驚き桃木山椒の木、ブリキに狸に洗濯機、やって来たきた大魔王!
結構キツイ
どうも!
フェラガイとの契約した辺りから人間まで食べそうになってしまったダークエルフのロアでーす。
エルザたちから離れてかれこれ1ヶ月ほどたった。
道中で魔物を食べたお陰か、以前ほどの空腹感はなくなった。
だけど、空腹になれば食人衝動が出るかもしれない。
と言うことで、山暮らし始めました。
何がと言うことなのか、街に近付かず、人に会わなければ問題ないのではと思ったのさ。
ディーナがいるから、寂しくないし。
フェラガイ?何とか使いこなし始めたんじゃないかな、基本的に言うこと聞くし。
この1ヶ月は森でフェラガイのことを考えていた。
コミュニケーションを取ろうとしたりしたが、基本的に無関心。
わかったのは食い物のことに興味があること、そしてやっぱり、フェラガイは俺だってこと。
だって、コイツを見てると自分を見ている気分になるんだもん。
腹の中や触感が共有してるんだし、まず間違いないと思う。
俺ってこんな感じなのか?
食べるのは好きだけど、ここまで見境なかったか?
何度考えても分からない。
精神力が貧弱なのかとも思ったから、仙人みたいな修行をしてみたりもした。
3分息を吸って3分吐き続けるとか。
一万回正拳突きするとか。
食事は一日肉一枚とか。
いろいろやってみた、そのせいで技やら術やらが増えていったけどな。
使いたかったやつも使えるようになったし、まぁ良いんだけど。
やっぱり1ヶ月とかじゃ足りないのかもしれない、悟りを開こう。
とりあえず毎朝瞑想するようにしたりしたが、正直ピンと来ない。
何だろうなぁ、なんか違う気がするんだよなぁ。
そんなことをしてたら1ヶ月たったよ、エルザたちは元気にしてるかなぁ。
朝は瞑想をする。
んで、色々考えて整理したりしてる。
フェラガイを使いこなせば良いのか、俺が成長すれば良いのかとか考えるのがここ2、3日の瞑想内容だ。
ま、良い案は浮かばないんだけどね。
これ終わったらディーナと少し遊ぼう。
これも日課だ、動物と戯れると癒されるからね。
気分転換もかねてる。
一時間ほど瞑想した、さぁてディーナはどこだ?
あれ?いない、何処にいった?
ちょっと?ディーナさん?出ておいで?
お願い、流石に寂しいよ?
俺が森を探していると、近くに人の気配があることに気がついた。
こんなところに人?
1ヶ月人なんて見たことないのに?
気配のする方へ向かってみると、白い髪に白い髭を蓄えたナイスミドルが優しい笑顔でディーナを撫でていた。
ってディーナ!?
「おや?お連れの者がいたのですな?」
ナイスミドルがこちらに気づき、こっちを見た。
見られた瞬間、一瞬だけおぞけが走った。
なんだ今の?
「貴方は誰じゃ?」
思わずそう問いかけた。
なんだかこのおっさんが只者じゃないと思ったからだ。
野生の勘ってやつ?
「私はアルヴァというもの。ここへは貴女に会いに」
アルヴァ?
はて、どこかで聞いたことがあるような?
それに俺に会いに来たって?
「聞いたことがあるかもしれませんが、わたしは貴女と同じ魔王ですよ、ロア・フェラガイさん?」
同じ魔王と聞いてようやく思い出した。
あ、この人この世界で一番強い人だ。
ちくわ大明神




