我は影、そんなことはいいから対話だ!
更新速度を落とすといったな、アレは嘘だ。
ウワァァァァァ(´;ω;`)ゴベンナザイィィィイ
とりあえず、今まで通りのペースでいくと思います。
どうも!
魔王アルヴァの誘いを断った坂月鉄平こと、ダークエルフのロアです!
アルヴァさんにああいった手前、失敗したらみっともないよなぁなんて思いながら目の前の影を見る。
そいつは俺の影から出ている、目も手も口も多い奴だ。
さて、己の力にするっていってもどうすりゃいいんだろうな。
俺の欲の塊、それがこいつ。
さらに俺の欲は暴食……。
確かにストレスでよく食べてたけど、それだけだったかなぁ。
俺はフェラガイを見た。
相変わらずウネウネしている、ダークスライムかな?
せめて人の形になってくれよ。
いや、出来るかもな。
とりあえず念じてみる、おりゃー。
するとなんということでしょう、黒い塊だったのが、何処かの犯人よろしく黒い人影になったじゃないか。
やりゃ出来んじゃないか。
さて、次はどうする?
そういえばこいつ意識無かったか?
試してみるのもいいね。
「お前は私か?」
ボクハキミダヨ
おおう、返ってきたな。
まぁ、こいつが俺なのは初見の時に感じてたから別段驚きもしないが。
とりあえず、このまま対話を試みてみよう。
「お前は何がしたい?」
オナカイッパイタベタイヨ?
それは無理じゃないかなぁ、際限なく食べるじゃないか。
困ったやつだな俺。
「なんで人を食べたがるんじゃ?」
マエタベタアイツオイシカッタ
おのれグリード、今度会ったら成層圏までぶっ飛ばす。
八つ当たり?知らんな!
しかし、何とか人だけでも食わないように出来んかなぁ。
「人を食べないでほしいんじゃが。」
ナンデ?
何でって、俺が嫌だからなんだけど。
それじゃあ納得するかなぁ、なにか理由を付けないと。
「人を食べてしまったら、美味しい料理を作る人も減ってしまうぞ?」
苦しいか?
流石に無理か?
流石にそこまで食欲に正直なバカじゃないか。
ソレハコマル
俺バカだったわ……。
デモ、ヒトモオイシイ
む、まだ諦めれないか。
死体でも食わすか?
………俺が胃もたれしそうだな。
「なら、悪い人ならいいんじゃないか?」
ワルイヒト?
出来れば食いたくない、でもまぁ人さらいとかぐらいならやっつけてもいいんじゃないか?
………だいぶ異世界的になったな、地球じゃ考えもしなかったろうし。
ドンナヒト?
「例えば、人さらいじゃな。」
ソレナラタベテイイ?
「まぁ、そうじゃな……。一応全国食べ歩きをしようかなと思っとるから、あとはそれで我慢してくれ。」
俺だって、美味しい物は食べたいのよ?
………ワカッタ、イイヒトクワナイ、ワルイヒトタベル。
そう言うとフェラガイは自ら影のなかに戻っていった、心なしか影の濃さが増した気がする。
へへっ、雑魚いな。
俺ってば超チョロいな!
こんなの誰でも騙せるんじゃないの?
あれ、もしかして俺がチョロイン?
いやいや、ヒロインはエルザだろ!
とりあえず対話は出来たかな?
これで抑えが効けばいいんだけど。
試しに森からチラッと人を覗いてみるかな。
それでダメなら、もう少し森に籠ろう。
そうして俺は久々に下山したのだった。




