表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
37/83

魔剣ガイツと魔獣フェラガイ

ロアのレベルをサイレント修正しました。




どうも!

見事なカウンターで形勢逆転したと思ったら、ヤバそうな剣を出されたダークエルフのロアです!


何がヤバイって気持ち悪い、脈動してるとことか笑ったように見えたとことかマジでキモい。


「驚いたか、これこそが俺様が強欲の王たる由縁。魔剣ガイツだ。」


やっぱり魔剣だったのか、強欲の由縁?絶対になんかあるな。

てか自分の名前をつけるとか、よっぽどお気に入りなんだね。



ま、警戒するに越したことないな、こんな世界だ、魔剣だってヤバイものだろう。

どうする?先手を打つのはヤバそうだよな、何してくるのか分からないし、とりあえずアクセル5倍しておこう。

これの利点は見た目が変わらないことだよな、どっかの誰かみたいに赤くならないし。


グリードが突っ込んできた。

瞬神を使った最高速の状態で剣を振ろうとしている。


だがまぁ、見えてるんだから避けてくれっていってるようなもんだよな。


「ロアさん避けて!」


オスカーの叫びと同時にグリードのスピードが上がった。

なんだよ、まだあがんのかよ!


腹を切られかけるが、コートが切られるだけでなんとかなっ!?


俺は唐突に襲ってきた吐き気に膝を折っていた。

なんだ、これ?


「如何かな?自分の力が奪われた気分は?」


力を奪われた?そういえば急激に腹が減ってる、さらに吐き気とか勘弁してくれよ。


「な、何をした?」


「奪ったのだよ、それこそがガイツの力。切り付けた相手から奪う能力。」


「避けたはずじゃが?」


「貴様は魔力を帯びてるじゃないか、それを奪ったに過ぎない。直接切られれば身動きとれんぞ?」


うわぁ、厄介だな。

アクセル使ってたら的がでかくなってるのか。

魔力を奪えるなら遠距離戦も無しかな?


近接攻撃は徐々に不利そうだし、流石にヤバイ。


「そらそら、休んでる暇はないぞ!」


グリードの奴は容赦なく斬りかかってくる、避けても魔力を少しずつ削られて、段々効果が薄くなってきた。

本気でヤバイ、斬られる度に吐き気に襲われるし!

腹は減るし、勘弁してよ!


あー、くそフラフラしてきた。

そろそろ限界、腹減ってるってことはレベルもだいぶ下がったんだろうなぁ。

何か食ったら少しぐらい回復するんだけどなぁ。

この状況で食いもんなんてないよ、クソ!


俺は悪態つきながらグリードの剣を避ける。

そろそろ直撃する頃だ、なんて恐ろしいもん使いやがるんだこいつ。

腹も減り、吐き気も限界になってきた時、俺は思い出した。





そういえば、魔王って美味いんだよなぁ。






アイツを少しでも喰えれば逆転の一手になるんじゃないか?

どうやって?

噛みつきにいっても斬られれば終わりだ。

この口は届かない。(・・・・・・・・)


タベタイ?


なんだ、なにかきこえるぞ?

とうとうおかしくなったか?

グリードの野郎は距離を取り、最高速で斬りかかるつもりだ。

くそ、それは避けられない。


タベタイ?


なんなんだよ、いきなり食べたい?とか俺の幻聴の癖にキャラ可笑しいぞ。


タベタイ?


あぁ、食えるもんなら食いたいな、相討ち覚悟でかぶり付いてやろうか。


ナラタベヨウ。


え?





その声を聞いた途端、吐き気が治まった。

グリードは力をためている。

俺は膝をついていた、終わりかな?


足元に目を落とすと…………。


俺の影から何かが見ていた。


その影はグリードの方へ伸びていき、グリードの左腕を食いちぎった。


「な、なんだと!?」


突然の奇襲に下がるグリード。

左腕を食いちぎった化け物は美味そうにその腕を咀嚼する。

その姿はおぞましかった。


その化け物には目と口と腕が無数に存在していたのだ。

たくさんある口がニクを咀嚼する。


ほどよく鍛えられた筋肉、コリコリとした軟骨、歯応えのある骨。


その感覚は俺に伝わっていた。


美味しい。


腹が満たされてく。


なんで?


その問いにはとっくに答えがあった。


あの化け物は俺だ。(・・・・・・・・)



【魔獣フェラガイとの契約が完了しました】


なにそれ、そんなのした覚えないんだけど!?


驚いて俺は自分のステータスを確認した。





名前:ロア・フェラガイ

種族:ダークエルフ (魔王)

レベル:620

性別:女

従者:アクアリス(ディーナ)

   魔獣フェラガイ

スキル:看破6、家事10、投擲7、暴食の王EX、断絶の牙EX、短刀術10、解体術6、絶影10、格闘術10、魔王の覇気EX、

称号:格上殺し、捕食者、おかあさん、森の暗殺者、熊殺し、精霊と歩むもの、魔導師、災いをもたらすもの、魔王、王を喰らう者、暴食の魔王




従者増えてるしスキル増えてるし称号増えてるしフルネーム出来てるし!?

なんなのよこれ!フェラガイってなんだよ!

しかも名前に入ったし、これじゃグリグリと同じやん!


てか、魔王の覇気が出たってことは……。



「貴様、魔王だったのか!」



ほーらバレた。







勢いぷっぱ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ