魔王対決、強欲対暴食!
少しだけおくれたなぁ
どうも!
ナチュラルに街に現れた魔王に喧嘩を売ってしまったダークエルフのロアです!
まぁ、イメージアップも兼ねてるので問題ないだろ!
べ、別に子供のためじゃないからね!?自分の我欲の為なんだからね!
なんてこと考えてたらグリグリが指を一つ立てた。
「一呼吸するうちだ、それでお前は倒れる。」
なんでそんなネタしってんだ。
一呼吸するうちだって?ははっ、そんなのハッタリだな。
ハッタリだろうけど念のために看破してみるか。
グリード・ガイツ
レベル650
種族:魔族
スキル:魔王の覇気EX、格闘術5、剣術10、瞬神7、強欲の王EX
うはぁ、俺よりも強かった。
瞬神ってなにさ速いの?しかも強欲の王なんて訳のわからないスキル持ってるし、あと俺は何故魔王の覇気もってないんだ?
とにかく、相手が強いなら全力でやらないとな。
とりあえずグリグリのスキルがどんな効果なのか知りたいな、看破出来ねぇし。
で、なんでグリグリが目の前にいるのさ?
目の前にきたグリグリが拳を突き出す、ガード間に合うか!?
「っつ!?」
「ほう?今のを防ぐかよ、大した奴だ。」
グリグリは衝撃で後退する俺を面白そうに見て笑う、わらってんじゃねぇよ。
てか速すぎる、瞬神ってのはやっぱり速いってことか。
俺が遅い?俺がスロウリィ?冗談じゃねぇ!!
よく見ろ、レベルだってそこまで開きは無いだろうが、スキルでの強化があるならそれを補えばいい。
さて、んじゃあ新技と行きますか!
「さて、次は防げるかな?」
グリグリは余裕の表情でこちらを見る、余裕でいられるのも今のうちだぞ?
グリグリが構える、そこから一歩踏み込み一気に加速して俺の前まできた。
勝ち誇るグリグリ、そのまま拳を突き出すだけで俺は直撃を食らう。
流石に直撃食らったらキツいだろう。
だけどね、そんなにゆっくりじゃあ当たらないぞ?
俺はその攻撃に合わせてカウンターの右ストレートを叩き込んだ!
「がばぁ!?」
まともに食らったのはグリグリのみ、グリグリはまたもやぶっ飛び俺は立っている。
ふふふっ、我ながら素晴らしい術を産み出したもんだ。
俺が使ったのはただ速くなるだけの魔法だ。
ただし、現在の自分の速さを倍にするから、相当速くなる。
しかも倍率は変更可能、現状5倍まではいける優れもの!
とりあえずアクセルと呼ぶことにしてる。
「き、貴様、今のはなんだ!?」
おうおう、カウンター食らってまだ立つのかよ。
結構マジで殴ったんだけどなぁ。
「ただ、お前の攻撃に合わせて殴っただけじゃが?」
「まずそこがおかしい、俺様の速さを突然越えてくるなど、どんな魔法だ!」
「そんな魔法じゃが?」
「ふざけるな!」
失礼な、いたって大真面目じゃないか。
それ以外のネタバレもないぞ?
「くくく、まぁいい。そんなことは些細なことだな。」
些細なことならそんなに大声ださんでもええやんね?
「俺様とまともに戦える奴なんて、ここいらじゃ居なかったんでな。とても嬉しい、本気が出せるからなぁ?」
ほんとに嬉しそうにその口を歪ませる、まだ本気じゃないのは分かってたさ、お前の本命は剣だろう?
「ま、まずい!?ロアさん!逃げてください!」
え?
「もう遅い!」
オスカーが叫ぶのとグリードが突然剣を出すのは、ほぼ同時だった。
って、どっから剣を出したんだ?
取り出した剣は黒々としており、時々脈動しているかのようだった。
なんだ、あれ?
「頂くぞ?その力を!」
グリードはその魔剣としか言えないものを構えた。
一瞬、その剣が笑ったように俺には見えた。




