺者、熊殺し、精霊と歩むもの、魔導師、災いをもたらすもの、魔王、王を喰らう者、暴食の魔王




変わってないじゃん!?

何が許可されましただよ、まったく。


でも、待てよ?

これまでも魔法使えたけどステータスには写らなかったよな。


ならステータスには写ってないけど使えるようになったって事になる?

でも影魔法とか想像がつかないんだが……。



自分の影を見る、フェラガイも心なしか疲れているように見えなくもない。

ある程度体積が増やせるフェラガイだが、それでもドラゴンには程遠い。


フェラガイがドラゴンぐらい大きくなれれば考えなくても良いのになぁ。


そしたらドラゴンVSドラゴン、大怪獣大戦みたいな構図だな。

他の人がみたら卒倒しそうだ。





そんなことを考えていると、不意に体から力が抜けた。

あまりに急だったので魔人モードすら解かれてしまった。


え、なになになに!?

何事??

このままじゃドラゴンの攻撃当たるじゃんか!?


次に来るであろう攻撃に備えて全力で防御!



しかし、いつまで経っても予測していた攻撃が来なかった。


なにごと?


ドラゴンを見てみると、全く動いていない。

何処か一点を見て微動だにしていなかった。

その視線は俺の背後に向けられていた。


振り向いて見てみると、そこには巨大な黒い影がいた。


え、え?

なにこれ、え?


流石に真後ろにドラゴンぐらい大きな黒いものがあったら驚くだろ?

もはやリアクションもとれないよ。


よく見てみると、その影はアースドラゴンと全く同じ形をしていた。

ただ表面は黒いが。


黒いドラゴンを観察してみると、頭部に無数の目がついていた。



コレデタベレル?



不意にフェラガイの声が聞こえた。

ってこのドラゴンお前かよ!


こんなことできたのか、いや影魔法の効果なのか?


アースドラゴンのドランと瓜二つの姿が取れる魔法……、言うなればドッペルゲンガーってやつか?



「■■■■■■■■■■ッ!!」



突如現れたそっくりさんにおこなのか、アースドラゴンはフェラガイに向かって突進してきた。


山と山がぶつかり、地震にも似た衝撃が走る。

力は拮抗、いや少しフェラガイが押されている。


ダメか、体格を同じにしただけじゃまだ足りないのか。


流石に諦めかけた時、フェラガイの体にアースドラゴンが沈み始めた。


突然の事に驚いたのか身を引こうとするも、体から生えてきた無数の腕にしっかりと捕まえられている。


抵抗も虚しく、アースドラゴンの体はフェラガイに完全に取り込まれた。



ゴチソウサマ。



フェラガイのそんな言葉だけが、やけに大きく聞こえた。



フェラガイつええええ…………。


当のフェラガイはしゅるしゅると元の大きさに戻り俺の影に戻っていった。



【レベルがあがりました】



フェラガイが戻ったタイミングでアナウンスが聞こえた、また格上を倒したから結構上がってるかな。



【レベルが一定を越えました、魔王から魔皇への移行を承認、移行に伴いステータスが変更されるため休眠状態へ移行します。】



はい?

ちょっと待ってなにそれよくわからない…ぞ……。


文句を言おうとしたが、急激な眠気に襲われて、俺はその場で倒れた。



ステータス変更ってなによ、魔皇ってなんだよ!



はい、呆気なく終わりましたね。

私に才能は無いのです。



ロアの強化イベント入ります。

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